リカバリ プランをテストまたは実行する場合に発生するタイムアウトのデフォルト値を調整できます。タイムアウトが原因でタスクが失敗した場合は、デフォルト値を調整できます。

復旧プランのステップの実行時に発生するタイムアウトには、いくつかの種類があります。これらのタイムアウトによって、ステップを完了するための時間として与えられた指定間隔でプランが一時停止します。

仮想マシンの保護を構成した時点で、Site Recovery Manager によってその仮想マシンに一部の詳細設定が適用されます。

  • recovery.defaultPriority
  • recovery.powerOnTimeout
  • recovery.powerOnDelay
  • recovery.customizationShutdownTimeout
  • recovery.customizationTimeout
  • recovery.skipGuestShutdown
  • recovery.powerOffTimeout

Site Recovery Manager は、各 Site Recovery Manager サイトで仮想マシンのリカバリ設定のコピーを保存します。リカバリの詳細設定が保護サイトやリカバリ サイトによって異なる場合、Site Recovery Manager は仮想マシンのリカバリ設定を各サイトで異なる値に初期化します。Site Recovery Manager はサイト A からサイト B に仮想マシンをリカバリするときに、サイト B にローカル リカバリ設定を適用します。サイト B からサイト A にリカバリするときに、Site Recovery Manager はサイト A のローカル リカバリ設定を適用します。リカバリ プランの [仮想マシン] タブで個々の仮想マシンのリカバリ設定を明示的に編集し、保存しない限り、このように適用されます。影響のある仮想マシンのリカバリ設定を同期し、両方の Site Recovery Manager サイトで同じになるようにします。

手順

  1. vSphere Web Client で、[サイト リカバリ] > [サイト] をクリックし、サイトを選択します。
  2. [管理] タブで、[詳細設定] をクリックします。
  3. [リカバリ] をクリックします。
  4. [編集] をクリックしてリカバリ サイトの設定を変更します。
    オプション 操作
    IP カスタマイズで仮想マシンのパワーオフ タイムアウトを変更します。デフォルト値は 300 秒です。 [recovery.customizationShutdownTimeout] テキスト ボックスに新しい値を入力します。この値は、IP カスタマイズ ワークフローのみで使用される最小の仮想マシンのパワーオフ タイムアウト(秒)です。仮想マシン リカバリ設定でパワーオフ タイムアウトを指定する場合は、2 つの設定のうち大きい方の値が優先されます。
    IP カスタマイズ タイムアウトを変更する。デフォルト値は 600 秒です。 [recovery.customizationTimeout] テキスト ボックスに別の値を入力します。この値は、Site Recovery Manager Server の IP カスタマイズ スクリプトの準備で使用されるタイムアウトです。ほとんどの場合、この値を変更する必要はありません。
    仮想マシンのリカバリのデフォルトの優先順位を変更する。デフォルト値は 3 です。 [recovery.defaultPriority] テキスト ボックスに別の値を入力します。
    強制リカバリを有効または無効にする。デフォルト値は false です。 [recovery.forceRecovery] チェック ボックスを選択または選択解除します。保護サイトに接続できないことで RTO に深刻な影響を与えている場合、強制リカバリを有効化します。この設定では、リカバリ プランの実行時に強制リカバリの選択を禁じる制限のみが排除されます。実際に強制リカバリを有効にするには、プランを実行するときにこの設定を選択します。
    クラスタ内のホストをパワーオンするときのタイムアウトを変更する。デフォルト値は 1200 秒です。 [recovery.hostPowerOnTimeout] テキスト ボックスに別の値を入力します。
    ゲスト OS をパワーオフするときのタイムアウトを変更する。デフォルト値は 300 秒です。 [recovery.powerOffTimeout] テキスト ボックスに別の値を入力します。新しいタイムアウト値は、保護サイトでの仮想マシンに対するパワーオフ操作に適用されます。
    注: タイムアウトになると、仮想マシンがパワーオフします。タイムアウトになったことによって仮想マシンの OS がシャットダウン タスクを完了しなかった場合には、データの損失が発生することがあります。シャットダウンに長い時間を要する大規模な仮想マシンには、パワーオフのタイムアウトを仮想マシンに個別に設定します。個別の仮想マシンにパワーオフのタイムアウトを設定する方法については、 仮想マシンの起動およびシャットダウン オプションの構成 を参照してください。
    仮想マシンをパワーオンしてから依存タスクを開始するまでの遅延を変更する。デフォルト値は 0 です。 [recovery.powerOnDelay] テキスト ボックスに別の値を入力します。新しい値は、復旧サイトでの仮想マシンに対するパワーオン操作に適用されます。
    仮想マシンのパワーオン時に VMware Tools を待機するタイムアウトを変更する。デフォルト値は 300 秒です。 [recovery.powerOnTimeout] テキスト ボックスに別の値を入力します。新しいパワーオン値は、復旧サイトでの仮想マシンに対するパワーオン操作に適用されます。保護された仮想マシンに VMware Tools がインストールされていない場合は、この値を 0 に設定します。
    ゲスト OS のシャットダウンのスキップを有効または無効にする。デフォルト値は false です。 [recovery.skipGuestShutdown] チェック ボックスを選択または選択解除します。このオプションを選択すると、recovery.powerOffTimeout は無効になります。VMware Tools が VM にインストールされていない場合は、このオプションを有効にして recovery.powerOffTimeout を自動的に無効化し、SRM バイパス ゲストをシャットダウンして、シャットダウンのタイムアウトを使用せずに VM を直接パワーオフします。
    リカバリ中に自動 VM IP のカスタマイズを有効または無効にする。デフォルト値は true です。 [recovery.useIpMapperAutomatically] チェック ボックスを選択または選択解除します。IP マッピング ルールが仮想ネットワークで構成されている場合にこのオプションを選択すると、リカバリ中、Site Recovery Manager によってこれらのルールが評価されて、VM のカスタマイズが決まります。このオプションを選択解除すると、リカバリ中、IP マッピング ルールは評価されません。[仮想マシン リカバリ設定/IP カスタマイズ モード] で VM ごとにこのオプションをオーバーライドすることができます。
  5. [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

結果

仮想マシンの保護を構成した後で、これらの詳細設定のいずれかを変更した場合、新しい設定はその仮想マシンに適用されません。これらの詳細設定への変更は、設定を変更した後に保護した仮想マシンのみに適用されます。Site Recovery Manager が、保護をすでに構成している仮想マシンに詳細設定の変更を適用すると、これらの仮想マシンの保護に望ましくない変更につながる可能性があるため、このように設計されています。

次のタスク

すでに保護を構成している仮想マシンにこれらの詳細設定への変更を適用するには、それらの仮想マシンに対して個別に保護を再構成する必要があります。たとえば、defaultPriority 設定を再構成する場合は、すでに保護している仮想マシンの優先順位を、新しい defaultPriority 設定に合わせて手動で再構成できます。

  1. vSphere Web Client で、[サイト リカバリ] > [保護グループ] をクリックし、仮想マシンが属する保護グループを選択します。
  2. [関連オブジェクト] タブで [仮想マシン] をクリックします。
  3. 仮想マシンを選択し、[保護の削除] をクリックします。

    仮想マシンのステータスが [未構成] に変更されます。

  4. [すべて構成] をクリックして保護グループのすべての仮想マシンを再構成するか、または仮想マシンを選択して [保護の構成] をクリックし、その仮想マシンのみを再構成します。

    Site Recovery Manager は、新しい詳細設定を仮想マシンに適用します。