Site Recovery Manager に組み込みデータベースを使用するオプションを選択すると、インストール プロセス中に Site Recovery Manager インストーラによって vPostgres データベースが作成されます。組み込み vPostgres データベースは、PostgreSQL コマンドを使用してバックアップしたり、リストアしたりできます。
Site Recovery Manager の更新またはアップグレードの前に必ず Site Recovery Manager データベースをバックアップしてください。Site Recovery Manager をアンインストール後に再インストールして前のインストールのデータを保持したり、Site Recovery Manager Server を別のホスト マシンに移行したり、データベースが破損したイベントでデータベースをクリーンな状態に戻したりする必要がある場合には、組み込み vPostgres データベースのバックアップとリストアが必要になることがあります。
手順
- Site Recovery Manager Server をインストールしたシステムにログインします。
- Site Recovery Manager サービスを停止します。
- vPostgres コマンドが含まれるフォルダに移動します。
Site Recovery Manager Server をデフォルトの場所にインストールした場合、vPostgres コマンドは
C:\Program Files\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager Embedded Database\bin にあります。
Site Recovery Manager アプライアンスを使用している場合、vPostgres コマンドは
/opt/vmware/vpostgres/current/bin フォルダ内にあります。
- pg_dump コマンドを使用して組み込み vPostgres データベースのバックアップを作成します。
Site Recovery Manager for Windows の場合は、
pg_dump -Fc --host 127.0.0.1 --port port_number --username=db_username srm_db > srm_backup_name
を使用します。
Site Recovery Manager のインストール時に、組み込み vPostgres データベースにポート番号、ユーザー名、パスワードを設定します。デフォルトのポート番号は 5678 です。データベース名は srm_db
で、変更できません。
Site Recovery Manager アプライアンスの場合は、
pg_dump -Fc --username=db_username srmdb > srm_backup_name
を使用します。
Site Recovery Manager をインストールしたときに、組み込みの vPostgres データベースのパスワードを設定していると、データベースのデフォルトのユーザー名は srmdb
です。データベース名は srmdb
で、変更できません。
- 組み込み vPostgres データベースのバックアップが必要なアクションを実行します。
たとえば、
Site Recovery Manager の更新またはアップグレード、
Site Recovery Manager のアンインストールまたは再インストール、
Site Recovery Manager Server の移行を実行します。
- (オプション) pg_restore コマンドを使用して、手順 4 に作成したバックアップからデータベースをリストアします。
Site Recovery Manager for Windows の場合は、
pg_restore -Fc --host 127.0.0.1 --port port_number --username=db_username --dbname=srm_db srm_backup_name
を使用します。
Site Recovery Manager アプライアンスの場合は、
pg_restore -Fc --username=db_username --dbname=srmdb srm_backup_name
を使用します。
- Site Recovery Manager サービスを開始します。