インプレース アップグレードは、前回のインストールで指定した情報を変更することなく Site Recovery Manager Server のアップグレードを素早く行う方法です。
インプレース アップグレードを使用して、既存の Site Recovery Manager Server インストールと同じホスト マシンに Site Recovery Manager Server をアップグレードします。Site Recovery Manager をアップグレードし、Site Recovery Manager Server を別のホスト マシンに移行するには、移行による Site Recovery Manager Server のアップグレードを参照してください。
Site Recovery Manager Server をアップグレードするときは、アップグレードされた vCenter Server インスタンスが使用する Platform Services Controller のアドレスを指定します。アップグレードのこの後の手順では、Site Recovery Manager インストーラは、前回の Site Recovery Manager インストールから vCenter Server の接続、証明書、およびデータベース構成に関する情報を再使用します。インストーラは、インストール ウィザードのテキスト ボックスに、以前のインストールからの値を入力します。
データベース接続、証明書の場所、管理者の認証情報など、インストールの情報を変更するには、既存の Site Recovery Manager Server をアップグレードした後に変更モードでインストーラを実行する必要があります。
既存の構成情報がアップグレードに対して無効である場合は、アップグレードが失敗します。たとえば、データベースが同じ DSN でアクセスできない場合や、vCenter Server が同じポートでアクセスできない場合は、アップグレードは失敗します。
アップグレード中に、Site Recovery Manager が接続している vCenter Server インスタンスを変更することはできません。別の vCenter Server インスタンスに接続するには、新しい Site Recovery Manager Server をインストールする必要があります。
前提条件
- タスクを完了し、Site Recovery Manager アップグレードの前提条件とベスト プラクティスで記載されている情報を取得します。
- Site Recovery Manager Server ホスト マシンへのログインに使用しているアカウントに十分な権限が設定されていること。
- SQL Server データベースと統合 Windows 認証を Site Recovery Manager データベースとして使用する場合、Site Recovery Manager Server をアップグレードするには、SQL Server の統合 Windows 認証データ ソース名 (DSN) を作成したときに使用したものと同じユーザー アカウントまたは同じ権限を持つアカウントを使用します。
手順
次のタスク
-
手順を繰り返して、他の Site Recovery Manager Server サイト上の Site Recovery Manager をアップグレードします。
- アップグレード中に次の変更を実行する場合は、サイトのペアリングを再構成します。
- Platform Services Controller アドレスを変更します。
- Site Recovery Manager、Platform Services Controller、または vCenter Server 証明書は変更されています。
-
両方のサイトをアップグレードした後で、アップグレードされた Site Recovery Manager インストールの構成と確認を参照してください。