Site Recovery Manager サーバは、一定数の保護された仮想マシン、保護グループ、データストア グループ、リカバリ プラン、および同時リカバリをサポートできます。

Site Recovery Manger 8.7 の保護の上限

表 1. Site Recovery Manger 8.7 の保護の上限
アイテム 最大値
アレイベース レプリケーション、vSphere Replication、および Virtual Volumes レプリケーションの組み合わせを使用して保護するように構成された仮想マシンの合計数 5000
アレイベース レプリケーションを使用して保護するように構成された仮想マシンの合計数 5000
vSphere Replicationを使用して保護するように構成された仮想マシンの合計数 4000
Virtual Volumes レプリケーションを使用して保護するように構成された仮想マシンの合計数 500
注: Virtual Volumes レプリケーションによるレプリケートでサポートされる仮想マシンの正確な数については、ストレージ ベンダーにお問い合わせください。
vSAN Express Storage データストアで vSphere Replication を使用して保護するように構成された仮想マシンの合計数 1000
アレイベース レプリケーションと拡張されたストレージを使用して保護するように構成された仮想マシンの合計数 1000
保護グループあたりの仮想マシンの合計数 1000
アレイベース レプリケーション保護グループと vSphere Replication保護グループの合計数 500
リカバリ プランの合計数 250
リカバリ プランごとの保護グループの合計数 250
アレイベース レプリケーションを使用してレプリケートしたデータストアの合計数 255
アレイベース レプリケーションを使用してレプリケートしたデバイスの合計数 255
アレイベース レプリケーションを使用してレプリケートしたデータストアとデバイスの合計数 255

アレイベース保護グループは、同一の Site Recovery Managerサーバ インスタンスで、vSphere Replication 保護グループおよびストレージ ポリシー保護グループと同時に実行できます。いずれの保護タイプの組み合わせの場合でも、保護グループの合計数は最大で 500 までです。たとえば、250 個のアレイベース レプリケーション保護グループを作成した後に、350 個の vSphere Replication保護グループを作成することはできません。合計 600 個の保護グループが作成されるためです。

250 個のアレイベース保護グループがある場合は、250 個のvSphere Replication保護グループを追加で作成して、合計 500 個の保護グループを作成できます。同様に、アレイベース レプリケーションとvSphere Replicationを組み合わせた設定の場合は、レプリケーション タイプを組み合わせた場合でも、5,000 台までの仮想マシンの保護が可能です。アレイベース レプリケーションで保護できる仮想マシン数の上限は、5,000 です。vSphere Replication で保護できる仮想マシン数の上限は、4,000 です。しかし、アレイベースおよび vSphere Replicationの組み合わせを使用しても、保護できる仮想マシンの最大数は、9,000 ではなく 5,000 になります。

vSphere Replicationで 3,000 台の仮想マシンを保護する場合は、アレイベース レプリケーションでさらに最大 2,000 台の仮想マシンを保護できます。

アレイベース レプリケーションで 1,000 台の仮想マシンを保護する場合は、vSphere Replicationでさらに最大 4,000 台の仮想マシンを保護できます。

双方向保護

サイト B がサイト A のリカバリ サイトとして機能し、同時にサイト A がサイト B のリカバリ サイトとして機能する双方向保護を確立する場合、制限はサイトごとではなく、両方のサイトにわたって適用されます。双方向保護環境では、各サイトで異なる数の仮想マシンを保護することができますが、両方のサイトで保護される仮想マシンの合計数が制限を超えることはできません。

アレイベース レプリケーションを使用してサイト A からサイト B に対して 3,000 台の仮想マシンを保護する場合は、アレイベース レプリケーションを使用してサイト B からサイト A に対して最大 2,000 台の仮想マシンを保護できます。双方向保護のためにアレイベース レプリケーションを使用している場合は、両方のサイトにわたって合計 5,000 台の仮想マシンを保護できます。

アレイベース レプリケーションを使用してサイト A からサイト B にレプリケートした 155 個のデータストアを保護する場合は、アレイベース レプリケーションを使用してサイト B からサイト A にレプリケートした最大 100 個のデータストアを保護できます。双方向保護のためにアレイベース レプリケーションを使用している場合は、両方のサイトにわたって合計 255 個のレプリケートしたデータストアを保護できます。

vSphere Replicationを使用してサイト A からサイト B に対して 2000 台の仮想マシンを保護する場合、vSphere Replication を使用してサイト B からサイト A に対して最大 2000 台の仮想マシンを保護できます。双方向保護のために vSphere Replication を使用している場合は、両方のサイトにわたって最大 4000 台の仮想マシンを保護できます。

サイト A からサイト B へのアレイベース レプリケーション使用して 3,000 台の仮想マシンを保護し、サイト A からサイト B への vSphere Replication を使用して 1,000 台の仮想マシンを保護している場合は、サイト B からサイト A へのレプリケーションで最大 1,000 台の仮想マシンを保護できます。アレイベース レプリケーションと vSphere Replication を組み合わせて双方向に保護している場合は、両方のサイトで最大 5,000 台の仮想マシンを保護することができ、その中の最大 4,000 台を vSphere Replication で保護できます。

Site Recovery Manger 8.7 のリカバリの上限

アイテム 最大値
同時に実行中のリカバリ プランの合計数。 10

Site Recovery Manger 8.7 の IP アドレスのカスタマイズの上限

リカバリされた仮想マシンの IP カスタマイズを実装する場合は、DHCP、固定 IPv4 アドレス、または固定 IPv6 アドレスを使用して NIC ごとに最大 1 つの IP アドレスを構成できます。固定 IPv4 または IPv6 アドレスの場合、NIC ごとに次の情報を提供します。
  • 1 つの IP アドレス
  • サブネット情報
  • 1 つのゲートウェイ サーバ アドレス
  • 2 台の DNS サーバ(プライマリおよびセカンダリ)

また、Windows 仮想マシンの場合のみ、DHCP または IPv4 に対して 2 つの WINS アドレスを設定します。

共有リカバリ サイト構成での Site Recovery Manger 8.7 のデプロイの上限

共有リカバリ サイト構成では、vCenter Serverインスタンスごとに最大 10 のSite Recovery Manager サーバ インスタンスをデプロイできます。共有リカバリ サイト構成では、Site Recovery Managerペアごとに制限が適用されます。