保護サイトとリカバリ サイトに Site Recovery Manager サーバ をインストールする必要があります。

Site Recovery Manager には、vCenter Server と同じバージョンが必要です。両サイトに同じバージョンの Site Recovery Manager サーバvCenter Server をインストールする必要があります。サイト間でバージョンの異なる Site Recovery ManagervCenter Server を置くことはできません。

保護対象の仮想マシンが少ない環境では、Site Recovery Manager サーバvCenter Server を同じシステム上で実行できます。Site Recovery Manager および vCenter Server の上限に近づきつつある環境では、Site Recovery Manager サーバ がインストールされているシステムとは別のシステムに vCenter Server をインストールしてください。Site Recovery Manager サーバvCenter Server を同じシステムにインストールすると、大規模環境で管理タスクを実行することが難しくなる可能性があります。

既存の Site Recovery Manager インストールをアップブレードする場合は、Site Recovery Manager のアップグレード を参照してください。

前提条件

  • インストールする Site Recovery Manager のバージョンと同じバージョンの vCenter Server をインストールします。
  • Site Recovery Manager サーバ をインストールする前に、Site Recovery Manager データベース サービスを構成して起動してください。Site Recovery Manager データベースの作成 を参照してください。
  • Site Recovery Manager をインストールするマシンのフォルダに、Site Recovery Manager インストール ファイルをダウンロードします。
  • Site Recovery Manager には、64 ビットのオープン データベース接続 (ODBC) 用のデータベース ソース名 (DSN) が必要です。Site Recovery Manager インストーラを実行する前に ODBC システム DSN を作成することも、インストール プロセス中に DSN を作成することもできます。ODBC システム DSN の作成の詳細については、Site Recovery Manager 用の ODBC システム DSN の作成 を参照してください。
  • 以下の情報があることを確認します。
    • Site Recovery Manager をインストールするのに十分な権限をもつユーザー アカウント。このアカウントは Active Directory ドメイン管理者であることがありますが、ローカル管理者であることもあります。
    • サイトの vCenter Server インスタンスの完全修飾ドメイン名 (FQDN) または IP アドレス。Site Recovery Manager のインストール中は、サーバを実行してアクセス可能な状態にしておく必要があります。Site Recovery Manager サイトを後でペアにするときには、Site Recovery ManagervCenter Server に接続する際に用いるアドレス形式を使用する必要があります。FQDN の使用は望ましいですが、すべてに使用できない場合は、すべての事例に対して IP アドレスを使用してください。
    • vCenter Server 管理者アカウントのユーザー名とパスワード。
    • Site Recovery Manager データベースのユーザー名とパスワード。
    • 証明書ベース認証を使用する場合は、適切な証明書ファイルのパス名を指定します。Site Recovery Manager の認証 およびSite Recovery Manager で信頼済み SSL 証明書を使用する場合の要件 を参照してください。

手順

  1. Site Recovery Manager インストーラ アイコンをダブルクリックしてインストール言語を選択し、[OK] をクリックします。
  2. プロンプトに従い、使用許諾契約書に同意します。
  3. [変更] をクリックして Site Recovery Manager をインストールするフォルダを変更し、インストール先ボリュームを選択し、[次へ] をクリックします。
    Site Recovery Manager のデフォルトのインストール フォルダは C:\Program Files\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager です。別のフォルダを使用する場合、そのパス名は末尾のスラッシュを含めて 170 文字よりも長くすることはできません。また、ASCII 以外の文字を含めることはできません。
  4. vSphere Replication をインストールするかどうかを選択して [次へ] をクリックします。

    登録されたエクステンションとしてすでに vSphere Replication を実行している vCenter Server インスタンスへ Site Recovery Manager を接続する場合は、ここでも [vSphere Replication のインストール] オプションを選択する必要があります。このオプションを選択すると、Site Recovery ManagervSphere Replication で動作する必要があるコンポーネントがインストールされます。インストーラを修復モードで再び実行することで、Site Recovery Manager のインストール後でも vSphere Replication をインストールすることができます。

  5. Site Recovery Manager をインストールするサイトの vCenter Server インスタンスに関する情報を入力し、[次へ] をクリックします。
    オプション 操作
    [vCenter Server アドレス]

    vCenter Server のホスト名または IP アドレスを入力します。ホスト名を小文字で入力します。インストールが完了して保護サイトとリカバリ サイト間の接続を構成するとき、大文字と小文字が区別されて比較されるため、ここで入力したホスト名または IP アドレスとまったく同じホスト名または IP アドレスを入力する必要があります。

    重要: : Site Recovery ManagervCenter Server に接続するために使用するアドレス形式をメモします。 Site Recovery Manager サイトを後でペアにするときには、同じアドレス形式を使用する必要があります。IP アドレスを使って Site Recovery ManagervCenter Server に接続する場合は、 Site Recovery Manager サイトをペアにするときに、この IP アドレスを使用する必要があります。証明書ベースの認証を使用する場合、 Site Recovery Manager サーバ のアドレスが Site Recovery Manager 証明書のサブジェクトの別名 (SAN) の値と一致している必要があります。これは通常、 Site Recovery Manager サーバ ホストの完全修飾ドメイン名です。
    [vCenter Server ポート] デフォルトをそのまま使用するか、別のポートを入力してください。
    [vCenter Server ユーザー名] 指定した vCenter Server インスタンスの管理者のユーザー名を入力します。
    [vCenter Server パスワード] 指定のユーザー名に対応するパスワードを入力します。パスワード テキスト ボックスは空欄にできません。
  6. (オプション) 認証情報ベースの認証を使用している場合は、vCenter Server 証明書を確認し、[はい] をクリックして証明書を承諾します。
    証明書ベースの認証を使用する場合は、証明書を承諾するためのプロンプトがありません。
  7. 認証方法を選択し、[次へ] をクリックします。
    オプション 説明
    認証情報ベースの認証を使用します。
    1. [証明書を自動的に生成] を選択し、[次へ] をクリックします。
    2. 組織および組織単位のテキスト値を入力します。一般的には、会社名と会社内のグループの名前です。
    証明書ベースの認証を使用します。
    1. [PKCS #12 証明書ファイルを使用] を選択し、[次へ] をクリックします。
    2. 証明書ファイルへのパスを入力します。証明書ファイルには証明書が 1 つのみ含まれ、その証明書と一致するプライベート キーが 1 つのみ設定されている必要があります。
    3. 証明書のパスワードを入力します。
    4. ローカル ホストの値が、Site Recovery Manager サーバ 証明書のサブジェクトの別名 (SAN) と一致している必要があります。これは通常、Site Recovery Manager サーバ ホストの完全修飾ドメイン名です。
  8. 管理者とホストの構成情報を入力し、[次へ] をクリックします。
    オプション 説明
    [ローカル サイト名] Site Recovery Manager のこのインストールの名前。推奨される名前が生成されますが、どのような名前でも入力できます。このサイトとペアになる別の Site Recovery Manager インストールで使用する名前と同名にすることはできません。
    [管理者電子メール] vCenter Server が使用する可能性のある Site Recovery Manager アドミニストレータの電子メール アドレス。電子メール通知がこのバージョンで実装されていない場合でも、このフィールドの入力は必須です。
    [追加の電子メール] vCenter Server が使用する可能性のある別の Site Recovery Manager アドミニストレータの オプションの電子メール アドレス。
    [ローカル ホスト] ローカル ホストの名前または IP アドレス。この値は Site Recovery Manager インストーラによって取得され、値が正しくない場合にのみ変更する必要があります。たとえば、ローカル ホストに複数のネットワーク インターフェイスがあり、Site Recovery Manager インストーラによって検出されたそのうちの 1 つが、使用したくないインターフェイスである場合です。証明書ベースの認証を使用する場合は、[ローカル ホスト] の値が提供された証明書の SAN の値と一致している必要があります。これは通常、Site Recovery Manager サーバ ホストの完全修飾ドメイン名です。
    [リスナー ポート] 使用する SOAP と HTTP ポート番号。
    [API リスナー ポート] API クライアントが使用する SOAP ポート番号。
    リスナー ポートには、 Site Recovery Manager インストーラによってデフォルト値が指定されます。ポートの競合の原因にならない限り、デフォルトを変更しないでください。
  9. Site Recovery Manager データベース構成情報を入力して、[次へ] をクリックします。
    オプション 操作
    [データベース クライアント] ドロップダウン メニューから、データベース クライアントの種類を選択します。
    [データ ソース名] ドロップダウン メニューから既存の 64 ビット DSN を選択します。[ODBC DSN セットアップ] をクリックし、Windows 64 ビットの ODBC アドミニストレータ ツールを開始し、既存の DSN を表示するか、新しい 64 ビットのシステム DSN を作成することもできます。
    [ユーザー名] 指定されたデータベースの有効なユーザー ID を入力します。
    [パスワード] 指定のユーザー ID に対応するパスワードを入力します。
    [接続数] 初期接続プール サイズを入力します。すべての接続が使用中であり、さらに接続する必要がある場合、最大接続数を超えない限り、新しい接続が作成されます。Site Recovery Manager にとっては、新しい接続を作成するよりもプールからの接続を使用した方が速くなります。ほとんどの場合、この設定を変更する必要はありません。この設定を変更する前に、データベース管理者に相談してください。
    [最大接続数] 同時にオープンできるデータベース接続の最大数を入力します。データベース管理者がデータベースに対して開くことができる接続数を制限している場合は、この値はその数を超えてはなりません。ほとんどの場合、この設定を変更する必要はありません。この設定を変更する前に、データベース管理者に相談してください。
  10. [Intstall] をクリックします。
  11. インストールが完了したら、[終了] をクリックします。

次のタスク

リカバリ サイトでインストール処理を繰り返します。