Horizon FLEX 仮想マシンを作成するときに、クライアント エンド ユーザーの要件について考慮する必要があります。
Horizon FLEX 仮想マシンは、制限付きの仮想マシンであり、クライアント エンド ユーザーはすべての機能は使用できません。ポリシーと資格を使用することで、クライアント エンド ユーザーが利用できる機能を制御できます。 ポリシーと資格の作成を参照してください。クライアント エンド ユーザーは、Horizon FLEX クライアント ソフトウェアを使用して、Horizon FLEX 以外の独自の仮想マシンを作成できます。
Horizon FLEX サーバとクライアントの互換性
Horizon FLEX サーバと Horizon FLEX クライアントの異なるバージョンを使用している場合、サーバとクライアントを同期できなくなる場合があります。Horizon FLEX サーバとクライアントの互換性には、次の注意事項が適用されます。
- 以前の Horizon FLEX クライアント バージョンは、現在のHorizon FLEX サーバ バージョンから仮想マシンをダウンロードできません。クライアントは、また、オンライン モードで既存の仮想マシンをパワーオンできませんできません。クライアント ユーザーは、クライアント バージョンをアップグレードする必要があるというエラー メッセージを受け取ります。
たとえば、Horizon FLEX 1.6 クライアント バージョンを使用しているクライアントは、Horizon FLEX 1.7 サーバから仮想マシンをダウンロードできません。
- 現在の Horizon FLEX クライアント バージョンは、以前の Horizon FLEX サーバ バージョンで動作しますが、現在のサーバ バージョンの新しい機能を利用できません。
たとえば、Horizon FLEX 1.7 を使用するクライアントは、Horizon FLEX 1.6 サーバで動作します。しかし、Horizon FLEX 1.6 サーバを使用する管理者は、Horizon FLEX 1.7 の新しい機能は利用できません。
- 互換性の問題を防ぐには、Horizon FLEX サーバ バージョンをアップグレードする際、最初にクライアント バージョンをアップグレードします。クライアントよりも先にサーバをアップグレードすると、クライアントはアップグレードされるまで、サーバに接続できない場合があります。
Horizon FLEX 仮想マシンのハードウェア互換性
ハードウェア バージョンに互換性がないと、クライアント ユーザーは Horizon FLEX 仮想マシンを開くことができません。新しいハードウェア バージョンをサポートしない以前の Horizon FLEX バージョンを実行しているクライアントは、新しいハードウェア バージョンを実行している仮想マシンを開くことはできません。
たとえば、ハードウェア バージョンが 12 の仮想マシンが、Horizon FLEX 1.7 クライアントを使用して作成される場合、Horizon FLEX 1.5 クライアントはこの仮想マシンを開くことはできません。Horizon FLEX 1.5 クライアントは、最大でハードウェア バージョン 11 のみをサポートするため、クライアントは、ハードウェア バージョンが 12 の仮想マシンを開いたりパワーオンしたりすることができません。
仮想プロセッサとメモリの要件
ソース仮想マシンを作成すると、Horizon FLEX では、使用中のシステムと同じハードウェア リソースがエンド ユーザー ホストにあると仮定します。デフォルトでは、Horizon FLEX の仮想プロセッサの数とメモリ サイズは、エンド クライアントのホスト オペレーティング システムに適合するように最適化されます。この設定により、仮想マシンはクライアントのエンド ユーザー ホストでオーバーサブスクライブされません。詳細については、Horizon FLEX 仮想マシンの仮想プロセッサとメモリの最適化を参照してください。
- 仮想プロセッサのコア数は、ゲスト OS でサポートされる論理 CPU の最大数を超えることはできません。
- ソケット数は、ゲスト OS でサポートされるソケットの最大数を超えることはできません。Fusion Pro を使用してソース仮想マシンを作成している場合、ソケット数を指定できません。
- メモリ サイズを、ゲスト OS で要求される最小メモリ サイズよりも低くすることはできません。
- Fusion Pro または Workstation Pro ソフトウェアを使用する場合、仮想プロセッサの合計数は、Fusion Pro または Workstation Pro が該当するゲスト OS についてサポートする仮想プロセッサの最大数を超えることはできません。
Workstation Pro ユーザー インターフェイスで、仮想マシンの仮想プロセッサとソケットには、次のユーザー インターフェイス設定が関連付けられています。
- 「プロセッサ数」は、(仮想)CPU の数を示しており、これは(仮想)ソケット数と同じになります。
- 「プロセッサごとのコア数」は、プロセッサごとの仮想プロセッサ コアを示しています。
- 「合計プロセッサ コア数」は、ソケットごとのコア数にソケット数を掛けた値になります。
Fusion Pro ユーザー インターフェイスでは、「プロセッサ数」は、ソケットごとのコア数にソケット数を掛けた値になります。
ホスト OS では、論理 CPU または論理プロセッサの数は、物理 CPU またはソケットの合計数に、CPU ごとの物理コア数または物理コアごとのハイパースレッドの数を掛けた値になります。