vSphere Replication を Site Recovery Manager とともにインストールする場合、vCenter Server の管理者ロールは Site Recovery Manager と vSphere Replication の権限のすべてを継承します。
ユーザーまたはユーザー グループに Site Recovery Manager のロールを手動で割り当てる場合、または vCenter Server 管理者でないユーザーまたはユーザー グループに Site Recovery Manager のロールを割り当てる場合、これらのユーザーは vSphere Replication 権限を取得できません。Site Recovery Manager のロールには、vSphere Replication のロールの権限は含まれません。たとえば、Site Recovery Manager リカバリ管理者ロールにはリカバリ プランを実行する権限があり、ここには vSphere Replication の保護グループを含むリカバリ プランも含まれますが、仮想マシンの vSphere Replication を構成する権限は含まれません。Site Recovery Manager および vSphere Replication のロールを分離することにより、異なるユーザー間での責任を分散できます。たとえば、あるユーザーが VRM 管理者ロールで仮想マシンの vSphere Replication の構成に責任を負い、別のユーザーが Site Recovery Manager リカバリ管理者ロールでリカバリの実行に責任を負うということも可能です。
場合によっては、vCenter Server 管理者でないユーザーに Site Recovery Manager と vSphere Replication の両方の操作を実行する権限が必要なこともあります。Site Recovery Manager および vSphere Replication のロールの組み合わせを単一のユーザーに割り当てるには、ユーザーを 2 つのユーザー グループに追加します。
Site Recovery Manager および vSphere Replication のロールの 1 人のユーザーへの割り当て
ユーザー グループを 2 つ作成することにより、ユーザーを vCenter Server 管理者にすることなく Site Recovery Manager のロールと vSphere Replication のロールの両方の権限を 1 人のユーザーに付与できます。
- ユーザー グループを 2 つ作成します。
- Site Recovery Manager のロールを 1 つのユーザー グループ(Site Recovery Manager 管理者など)に割り当てます。
- vSphere Replication のロールをもう 1 つのユーザー グループ (VRM 管理者など) に割り当てます。
- ユーザーを両方のユーザー グループに追加します。
このユーザーは Site Recovery Manager 管理者ロールと VRM 管理者ロールのすべての権限を持つことになります。