Storage DRS または Storage vMotion を使用するサイトでの仮想マシンの保護に vSphere Replication を使用する場合は、ガイドラインに従います。

  • vSphere Replication は、保護サイトおよびリカバリ サイトの vSphere Storage DRS と互換性があります。保護サイトでは、Storage DRS を使用して進行中のレプリケーションに影響を与えずに vSphere Replication が保護する仮想マシンのディスク ファイルを移動できます。リカバリサイトでは、Storage DRS が Storage DRS クラスタ上のレプリカ ディスク ファイルを識別し、移行推奨を生成できるように、vCenter Single Sign-On サービスを使用して vSphere Replication アプライアンスを登録する必要があります。Storage DRS を使用して、以降のリカバリに影響を与えずにレプリカ ディスク ファイルを移行できます。詳細については、vSphere Replication のドキュメントの「vCenter Single Sign-On を使用した vSphere Replication の登録」を参照してください。
  • vSphere Replication は保護サイトの Storage vMotion と互換性があります。Storage vMotion を使用して進行中のレプリケーションに影響を与えずに、保護サイトの仮想マシンのディスク ファイルを移動できます。
  • Site Recovery Manager は変更を検出し、仮想マシンを正常にフェイルオーバーします。
  • Site Recovery Manager は、vSphere Replication のレプリカ ディスクを含むデータストアのあるリカバリ サイトの Storage DRS クラスタをサポートします。
  • vSphere Replication は Storage vMotion と互換性があり、ディスクまたは仮想マシンのホーム ディレクトリが移動されたときにディスクまたは仮想マシンの状態を保存します。ディスクまたは仮想マシンのレプリケーションは、移動後も正常に続行されます。
  • 完全同期は、Storage DRS が移行推奨を生成する原因、あるいは Storage DRS が完全自動モードで実行中の場合は Storage vMotion をトリガする原因となります。これは、DRS ルールが非常にアグレッシブな場合、または仮想マシンの多数が同時に完全同期を実行する場合に発生します。Storage DRS のデフォルトの I/O 待ち時間のしきい値は、15 ミリ秒です。デフォルトでは、Storage DRS はロード バランシングを 8 時間ごとに実行します。また、Storage DRS は、I/O 負荷に関する十分な統計情報が収集されるまで、Storage vMotion 推奨の生成を待機します。そのため、完全同期が長時間続き、その間にその完全同期で生成される追加 I/O によって待ち時間が I/O 待ち時間のしきい値を超える場合にのみ、完全同期が Storage DRS 推奨に影響します。
  • Storage DRS を保護された仮想マシンのデータストアで手動で使用する場合、フェイルオーバー後も古い推奨が存在している可能性があります。元のサイトにフェイルオーバーした仮想マシンを再保護した後にこれらの古い Storage DRS 推奨を適用すると、Site Recovery Manager のプレースホルダ仮想マシンは破損し、以降の元のサイトへのリカバリが、Storage DRS 推奨が適用された仮想マシンで失敗する原因になります。古い更新を適用する場合には、プレースホルダ仮想マシンを登録解除し、Site Recovery Manager の修復操作を使用して有効なプレースホルダを再作成します。この問題を回避するには、再保護が正常に完了した後に、該当する Storage DRS のストレージ クラスタに Storage DRS 推奨を再生成して、そのサイトからの前のフェイルオーバーによる古い推奨を消去します。