Site Recovery Manager Server には、リカバリ プランやインベントリ情報などのデータ保存に使用する独自のデータベースが必要です。

Site Recovery Manager には、外部データベースより構成に必要な手順が少ない組み込み vPostgreSQL データベースがあります。組み込み vPostgreSQL データベースは、フルスケールの Site Recovery Manager 環境をサポートできます。Site Recovery Manager をインストールするときに、組み込みデータベースを使用するオプションを選択できます。Site Recovery Manager インストーラにより、ユーザーがインストール中に指定した情報に従って、組み込みデータベースとデータベース ユーザー アカウントが作成されます。

外部データベースも使用可能です。外部データベースを使用する場合は、データベースを作成して、データベース接続を確立してから、Site Recovery Manager をインストールします。

vCenter Server データベースはデータベース スキーマ要件が異なるため、Site Recovery Manager は vCenter Server データベースを使用できません。vCenter Server データベース サーバを使って、Site Recovery Manager データベースを作成およびサポートできます。

Site Recovery Manager サイトには、独自の Site Recovery Manager データベースのインスタンスが必要です。異なるデータベース サーバ インスタンスを使用して、サイトごとに個々の Site Recovery Manager データベースを実行します。両方のサイトのデータベースの実行に同じデータベース サーバ インスタンスを使用し、データベース サーバに問題が発生した場合、両方の Site Recovery Manager サイトが機能せず、リカバリを実行できなくなります。

Site Recovery Manager では、各サイトのデータベースを同一にする必要はありません。各サイトで同一ベンダーの異なるバージョンのサポート対象データベースを実行することも、各サイトで異なるベンダーのデータベースを実行することもできます。たとえば、各サイトで異なるバージョンの Oracle Server を実行できます。また、あるサイトでは Oracle Server データベースを使用し、他のサイトでは組み込みデータベースを使用できます。

Site Recovery Manager を新しいバージョンに更新する場合、既存のデータベースを使用できます。アップグレードを実行する前に、両方の Site Recovery Manager Server データベースのバックアップを必ずとっておいてください。これを行うことで、アップグレード後に必要に応じて以前のバージョンに戻すことができます。

Site Recovery Manager によってサポートされるデータベース ソフトウェアのリストについては、https://docs.vmware.com/jp/Site-Recovery-Manager/8.3/rn/srm-compat-matrix-8-3.html に掲載されている Site Recovery Manager 8.3 互換性マトリックス を参照してください。