Site Recovery Manager サーバを新しいホストに移行するには、Site Recovery Manager を新しいホストにインストールし、以前のインストールで使用していたデータベース接続情報を入力する必要があります。
このワークフローは、Site Recovery Manager サーバを別のホストに移行し、Site Recovery Manager データベースに保存されている以前のインストールのデータを保持する場合に使用します。
前提条件
- Site Recovery Manager データベースをバックアップします。
- データベースを保持している古い Site Recovery Manager をアンインストールします。
手順
- Site Recovery Manager インストーラ アイコンをダブルクリックしてインストール言語を選択し、[OK] をクリックします。
- インストーラのプロンプトに従って使用許諾契約書に同意し、インストールの前提条件を満たしていることを確認します。
- Site Recovery Manager Server のインストール先を選択して、[次へ] をクリックします。
- デフォルトのインストール先フォルダは保持します。
- インストール先フォルダを変更するには、[変更] をクリックして、ターゲット ボリュームを選択します。
Site Recovery Manager のデフォルトのインストール フォルダは C:\Program Files\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager です。別のフォルダを使用する場合、そのパス名は末尾のスラッシュを含めて 120 文字以下とし、ASCII 文字を使用する必要があります。 - Site Recovery Manager をインストールしているサイトの Platform Services Controller に関する情報を入力し、[次へ] をクリックします。
オプション 説明 アドレス Site Recovery Manager の登録に使用した vCenter Server の Platform Services Controller のホスト名または IP アドレス。ホスト名を小文字で入力します。インストールが完了して保護サイトとリカバリ サイト間の接続を構成するとき、大文字と小文字が区別されて比較されるため、ここで入力したホスト名または IP アドレスとまったく同じホスト名または IP アドレスを入力する必要があります。 重要: 使用するインフラストラクチャで IP アドレスの変更を簡単にするには、可能な限り IP アドレスではなく、完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。重要: Platform Services Controller が IP アドレスではなく FQDN を使用している場合、 Site Recovery Manager のインストール時に FQDN を指定する必要があります。HTTPS ポート デフォルト値である 443 を受け入れるか、Platform Services Controller が別のポートを使用している場合は新しい値を入力します。Platform Services Controller は HTTPS 経由の接続のみをサポートし、HTTP 接続はサポートしません。 ユーザー名 この Platform Services Controller インスタンスが属する vCenter Single Sign-On ドメインの vCenter Single Sign-On ユーザー名。このユーザー アカウントは、Platform Services Controller インスタンスの vCenter Single Sign-On 管理者グループのメンバーである必要があります。管理者グループのメンバーだけが Site Recovery Manager ソリューション ユーザーの作成または再作成を行うために必要な権限を持っています。 パスワード 指定された vCenter Single Sign-On ユーザー名に対するパスワード。 - プロンプトが表示されたら、Platform Services Controller 証明書を確認し、[承認] をクリックして承認します。
- Site Recovery Manager の登録に使用した vCenter Server インスタンスを選択して [次へ] をクリックします。
重要: ドロップダウン メニューには、 Platform Services Controller に登録されたすべての vCenter Server インスタンスが含まれます。拡張リンク モードを使用する環境では、他の Platform Services Controller インスタンスの vCenter Server インスタンスも含まれる場合があります。正しい vCenter Server インスタンスを選択していることを確認してください。一度 Site Recovery Manager インストールが完了すると、それを変更して別の vCenter Server インスタンスを選択することはできません。
- vCenter Server に Site Recovery Manager エクステンションを登録するための情報を入力して、[次へ] をクリックします。
オプション 説明 [ローカル サイト名] Site Recovery Manager インターフェイスに表示されるこの Site Recovery Manager サイトの名前。デフォルトでは、vCenter Server のアドレスが使用されます。ペア内の Site Recovery Manager インストールごとに異なる名前を使用します。 [管理者電子メール] Site Recovery Manager 管理者の電子メール アドレス。標準の vCenter Server アラームを使用して、Site Recovery Manager イベントの電子メール通知を構成した場合でも、この情報は必須です。 [ローカル ホスト] ローカル ホストの名前または IP アドレス。Site Recovery Manager インストーラがこの値を取得します。この値は、正しくない場合にのみ変更してください。たとえば、ローカル ホストに複数のネットワーク インターフェイスがあって、Site Recovery Manager インストーラによって検出されたものが、使用したくないインターフェイスである場合などです。 重要: 使用するインフラストラクチャで IP アドレスの変更を簡単にするには、可能な限り IP アドレスではなく、完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。[リスナー ポート] タスクを自動化する外部 API によるトラフィックを含む、Site Recovery Manager Server へのすべての管理トラフィックに対する HTTPS ポート。このポートは、vSphere Web Client によって Site Recovery Manager クライアント プラグインをダウンロードするためにも使用されます。このポートは、vCenter Server プロキシ システムからアクセスできる必要があります。デフォルトの 9086 でポートが競合した場合を除いて、ポートは変更しないでください。 注: リスナー ポートを変更すると、 VMware Cloud on AWS で VMware Site Recovery サービスを使用できなくなります。SRM UI ポート Site Recovery Manager ユーザー インターフェイスの HTTPS ポート。デフォルト ポートは 443 です。 Platform Services Controller が同じマシンにインストールされている場合は、このポートを変更する必要があります。
- デフォルトの Site Recovery Manager プラグイン ID を選択するか、この Site Recovery Manager Server ペアのプラグイン ID を作成して、[次へ] をクリックします。
サイト ペアの両 Site Recovery Manager Server インスタンスで同じプラグイン ID を使用する必要があります。
オプション 説明 [デフォルトの SRM プラグイン ID] このオプションは、1 つの保護サイトと 1 つのリカバリ サイトを持つ標準構成で Site Recovery Manager をインストールする場合に使用します。 [カスタム SRM プラグイン ID] このオプションは、複数の保護サイトと 1 つのリカバリ サイトを持つ共有リカバリ サイト構成で Site Recovery Manager をインストールする場合に使用します。プラグイン ID の詳細を入力します。 - 証明書タイプを選択し、[次へ] をクリックします。
オプション 説明 [証明書を自動的に生成] 次の手順で自動生成証明書を使用します。 - [証明書を自動的に生成] を選択し、[次へ] をクリックします。
- 組織および組織単位のテキスト値を入力します。一般的には、会社名と会社内のグループの名前です。
- [次へ] をクリックします。
[証明書ファイルのロード] 次の手順でカスタム証明書を使用します。 - [PKCS#12 証明書ファイルを使用] を選択し、[次へ] をクリックします。
- [参照] をクリックして、証明書ファイルの場所に移動し、[開く] をクリックします。証明書ファイルには証明書が 1 つのみ含まれ、その証明書と一致するプライベート キーが 1 つのみ設定されている必要があります。
- 証明書のパスワードを入力します。
- [次へ] をクリックします。
- カスタムのデータベースを使用することを選択し、[次へ] をクリックします。
ドロップダウン メニューから、古いデータベースの 64 ビット DSN を選択します。 [DSN セットアップ] をクリックして Windows 64 ビット ODBC アドミニストレータ ツールを起動すると、既存の DSN を表示したり、 Site Recovery Manager データベースの新しい 64 ビット システム DNS を作成したりすることもできます。
- Site Recovery Manager データベース構成情報を入力して、[次へ] をクリックします。
オプション 説明 [データベース ユーザー名] カスタム データベースで使用する既存のデータベース ユーザー アカウントのユーザー名を入力します。SQL Server と統合 Windows 認証を使用する場合、このオプションは無効になります。その場合、Site Recovery Manager インストーラを実行するユーザー アカウントの認証情報が、SQL Server での認証に使用されます。このアカウントは、Site Recovery Manager がデータベースに確実に接続できるように、Site Recovery Manager サービスを実行する場合にも使用されます。 [データベース パスワード] カスタム データベースで使用する既存のデータベース ユーザー アカウントのパスワードを入力します。SQL Server と統合 Windows 認証を使用する場合、このオプションは無効になります。 [接続数] 初期接続プール サイズを入力します。すべての接続が使用中であり、さらに接続する必要がある場合、最大接続数を超えない限り、新しい接続が作成されます。Site Recovery Manager にとっては、新しい接続を作成するよりもプールからの接続を使用した方が速くなります。設定可能な最大値は、データベースの構成に依存します。ほとんどの場合、この設定を変更する必要はありません。この設定を変更する前に、データベース管理者に相談してください。設定値を大きくしすぎるとデータベース エラーにつながります。 [最大接続数] 同時にオープンできるデータベース接続の最大数を入力します。設定可能な最大値は、データベースの構成に依存します。データベースが開くことのできる接続数がデータベース管理者によって制限されている場合、この値はその数を超過することはできません。ほとんどの場合、この設定を変更する必要はありません。この設定を変更する前に、データベース管理者に問い合わせてください。設定値を大きくしすぎるとデータベース エラーにつながります。 - 既存のデータを使用することを選択し、[次へ] をクリックします。
- Site Recovery Manager Server サービスを実行するユーザー アカウントを選択し、[次へ] をクリックします。
- [ローカル システム アカウントを使用] を選択して、ローカル システム アカウント下で Site Recovery Manager Server サービスを実行します。
- 既存の LDAP ユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを入力して、別のユーザー アカウント下で Site Recovery Manager Server サービスを実行します。このアカウントには、組み込みの管理者グループのメンバーである、ローカル ユーザーなど任意のユーザー アカウントを指定できます。
SQL Server データベースと統合 Windows 認証を使用する場合、このオプションは使用できません。この場合、 Site Recovery Manager Server サービスは、 Site Recovery Manager のインストールに使用するアカウントで実行します。 - [Intstall] をクリックします。
- インストールが完了したら、[終了] をクリックします。
結果
Site Recovery Manager サーバが別のホストに移行されます。