Site Recovery Manager アプライアンスをデプロイすると、Site Recovery Manager によってインストール プロセス中に vPostgres データベースが作成されます。組み込み vPostgres データベースは、PostgreSQL コマンドを使用してバックアップしたり、リストアしたりできます。

Site Recovery Manager の更新またはアップグレードの前に必ず Site Recovery Manager データベースをバックアップしてください。Site Recovery Manager を登録解除後に再インストールして前のインストールのデータを保持したり、Site Recovery Manager Server を別のホスト マシンに移行したり、データベースが破損したイベントでデータベースをクリーンな状態に戻したりする必要がある場合には、組み込み vPostgres データベースのバックアップとリストアが必要になることがあります。

前提条件

組み込み vPostgres データベースのバックアップとリストアに使用するコマンドの詳細については、 https://www.postgresql.org/docs/9.3/static/index.html にある PostgreSQL ドキュメントで pg_dump および pg_restore コマンドを参照してください。

手順

  1. 管理者として Site Recovery Manager Appliance 管理インターフェイスにログインします。
  2. Site Recovery Manager Appliance 管理インターフェイスで、[サービス] をクリックし、Site Recovery Manager サービスを停止します。
  3. Site Recovery Manager ホスト マシンにログインします。
  4. pg_dump コマンドを使用して組み込み vPostgres データベースのバックアップを作成します。
    /opt/vmware/vpostgres/current/bin/pg_dump -Fc --username=db_username srmdb > srm_backup_name

    Site Recovery Manager をインストールしたときに、組み込みの vPostgres データベースのパスワードを設定していると、データベースのデフォルトのユーザー名は srmdb です。データベース名は srmdb で、変更できません。

  5. 組み込み vPostgres データベースのバックアップが必要なアクションを実行します。
    たとえば、 Site Recovery Manager の更新またはアップグレード、 Site Recovery Manager のアンインストールまたは再インストール、 Site Recovery Manager Server の移行を実行します。
  6. (オプション) pg_restore コマンドを使用して、手順 4 に作成したバックアップからデータベースをリストアします。
    /opt/vmware/vpostgres/current/bin/pg_restore -Fc --username=db_username --dbname=srmdb srm_backup_name
  7. (オプション) バックアップの作成元と同じシステムにデータベースをリストアするには、 --clean オプションを pg_restore コマンドで使用する必要があります。
    /opt/vmware/vpostgres/current/bin/pg_restore --clean -Fc --username=db_username --dbname=srmdb srm_backup_name
  8. Site Recovery Manager サービスを開始します。