多数の仮想マシンで同時に起動操作を実行すると、アレイ ベースのリカバリまたは vSphere Replication のリカバリ時にエラーが起こる場合があります。

問題

リカバリ サイトで多数の仮想マシンを同時にパワーオンすると、リカバリの履歴レポートに次のエラーが表示される場合があります。

  • コマンド 'echo "Starting IP customization on Windows ..." > > % VMware_GuestOp_OutputFile%
  • カスタマイズを完了できません。スクリプト作成のランタイム エラーまたは無効なスクリプト パラメータが原因の可能性があります。
  • ゲスト仮想マシンへのファイルのアップロード時にエラーが発生しました。
  • VMware Tools を 600 秒間待機した後にタイムアウトになりました。

原因

デフォルトでは、Site Recovery Manager では同時にパワーオン操作を実行できる数が制限されていません。リカバリ サイトで仮想マシンをパワーオンするときにエラーが発生する場合、vmware-dr.xml ファイルを変更して、同時にパワーオンする仮想マシンの数に制限を設けることができます。

これらのエラーが発生する場合は、スタンドアローン ホストまたはクラスタの使用環境の容量に合わせてリカバリ サイトでのパワーオン操作の数を制限します。

解決方法

  1. Site Recovery Manager Server ホストにログインします。
  2. テキスト エディタで vmware-dr.xml ファイルを開きます。
    vmware-dr.xml ファイルは /opt/vmware/srm/conf/ ディレクトリにあります。
  3. defaultMaxBootAndShutdownOpsPerClusterdefaultMaxBootAndShutdownOpsPerHost の値を更新して、リカバリ サイトでのパワーオン操作の数を制限します。
    次の例は、パワーオン操作の数をクラスタごとに最大 32、スタンドアローン ホストごとに最大 4 に制限する方法を示しています。
    <config>
      <defaultMaxBootAndShutdownOpsPerCluster>32</defaultMaxBootAndShutdownOpsPerCluster>
      <defaultMaxBootAndShutdownOpsPerHost>4</defaultMaxBootAndShutdownOpsPerHost>
    </config>
  4. Site Recovery Manager サーバ サービスを再起動します。