拡張されたストレージのディザスタ リカバリでは、フェイルオーバー コマンドで、リカバリ サイトのデバイスを隔離する必要があります。
ディザスタ リカバリを開始するときに、保護サイトにある一部のホストがまだ稼動しており、仮想マシンの実行を継続していると、Site Recovery Manager は、ファイル ロックが原因で、対応するリカバリ サイトの仮想マシンをパワーオンできません。ストレージ アレイによってリカバリ サイトのデバイスが隔離されると、リカバリ サイトの ESX ホストは必要なロックを解除し、仮想マシンをパワーオンできます。
Site Recovery Manager は、保護サイトで非アクティブ化されなかった拡張されたデバイスに対するフェイルオーバー SRA コマンドで isolation="true"
を使用する必要があります。
リカバリ サイトに同じデバイスから実行される複数の仮想マシンがあり、保護サイトからのストレージをリカバリ サイトの ESXi がマウントしている場合、隔離時に書き込み操作が失敗するリスクがあります。拡張されたストレージ上のすべての仮想マシンは、保護サイトで実行することが推奨されます。
拡張されたストレージの隔離がどのように実装されるかの詳細は、アレイ ベンダーに応じて異なります。一部のアレイ ベンダーは、隔離を使って、フェイルオーバー SRA コマンドの実行後に保護サイトのデバイスをアクセス不能にします。別のアレイ ベンダーは、特定のデバイスについて、ソースとターゲット サイトの間の通信を切断します。