Storage DRS または Storage vMotion を使用するサイトでの仮想マシンの保護にアレイベース レプリケーションを使用する場合は、次のガイドラインに従う必要があります。

  • Storage DRS では、自動または手動で移行を実行するために、配置の推奨を計算してデータストアの保護およびレプリケーションのステータスが検討されます。Storage DRS は、データストアがレプリケートされているかどうか、整合性グループか保護グループのどちらに属しているかを確認し、それに応じてデータストアにタグ付けをします。Site Recovery Manager によるデータストアのタグ付け処理の詳細については、「http://kb.vmware.com/kb/2108196」を参照してください。
  • Site Recovery Manager は、異なる整合性グループからのデータストアを含む Storage DRS クラスタをサポートします。仮想マシンを保護グループに属さないデータストアに移行する場合は、そのデータストアを含めるように保護グループを再構成します。
  • Site Recovery Manager は、同じ整合性グループ内のレプリケートされていないデータストア間およびレプリケートされたデータストア間では制限なしに Storage vMotion をサポートします。この場合、Storage DRS は自動モードでクラスタの Storage vMotion を自動実行したり、手動モードでクラスタの Storage vMotion に推奨を発行したりできます。
  • レプリケートされたデータストアとレプリケートされていないデータストア間、または異なる整合性グループ内のレプリケートされたデータストア間の Storage vMotion には、特別な考慮事項が適用されます。この場合、Storage DRS は自動で Storage vMotion を初期化したり推奨したりできません。Storage vMotion を手動で初期化すると、考えられる影響について説明する警告が表示されます。
  • Storage DRS または Storage vMotion を使用して定期的に仮想マシンを移動しないでください。手動で定期的に仮想マシンを移動する推奨は受け入れないでください。時々仮想マシンを移動することはできますが、仮想マシンを過度に移動すると問題が発生する可能性があります。仮想マシンの移動には、ネットワーク上で仮想マシンをレプリケートするアレイが必要です。これには時間がかかり、帯域幅が消費されます。Storage DRS または Storage vMotion によって仮想マシンが移動された場合、リカバリ中に問題が発生する可能性があります。
    • Storage DRS または Storage vMotion によって仮想マシンが同じ保護グループ内の異なる整合性グループに移動された場合、Site Recovery Manager による仮想マシンの新しい場所のリカバリ サイトへの伝播と、アレイによるリカバリ サイトへの変更のレプリケーションの間に短い間隔が発生します。さらに、アレイによってソースおよびターゲットの整合性グループがリカバリ サイトで整合性のある状態にレプリケートされている間に別の間隔も発生します。アレイによってすべての変更がリカバリ サイトに伝播されている間に、この仮想マシンのディザスタ リカバリは失敗する可能性があります。
    • Storage DRS または Storage vMotion によって仮想マシンが異なる保護グループに移動された場合、Site Recovery Manager でこの仮想マシンの保護エラーが発生します。以前の保護グループで仮想マシンの保護を構成解除してから、新しい保護グループで仮想マシンの保護を構成する必要があります。新しい保護グループで保護を構成するまで、この仮想マシンの計画移行またはディザスタ リカバリは失敗します。
  • 保護されている仮想マシンにディスクを追加すると、仮想マシン全体を移動した場合と同じ問題が発生します。Site Recovery Manager ではこの操作は禁止されていませんが、仮想マシンにレプリケートされていないディスクが含まれていて、このディスクを保護対象から除外していない場合は、移動後に仮想マシンをパワーオンできなくなります。