Site Recovery Manager をアップグレードする前に、両方の Site Recovery Manager サイトに対し準備タスクを実行し、一定の情報を把握しているか確認する必要があります。

  • データベース ソフトウェアが提供するツールを使用して Site Recovery Manager データベースのフル バックアップをとります。組み込みデータベースのバックアップ方法については、組み込み vPostgres データベースのバックアップとリストアを参照してください。外部データベースから組み込みデータベースへのデータの移行はサポートされていません。アップグレードが失敗するとデータベースのバックアップ失敗が全 Site Recovery Manager データの消失につながります。

  • 既存のインストールで詳細設定を構成した場合は、vSphere Web Clientサイト リカバリ > サイト > サイト > 管理 > 詳細設定 で構成した設定をメモしておきます。

  • アップグレードする前に、サポートされているアップグレード パスを確認してください。

    サポートされているアップグレード パスの詳細については、アップグレードの前に、「VMware 製品の相互運用性マトリックス」(英語版)のアップグレード パス > VMware vCenter Site Recovery Managerhttp://partnerweb.vmware.com/comp_guide2/sim/interop_matrix.php?)を参照してください。

    重要:

    Site Recovery Manager 6.0.x から Site Recovery Manager 6.5 へのアップグレードはサポートされていません。Site Recovery Manager 6.5 へのアップグレード前に、Site Recovery ManagerSite Recovery Manager 6.1.x リリースにアップグレードしてください。6.1.x へのアップグレードの詳細については、Site Recovery Manager 6.1 ドキュメントのSite Recovery Manager のアップグレードを参照してください。

  • Site Recovery Manager をアップグレードする場合、ローカルとリモートの Platform Services Controller インスタンスと vCenter Server インスタンスが動作している必要があります。

  • Site Recovery Manager をアップグレードしているサイトで、Platform Services ControllervCenter Server をアップグレードします。

  • 一方のサイトの Platform Services Controller、すべての vCenter Server コンポーネント、および Site Recovery Manager をすべてアップグレードした後に、他方のサイトの Platform Services ControllervCenter Server、および Site Recovery Manager をアップグレードします。

  • 両方のサイトの Platform Services Controller インスタンスのアドレスを取得します。Site Recovery Manager のインストール中は、 Platform Services Controllerを実行してアクセス可能な状態にしておく必要があります。

  • ローカルおよびリモート サイト両方の vCenter Single Sign-On の管理者ユーザー名とパスワードを取得します。

  • 組み込みデータベースを使用していない場合は、Site Recovery Manager データベースのユーザー名とパスワードを取得します。

  • Site Recovery ManagervSphere Replication とともに使用する場合は、Site Recovery Manager Server をアップグレードする前に、保護サイトとリカバリ サイトの両方で vSphere Replication をアップグレードします。アップグレード中、Site Recovery Manager インストーラによって vSphere Replication のバージョンが検証され、互換性のないバージョンが検出されるとアップグレードが停止します。Site Recovery Manager Server のアップグレード後に vSphere Replication をインストールすると、この検証は実行されず、互換性のないバージョンと見なされる可能性があります。Site Recovery ManagervSphere Replication のバージョンに互換性がないと、vSphere Web Client が動作を停止することがあります。

  • すでにインストールされている互換性のないバージョンの vSphere Replication をアップグレードできない場合は、vSphere Replication を両方の vCenter Server インスタンスから登録解除してから Site Recovery Manager をアップグレードします。Site Recovery ManagervSphere Replication のバージョンに互換性がないと、vSphere Web Client が動作を停止することがあります。vSphere Replication の互換性のないバージョンの登録解除 を参照してください。

  • 起動する際に Site Recovery Manager インストーラは、検証のために vCenter Server コンポーネントの SSL/TLS 証明書を表示します。ローカル サイトの Platform Services Controller インスタンスとリモート サイトの Platform Services ControllervCenter Server インスタンスの証明書を検証するために、必要な情報を取得します。

  • カスタム証明書を使用する場合、適切な証明書ファイルを取得します。カスタム証明書には、少なくとも SHA1 またはできれば SHA256 サムプリント アルゴリズムを使用する必要があります。このリリースの Site Recovery Manager では、MD5 サムプリント アルゴリズムを使用する証明書はサポートしていません。Site Recovery Manager でカスタム SSL/TLS 証明書を使用する際の要件 を参照してください。

  • Site Recovery Manager をアップグレードするマシンのフォルダに、Site Recovery Manager インストール ファイルをダウンロードします。

  • Site Recovery Manager Server をインストールする Windows マシンで、保留中になっている再起動がないことを確認します。Windows アップデータのサイレント インストールなど、他のインストールが実行されていないことを確認します。再起動が保留されていたり、インストールが実行中だったりすると、Site Recovery Manager Serverまたは組み込みの Site Recovery Manager データベースのインストールに失敗することがあります。

  • 重要:

    リカバリ プランに保留中のクリーンアップ処理がないか、Site Recovery Manager が保護する仮想マシンに構成上の問題がないか確認します。

    • すべてのリカバリ プランは「準備完了」状態。

    • 全保護グループの保護ステータスは OK。

    • 保護グループのすべての仮想マシンの保護ステータスは OK。

    • 全保護グループのリカバリ ステータスは「準備完了」。

  • ブラウザの Adobe Flash Player 設定を最適化して vSphere Web Client で使用可能なストレージ領域を増やします。Site Recovery Manager でリカバリを実行すると、Flash Player が消費を許可されているストレージ領域のデフォルト量を超える場合があります。vSphere Web ClientSite Recovery Manager 用に Flash Player 設定を最適化する方法については、http://kb.vmware.com/kb/2106096 を参照してください。