復旧プランは、所定の一連のステップを必ず特定の順序で実行します。それらのステップの順序または目的を変更することはできませんが、メッセージの表示やコマンドの実行を行う独自のステップを挿入できます。
Site Recovery Manager は異なる復旧プランのステップを異なる方法で実行します。
- 一部のステップはすべての復旧時に実行されます。
- 一部のステップはテスト復旧時にのみ実行されます。
- ステップの中にはテスト復旧中に常にスキップされるものがあります。
復旧プランをカスタマイズする場合は、復旧のステップ、ステップの順序、ステップを実行する状況を理解していることが重要です。
復旧順序
復旧プランを実行する場合、復旧プランは保護サイトの仮想マシンをパワーオフすることで開始します。Site Recovery Manager は、設定した優先順位にしたがって仮想マシンをパワーオフし、優先順位の高いマシンは最後にパワーオフされます。このステップは、復旧プランのテスト時にには Site Recovery Manager によって省略されます。
Site Recovery Manager は、設定した優先順位にしたがって復旧サイトの仮想マシンのグループをパワーオンします。ある優先順位のグループの復旧を開始するには、そのグループよりも 1 つ上の優先順位に位置するグループのすべての仮想マシンの復旧が成功または失敗している必要があります。同じ優先順位のグループ内の仮想マシンの間に依存関係が存在する場合、Site Recovery Manager は最初にほかの仮想マシンが依存している仮想マシンをパワーオンします。Site Recovery Manager が仮想マシンの依存関係を満たすことができる場合、Site Recovery Manager は vCenter Server でサポートされている数の仮想マシンを同時にパワーオンしようとします。
復旧プランのタイムアウトと一時停止
復旧プランのステップの実行時に発生するタイムアウトには、いくつかの種類があります。タイムアウトによって、ステップを完了するための時間として許容された指定間隔でプランが一時停止します。
メッセージ ステップは、ユーザーがメッセージを確認するまでプランを一時停止します。メッセージ ステップを復旧プランに追加する前に、そのステップが必要かどうかを確認します。メッセージ ステップを含む復旧プランをテストまたは実行する前に、ユーザーがプランの進行状況を監視し、必要に応じてメッセージに応答できるようになっていることを確認します。