vSphere Data Protection 6.1.6 リリース ノート | 2018 年 1 月 2 日 |
このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。
機能
vSphere Data Protection の機能については、『vSphere Data Protection 6.1 管理ガイド』を参照してください。
サポートされている環境
VMware 製品の相互運用性マトリックスで、サポートされている環境の詳細を確認できます。
vSphere Data Protection をデプロイするためのベスト プラクティス
次に、vSphere Data Protection をデプロイするためのベスト プラクティスを示します。
- Data Domain が転送先またはターゲットである高スケール環境で vSphere Data Protection のパフォーマンスを高めるには、次のリファレンスを使用して、vSphere Data Protection アプライアンスのキャパシティに応じた数の仮想マシンをデプロイしてください。
- 効果的なロード バランシングのために、1 つの vCenter Server ドメインに、vSphere Data Protection アプライアンス 1 台につき 100 台の仮想マシンをもつ vSphere Data Protection アプライアンスを最大 10 台デプロイしてください。
- 大規模環境では、vSphere Data Protection アプライアンスのサイズに関係なく、vSphere Data Protection アプライアンスごとに最大 8 つのプロキシをデプロイしてください。
- バックアップおよびリストアのパフォーマンスを高めるには、各仮想マシンのサイズを最大 2 TB に制限してください。
vSphere Data Protection アプライアンスのキャパシティ | デプロイする仮想マシンの数 |
---|---|
0.5 TB | 20 |
1 TB | 30 |
2 TB | 40 |
4TB | 80 |
8 TB | 100 |
既知の問題と制限
以下は、このリリースの vSphere Data Protection の既知の問題と制限です。
VMware の問題
- vSphere Data Protection アプライアンスと vCenter Server 間での経路指定された NAT、ファイアウォール、IDS、TSNR のサポートに関する問題。(1292848)
vSphere Data Protection アプライアンスと vCenter Server に対してネットワークを設定する際、NAT または他の設定方式(ファイアウォール、IDS、TSNR など)を使用したネットワーク アドレス情報の変更はサポートされていません。これらのツールが仮想ネットワークの一部としてデプロイされている場合、一部の vSphere Data Protection 機能が設計どおりに動作しない可能性があります。
- バックアップした仮想マシンが Distributed Switch に接続されて別の ESXi ホストにリストアされると、仮想マシンのパワーオンに失敗する。(222475)
仮想マシンをリストアした後にパワーオンすると、vCenter Server は次のような PowerOnFailure エラーを返します。
DRS は、仮想マシンをパワーオンまたは移行するホストを検出できません。ネットワーク インターフェイス「Network adapter 1」が、アクセス不能なネットワーク「77 d3 02 50 5f 76 ca d7-db f9 42 6c 0f 6f 87 1f」を使用しています。
このエラー メッセージは、仮想マシンをリストアする環境に、仮想マシンをバックアップしたときに使用したネットワーク接続がない場合に発生します。たとえば、分散 vSwitch に接続された仮想マシンをユーザーがバックアップするとします。次に、Distributed Resource Scheduler (DRS) クラスタの一部である ESXi ホストに仮想マシンをリストアします。vSwitch はその DRS クラスタ内に存在しません。したがって、仮想マシンをパワーオンすると失敗します。
回避策
仮想マシンの設定を編集し、ネットワーク アダプタにネットワーク接続を設定します。次に、仮想マシンをパワーオンします。
- 仮想マシンを代替場所にリストアした後、仮想マシン MAC の競合アラームが表示される。(1588177)
vCenter Server 6.0 P2 または vCenter Server 6.0 U2 で管理されている仮想マシンを代替場所に正常にリストアした後、リストア時に MAC アドレスが変わっても仮想マシン MAC の競合アラームが vCenter Server に表示されます。
回避策
アラームを確認して、クリアします。
- リストアを選択したデータ ストア名に非 ASCII 文字または拡張 ASCII 文字のいずれかが含まれているとリストア操作が失敗する。(1755102)
回避策
データ ストア名に非 ASCII 文字または拡張 ASCII 文字が含まれないようにします。
- vCenter Server のパスワードに非 ASCII 文字または拡張 ASCII 文字のいずれかが含まれているとストレージを作成できない。(1755156)
回避策
vCenter Server のパスワードに非 ASCII 文字または拡張 ASCII 文字が含まれないようにします。
相互運用性の問題
- 仮想マシン全体を別のデータストアに移行すると、vSAN 環境で元の場所へのイメージ レベル リストア操作はできるが、元の場所へのディスク レベル リストア操作はグレイアウトされる。(58839)
回避策
イメージ レベル バックアップで仮想マシン全体をリストアするか、元の仮想マシンの新しいディスクとしてディスク レベル バックアップをリストアします。
アップグレードの問題
- vSphere Data Protection 6.1 から 6.1.1 へのアップデート中に ISO 検出に失敗する。(244505)
回避策
vSphere Data Protection アプライアンスをアップグレードする前に、次の手順を実行します。
- アップグレードする vSphere Data Protection アプライアンスの vSphere Data Protection 6.1.1 インストール パッケージから、VDP61_Iso_Hotfix.tar.gz ファイルを、同じ vSphere Data Protection アプライアンスの /root など、任意のディレクトリにコピーします。
- 次のコマンドを実行して、VDP61_Iso_Hotfix.tar.gz ファイルを展開します。
tar -zxvf VDP61_Iso_Hotfix.tar.gz
- VDP61_Iso_Hotfix ディレクトリに移動します。
- 次のコマンドを実行して、VDP61_Iso_Hotfix.sh ファイルへの実行権限を追加します。
chmod a+x VDP61_Iso_Hotfix.sh
- VDP61_Iso_Hotfix.sh ファイルを実行します。
/VDP61_Iso_Hotfix.sh
ホットフィックスでは、vSphere Data Protection 6.1 で実行されているかどうかが確認されます。vSphere Data Protection 6.1 を検出できない場合は、ホットフィックスは変更を適用せずに終了します。
ホットフィックスは、vSphere Data Protection 6.1 の vdr-configure.war ファイルを /VDP_Files ディレクトリにバックアップします。vSphere Data Protection をホットフィックスが実行される前の元の状態に戻す場合には、vdr-configure.war ファイルが必要となります。
- vSphere Data Protection をアップグレードした後、GUI の [ストレージ] タブに Data Domain 情報が表示されない。(269636)
- 次のコマンドを実行します。
admin@vdpmachine:~/>: ssh sysadmin@dd_ip
- Data Domain システムに SSH を実行します。
- パスフレーズ プロンプトは空白のままにします。
- パスワード プロンプトで、Data Domain システム ユーザーのパスワードを入力します。
- 必要に応じて、その他のプロンプトも処理します。
Data Domain システム情報が表示されます。
- Data Domain システムを終了するには、次のコマンドを実行します。
sysadmin@ddsys# exit
- vSphere Data Protection 6.1 からのアップグレードが進捗状況 60% で失敗する。(270037)
回避策
- vSphere Data Protection を 6.1 から 6.1.2 にアップデートします。
- vSphere Data Protection を 6.1.2 から 6.1.3 にアップデートします。
- vSphere Data Protection を 6.1.3 から 6.1.4 にアップデートします。
回避策
vSphere Data Protection コンソールを起動し、次の手順を実行します。
vSphere Data Protection の問題
- 同じ SCSI スロットにディスクを追加すると vSphere Data Protection アプライアンスが正しく動作しない。(59774)
vSphere Data Protection アプライアンスは、2 つの異なるリストア ポイントに割り当てられた同じ既存の仮想マシンの同じ SCSI ID でリストア操作を開始します。また、[サマリ] ページでは、「2 つの新しい仮想ディスクが追加される」と誤表示されます。リストア操作は正常に完了しますが、最初の 1 つのディスクのみが追加されて、そのディスクが 2 番目のディスクに置き換えられただけであることはユーザーに通知されません。
- vCenter Server インスタンスのパスワードの有効期限が切れていても、構成済みの vCenter Server のパスワードを vSphere Data Protection アプライアンスで変更できない。(59497)
サーバのバックアップが実行中の場合、vSphere Data Protection-Configure アプリケーションでは、構成済みの vCenter Server インスタンスのパスワードを変更できません。構成済みの vCenter Server インスタンスのユーザー パスワードの有効期限がすでに切れている場合、タスク コンソールにタスクは投稿されず、結果としてタスクはキャンセルできません。
回避策
次の手順を実行してください。
- vSphere Data Protection アプライアンスのすべてのバックアップおよびタスクが完了するまで待機してから、パスワードを変更します。
- メンテナンス用時間枠で vSphere Data Protection アプライアンスを再起動して、vSphere Data Protection-Configure ユーザー インターフェイスにログインし、vSphere Data Protection-Configure ユーザー インターフェイス から vCenter Server のパスワードを変更します。
- データストア名を変更すると、パフォーマンス評価テスト (PAT) の結果が [未実行] に変わる。(59784)
このシナリオでは、ユーザーが vSphere Data Protection-Configure ユーザー インターフェイスを開き、[ストレージ] タブをクリックしてデータストアを選択し、[ストレージ構成のパフォーマンス分析を実行する] チェック ボックスをオンにします。パフォーマンス分析テストが正常に完了し、パフォーマンス分析の結果が正しく表示されます。ただし、ユーザーがデータストアの名前を変更すると、パフォーマンス分析結果のステータスが誤って [未実行] になります。
- Firefox ブラウザで Data Domain デバイスを編集すると、vSphere Data Protection ユーザー インターフェースからのエラー メッセージが表示される。(231126)
Firefox ブラウザ内で vSphere Data Protection ユーザー インターフェースまたは vSphere Data Protection 構成ユーティリティを使用して Data Domain デバイスを編集すると、構成が正しいにもかかわらず、Data Domain デバイスの編集に失敗したことを示すエラー メッセージが表示されます。
回避策
Chrome ブラウザまたは Internet Explorer ブラウザのいずれかを使用します。
- vSphere Data Protection の再起動後または初期構成後に、[構成] タブ ページに、サービスが実行されていないことを示すメッセージが表示される。(235086)
AvSphere Data Protection の再起動後または初期構成後に、vSphere Data Protection 構成ユーティリティの [構成] タブ ページに、次のメッセージが表示され、プロキシのステータスが赤色になります。
バックアップおよびリカバリ サービスが実行していません。
ファイル レベルのリストア サービスが実行されていません。
メッセージは、20 分後に消えます。
回避策
メッセージをすぐに消去するには、[プロキシ] の横の [更新] ボタンをクリックします。
- vSphere Data Protection パスワードの変更または管理サービスの再起動を行った後に、[ストレージ] タブの Data Domain デバイスのステータスが正しく表示されない。(237934)
vSphere Data Protection パスワードの変更または管理サービスの再起動を行った後、[ストレージ] タブ ページに Data Domain デバイスに関する次のメッセージが表示されます。
Data Domain ストレージ ステータスが使用できません。ssh キー ファイル ペアを取得できません。
ただし、約 20 分後に Data Domain デバイスはオンラインで表示されます。
- vCenter Server の初期構成中に証明書をアップロードしても、vCenter Server 証明書が [vCenter Server の登録] ウィンドウに表示されない。(238242)
vCenter Server の初期構成中に vCenter Server 証明書をアップロードしても、証明書が vSphere Data Protection 構成ユーティリティの [vCenter Server の登録] ウィンドウに表示されません。また、ユーザーの選択内容が保持されません。
vCenter Server を登録する場合は常に、vCenter Server 証明書をアップロードする必要があります。
- vCenter Server インスタンスに複数バージョンの vSphere Data Protection アプライアンスがある場合、いずれの vSphere Data Protection バージョンのユーザー インターフェースにも最新バージョンの機能が表示される。(235357)
- vSphere Data Protection-Configure ユーザー インターフェイスにアクセスできないか、初期化進行状況バー ウィンドウで停止する。(267125)
回避策
vSphere Data Protection-Configure ユーザー インターフェイス ページを更新し、必要なページにアクセスします。
- vSphere Data Protection 6.1.2.x 以降のバージョンを同じ vCenter Server にインストールすると、vSphere Data Protection プラグイン (GUI) で予期しない動作が発生することがある。(267573)
回避策
最新の vSphere Data Protection の初期構成が完了した後、次の手順を実行します。
- vSphere Web Client からログアウトします。
- ブラウザのキャッシュを消去します。
- vSphere Web Client にログインします。
- vSphere Data Protection を再構成した場合、バックアップ スケジューラ サービスが自動的に開始されない場合がある。(268661)
回避策
10 分間待ってから、vSphere Data Protection 構成ユーティリティを使用して、バックアップ スケジューラ サービスを手動で開始します。
- vSphere Data Protection の構成中に、[vCenter Server の登録] ウィンドウでロード バランサの IP アドレスを指定すると、エラー メッセージが表示される。(268915)
回避策
vSphere Data Protection ではロード バランサ証明書はサポートされていません。したがって、ロード バランサの IP アドレスを指定せずに、vSphere Data Protection を構成してください。
- vCenter Server 6.5 の場合、vSphere Data Protection では暗号化された仮想マシンのバックアップおよびリストアがサポートされていない。(270169)
- vSphere Data Protection で VxRail 環境での外部のプロキシのデプロイに失敗する。(270040)
VxRail には分散 vSwitch と ESXi クラスタ構成のみが含まれているため、vSphere Data Protection で VxRail 環境での外部のプロキシのデプロイに失敗します。
回避策
VxRail 環境で外部のプロキシをデプロイする前に、次の手順を実行します。
- 外部のプロキシをデプロイする ESXi ホストに標準スイッチを作成します。
標準スイッチを使用すると、すべてのスイッチ(標準 vSwitch および分散 vSwitch)で外部のプロキシをデプロイできます。
- (オプション)必要に応じて、次のナレッジベース記事で説明されている構成手順を実行します。
- 外部のプロキシをデプロイする ESXi ホストに標準スイッチを作成します。
バックアップの問題
- バックアップ ジョブの編集時またはクローン作成時にクライアントのロードにかなりの時間がかかる。(50334)
SharePoint Server(アップグレードされたプラグイン)のバックアップ ジョブの編集またはクローン作成アクションで、クライアントのロードに 5 ~ 10 分かかります。また、アップグレード前に作成された Microsoft Exchange サーバおよび SQL サーバのクライアントのロード時に遅延が発生します。
これは既知の問題であり、今後のリリースで修正されます。
- サイズの大きいバックアップの進捗が 92% で停止する。(270172)
50 GB を超えるサイズのバックアップの場合、バックアップの実際の進捗状況に関係なく、進行状況バーがまず 92% まで進んだ後、バックアップが完了するまで停止します。この現象は vCenter Server のバージョンに関係なく発生します。Avamar ログではバックアップの実際の進捗状況が提供されます。
- vSphere Data Protection と vCenter Server 間の接続が失われた場合、vSphere Data Protection バックアップ ジョブを開始できない。(272187)
回避策
vSphere Data Protection を再起動します。
移行の問題
- バックアップ検証ジョブが検証スクリプト パラメータを移行しない。(238608)
検証スクリプト パラメータを含むバックアップ検証ジョブを Avamar サーバに移行した後、[Avamar 管理者] > [ポリシー管理] > [仮想マシン バックアップ検証グループを編集] > [概要] ページの [その他のオプション…] をクリックしても、移行されたジョブの検証スクリプト パラメータが表示されません。
- vSphere Data Protection 6.1 に移行した後、[リセット] をクリックしてもアプリケーション データを元の場所へリストアできない。(240401)
- アクティブなクライアントがないバックアップ ジョブは、vSphere Data Protection 6.1.1 に移行されない。(244970)
すべてが MC_Retired クライアント(仮想マシン)であるバックアップ ジョブの vSphere Data Protection 6.1 以前から 6.1.1 への移行は、クライアントがアクティブでない(廃止された)ため失敗します。
リストアの問題
- vSphere Data Protection リストア操作中に仮想マシンを削除すると、vSphere Data Protection インベントリから仮想マシンが正常に削除されない。これにより、削除される仮想マシンをソースとして含むバックアップ ジョブを編集するときにエラーが発生する。さらに、同じ名前の仮想マシンを作成してから、その仮想マシンをバックアップ ジョブに追加すると失敗する。(35110)
回避策
ベスト プラクティスとして、リストア操作中に仮想マシンを削除しないでください。このエラーが発生した場合、新しい名前の仮想マシンを作成して、それを新しいバックアップ ジョブに追加します。
- ファイル レベルのリストア (FLR):「エラー 10007: その他のエラー」がほとんどの FLR 障害に対して表示される。(45699)
「エラー 10007: その他のエラー」メッセージがほとんどの FLR 障害に対して表示されます。ディスクがいっぱいかファイル パスが長いためにリストアに失敗した場合は、FLR ではエラー メッセージが表示されません。したがって、FLR 障害の根本原因を特定できません。
- 元の場所にリストアするときに、取り外されたディスクがスキップされる。(53004)
ターゲット仮想マシンのディスク占有量が、バックアップされた元の仮想マシンと同じでなくなった場合(ディスクが仮想マシンから取り外された場合)、[リストア] ペインでリストア ポイントのタイムスタンプを選択した後で [元の場所へのリストア] 操作を実行すると、仮想マシンの所在不明のディスクをリストアするのに無条件で失敗します。
回避策
所在不明のディスクを仮想マシンに手動で追加した後で、ディスクを元の場所にリストアします。ディスクが仮想マシンをバックアップしたときと同じサイズであることを確認します。この回避策が失敗する場合、ディスクを新しい場所にリストアして新しい仮想マシンを作成します。リストア タスクが完了したら、『vSphere Data Protection 管理ガイド』の「ストレージの接続解除と再接続」に記載された情報を使用して、リストアしたディスクを新しい仮想マシンから接続解除し、必要な仮想マシンに接続します。
- リストア操作をキャンセルしてもリストア済みのデータが仮想マシン上で削除されない。(237125)
ソースの仮想マシン以外の別の仮想マシンへのリストアを実行中に操作をキャンセルすると、キャンセルは成功しますが、リストアがキャンセルされたはずのリストア済みデータが仮想マシンから削除されません。
- 構成オプションとともに [リストア] を選択して仮想マシンの同じソースの場所にリストアすると、操作が失敗する。(237015)
ソースの仮想ディスクを仮想マシンから削除した場合に、構成オプションとともに [リストア] を選択して同じ仮想ディスクを仮想マシンの同じソースの場所にリストアすると、操作は失敗します。
回避策
代替場所へのリストアを実行します。
- バックアップに物理 Raw デバイス マッピング (RDM) ディスクが含まれている場合、イメージ バックアップを新しい仮想マシンにリストアできない。(267439)
仮想ディスクと物理 RDM ディスクの両方を含む仮想マシンをバックアップする場合、バックアップでは仮想ディスクのみが正常に処理されます。バックアップ データはソースの仮想マシンにのみリストアするか、既存の別の仮想マシンにリダイレクトすることができます。バックアップでは物理 RDM ディスクは処理されないため、物理 RDM ディスク上で保存されたデータはリストアできません。したがって、イメージ バックアップを新しい仮想マシンにリストアすることはできません。
レプリケーションの問題
- ターゲット サーバ上の特定のテナント下にあるレプリケートされたクライアントのレプリケーションが失敗する。(194669)
特定のテナント アカウント下でソースからターゲットにレプリケートされたクライアントのレプリケーションが失敗し、次のようなエラー メッセージが表示されます。
指定されたアカウント( )は、現在の認証ドメイン内にありません。
上記に加えて、レプリケーションの失敗は次のようなソース/ターゲットの組み合わせでも発生します。
- ◦ソース サーバ:vSphere Data Protection Advanced およびターゲット サーバ:vSphere Data Protection Advanced / Replication Target Identity (RTI)
- ソース サーバ:RTI およびターゲット サーバ:RTI/vSphere Data Protection Advanced
- レプリケーション ログが root パーティションでいっぱいになっており、別のパーティションにシンボリック リンクを作成する必要がある。(195196)
レプリケーション ログは現在、
root
パーティションではなく、/space
パーティションに作成されます。回避策
レプリケーション ログを
/usr/local/Avamar/var/client
ディレクトリ(容量パーティション)で管理します。
オペレーティング システムの問題
- Microsoft アプリケーションの詳細レベルのリストア (GLR) が Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 で失敗する。(243196)
回避策
注:この回避策は Windows Server 2008 R2 にのみ適用されます。
Windows update 3033929 を次の場所からインストールします。
https://technet.microsoft.com/en-us/library/security/3033929
https://support.microsoft.com/en-us/kb/3033929 には、Windows Update 3033929 に関する情報が記載されています。
Microsoft アプリケーションの問題
- Microsoft Exchange クライアントで、avagent ログに多数の警告メッセージが書き込まれ、頻繁に出力されてログがいっぱいになる。(56723)
Microsoft Exchange クライアントは vCenter Server の 2 台の vSphere Data Protection Advanced アプライアンスに登録されたままになり、この問題が発生します。
- データベース名に Unicode 文字が含まれる場合、SharePoint Server データベースをバックアップできない。(192449)
- Exchange クライアント インストーラの修復オプションを使用して GLR プラグインをインストールすると、Exchange クライアントで GLR を実行できない。(238439)
GLR プラグインがインストールされていない場合は、Exchange クライアント上で GLR を実行できません。Exchange クライアント インストーラの修復オプションを使用して GLR プラグインをインストールしても、GLR は実行できません。
回避策
- Exchange クライアントをアンインストールします。
- Exchange クライアント インストーラを実行します。
- [機能の選択] ページで、GLR 機能を選択します。
- インストールを完了します。
- SharePoint 仮想ディレクトリがリストアされない。(248324)
Web アプリケーションの完全バックアップを実行しても、SharePoint 仮想ディレクトリはバックアップされません。そのため、ソース Web アプリケーションおよび SharePoint 仮想ディレクトリを削除して、バックアップした Web アプリケーションをリストアすると、SharePoint 仮想ディレクトリはリストアされません。Web アプリケーション下にあるサイトを開くことはできません。
回避策
- 仮想マシンの完全なイメージをバックアップします。
- 必要な仮想ディレクトリをリストアするには、バックアップした仮想マシン イメージのファイル レベルのリストアを実行します。
- Mailbox (MBX) サーバ ロールを持たないクライアント アクセス サーバ (CAS) ホストで、既存のアカウントに対する VMwareVDPBackupuser サービスの起動時に EMC Avamar Exchange Backup User Configuration ツールがクラッシュする。(249184)
回避策
サービスを手動で起動します。
- MBX ロールのみを持つ Exchange Server 2013 への GLR が失敗することがある。(249522)
GLR を実行する前に、次の前提条件を満たしていることを確認します。
- <domain>\VMwareVDPBackupUser アカウントを使用して Backup Agent サービスを開始している。
- LAN 設定プロキシを削除している。
- 再起動が保留されている Mailbox サーバを再起動している。
- 環境の RDB をマウントしておらず、RDB の古いエントリを削除している。
- MFCMAPI(32 ビット)プロファイルを正常に作成している。
これらの前提条件を満たしている場合でも、GLR が失敗し、次のようなエラー メッセージが表示されることがあります。
2016-01-14 17:24:01 avmapi Error <0000>: Error 0x80040111 opening message store
2016-01-14 17:24:01 avmapi Error <13547>: Error MAPI_E_LOGON_FAILED.(code: 0X80040111), avmapi_misc::open_mapi_session avmapi_misc.cpp:1363
2016-01-14 17:24:01 avmapi Info <0000>: Logon failed for CAS: E13MBX3.MsApp-ExchBlrQa.com.
この場合、次の回避策を実行します。
回避策
- Microsoft の Web サイトから最新の MAPI CDO キットをインストールします。
- VMwareVDPBackupUser アカウントを有効にします。
アカウントが有効になっていることを確認するには、VMwareVDPBackupUser アカウントのメールボックスにログインして、E メールをいくつか送信します。
- VMwareVDPBackupUser アカウントが有効になっていない場合は、次のコマンドを実行します。
Get-ExchangeServer | Add-ADPermission -User VMwareVDPBackupUser@<domain>.com -ExtendedRights Receive-As,Send-As
- Exchange Server で SSL 証明書認証が使用される場合、avmapi.cmd ファイルを Exchange Server の ..\avp\var ディレクトリに作成します。
- avmapi.cmd ファイルに次のフラグを設定します。
- --av_pr_profile_rpc_proxy_server_flags=19
- --debug
この回避策を実行しても GLR が失敗する場合、CAS ロールおよび MBX ロールの両方を持つ Exchange Server で GLR を実行します。
自動バックアップ検証 (ABV) の問題
- ABV:データストアの名前を変更した後で検証ジョブが失敗する。(55790)
このエラーが起こるのは、ターゲット データストアの名前を変更したか、vSphere Data Protection 外に移動した場合です。
回避策
検証ジョブを編集し、名前を変更または移動したターゲット データストアを新しいターゲットとして選択します。手順については、『vSphere Data Protection 管理ガイド』の「バックアップ検証ジョブの編集」を参照してください。
- Data Domain に起因する接続の問題によって検証ジョブが失敗した場合、不適切なエラー メッセージが報告される。(56619)
vSphere Data Protection アプライアンスが Data Domain と通信できないため、バックアップをリストアできず、検証ジョブが失敗します。検証ジョブが失敗することが予想されますが、適切なエラー メッセージは表示されず、ユーザーには失敗の原因がわかりません。
- 最後のバックアップの完了時に例外が発生すると、ABV が起動しない。(206091)
ネットワークの問題
- vSphere Data Protection の IPv6 アドレスに値が 0 のオクテットが含まれる場合は、内部プロキシしか使用できない。外部プロキシを使用するには、IPv6 アドレスに 0 以外の値のオクテットを含める必要がある。(276747)
修正された問題
次の表では、vSphere Data Protection の今回のリリースで修正された問題を一覧表示しています。
不具合番号 | 説明 |
---|---|
289998 | vSphere Data Protection 6.1.6 への 2017 年第 2 四半期の v9 OS ロールアップの追加。 |
288090 | vSphere Data Protection を 6.1.4 から 6.1.5 にアップデートすると、mcserver.xml ファイルがエンコードされている場合、MCS ログインに失敗する。 |
287687 | vSphere Data Protection webapp との TLS 1.0 通信の無効化。 |
290462 | PSRC-4867 を vSphere Data Protection 6.0.x と 6.1.x で修正。 |
285653 | vSphere Data Protection を 6.1.5 にアップグレードする間、vSphere Data Protection 構成ユーティリティが何度も切断される。 |