このダッシュボードでは、Desktop as a Service (DaaS) のコンピューティング コンポーネントの全体的なパフォーマンスを把握できます。ここには、競合率の高さや使用率の低さなど、vSphere クラスタに関連するパフォーマンスの問題が示されます。このダッシュボードは、Horizon チームと vSphere チーム向けに設計されており、この 2 つのチームの連携を強化することを目的としています。

このダッシュボードは、機能としては vSphere クラスタ パフォーマンス ダッシュボードのスーパーセットですが、Horizon で使用されているクラスタのみが一覧表示されます。

設計上の考慮事項

このダッシュボードでは、vSphere クラスタの競合ダッシュボードと vSphere クラスタの使用率ダッシュボードのデータが 1 つのダッシュボードにまとめられたうえで、VDI プールや RDS ファームなどの Horizon オブジェクトが追加されています。そのため、vSphere と Horizon を DaaS プラットフォームの 1 つの統合済みコンポーネントとしてまとめて扱うことができます。

CPU とメモリも、個別に表示されます。一度に扱うことができるのは、いずれか 1 つの問題のみです。メモリのほうがオーバー コミットメント率が低いため、メモリの問題よりも CPU の問題がより一般的です。

ダッシュボードの使用方法

ダッシュボードの上部に表示されているヒート マップを確認します。

  • vSphere クラスタ全体が表示され、Horizon の一部であるクラスタのみが示されます。

  • これらはすべて緑色の範囲内にあることが求められます。これらのうち 1 つでも赤色になることは許容されません。

  • KPI を確認するクラスタを選択します。すべてのスコアボードが自動的に入力されます。

[Horizon の vSphere クラスタ] 表を確認します。

  • すべてのクラスタが、過去 1 週間でパフォーマンスが低いクラスタ順に並べ替えられて一覧表示されます。この期間は変更できます。

  • これらはすべて緑色の範囲内にあることが求められます。これらのうち 1 つでも赤色になることは許容されません。

表からエントリの 1 つを選択します。

  • KPI がスコアボードに表示されます。健全性チャートに、一定期間にわたるクラスタのパフォーマンスのトレンドが表示されます。4 つのスコアボードに、ホストのパフォーマンスのさまざまな側面が示されます。

  • 関連するプロパティがプロパティ ウィジェットに表示されます。

  • すべての VDI プール、RDS ファーム、ESXi ホストが下部のヒート マップに表示されます。いずれか 1 つを選択すると、その値がメトリック チャートに表示されます。

スコアボードから 1 つまたは複数のエントリを選択します。

  • スコアボードの下の線グラフに、選択したメトリックがプロットされます。

  • メトリック チャート ウィジェットを使用してメトリックを比較すると、相関関係があるかどうかを確認できます。

  • また、複数のメトリックを積み重ねることもできます。たとえば、読み取り IOPS と書き込み IOPS を組み合わせて IOPS の総数を取得できます。ただし、読み取り遅延と書き込み遅延を組み合わせて遅延合計を取得することは避けてください。読み取りと書き込みの比率を考慮する必要があるためです。

注意点

使用する Horizon のアーキテクチャで、使用率が特定のしきい値を超えないように定義されている場合は、そのしきい値を線グラフに追加できます。技術チームは実際の値としきい値の比較を確認できるので、しきい値のラインは技術チームにはあまり役立ちません。