Horizon 8 を使用して Unified Access Gateway をデプロイできます。

導入シナリオ

Unified Access Gateway によって、お客様のデータセンターにあるオンプレミスの仮想デスクトップとアプリケーションへ、安全にリモート アクセスできるようになります。これは、統合管理のための Horizon 8 のオンプレミス デプロイで動作します。

Unified Access Gateway を使用すると、企業は高精度のユーザーのアイデンティティを提供し、資格が付与されたデスクトップやアプリケーションへのアクセスを細密に制御できるようになります。

Unified Access Gateway 仮想アプライアンスは、通常、ネットワークの非武装地帯 (DMZ) にデプロイされます。DMZ にデプロイすると、確実な方法で認証されたユーザーのトラフィックだけを確実に、データセンターのデスクトップおよびアプリケーション リソースに送信できます。また、Unified Access Gateway 仮想アプライアンスは、認証されたユーザーのトラフィックが、ユーザーに資格が付与されたデスクトップやアプリケーション リソースのみに確実に配信されるようにします。この保護レベルでは、アクセスを正確に制御するために、デスクトップ プロトコルの独自の調査、頻繁に変更される可能性があるポリシーやネットワーク アドレスの調整が実行されます。

次の図は、フロントエンド ファイアウォールとバックエンド ファイアウォールを含む構成の例を示しています。

図 1. DMZ トポロジの Unified Access Gateway

Horizon 8 による Unified Access Gateway のシームレスなデプロイの要件を確認してください。

  • デフォルトで、ポート 8443 が Blast TCP/UDP で利用可能である必要があります。ただし Blast TCP/UDP にはポート 443 も設定することができます。
    注: IPv4 と IPv6 の両方のモードを使用するように Unified Access Gateway を構成した場合、Blast TCP/UDP をポート 443 に設定する必要があります。 Unified Access Gateway インフラストラクチャの IPv4 および IPv6 デュアル モードの Horizon サポートを参照してください。
  • Horizon 8 を使用して Unified Access Gateway がデプロイされている場合、Blast Secure Gateway と PCoIP Secure Gateway が有効である必要があります。これにより、表示プロトコルが Unified Access Gateway を介して自動的にプロキシとして動作するようになります。BlastExternalURL および pcoipExternalURL の設定は、Unified Access Gateway 上の適切なゲートウェイを介してこれらの表示プロトコル接続をルーティングするために Horizon Client が使用する接続アドレスを指定します。これにより、表示プロトコルのトラフィックが、認証されているユーザーの代理として確実に制御されるため、セキュリティが向上します。認証されていない表示プロトコルのトラフィックは、Unified Access Gateway によって無視されます。
  • Horizon 接続サーバ インスタンスでセキュア ゲートウェイ(Blast Secure Gateway と PCoIP Secure Gateway)を無効にし、Unified Access Gateway アプライアンスでこれらのゲートウェイを有効にします。
注: プロキシ パターンに重複がある場合、 Horizon Connection Server は有効な Web リバース プロキシで動作しません。したがって、Horizon と Web リバース プロキシ インスタンスの両方が同じ Unified Access Gateway インスタンス上のプロキシ パターンを使用して構成され有効になっている場合は、Horizon 設定からプロキシ パターン「/」を削除し、Web リバース プロキシのパターンを保持して重複を防ぎます。Web リバース プロキシ インスタンスのプロキシ パターン「/」を保持すると、ユーザーが Unified Access Gateway の URL をクリックしたときに、正しい Web リバース プロキシのページが表示されます。Horizon 設定のみが構成されている場合、上記の変更は必要ありません。

認証

Unified Access Gateway では次のユーザー認証方法がサポートされています。

  • Active Directory のユーザー名とパスワード。
  • キオスク モード。キオスク モードの詳細については、Horizon のドキュメンテーションを参照してください。
  • SecurID 向けに RSA によって正式に認定された RSA SecurID の 2 要素認証。
  • さまざまなサード パーティの 2 要素セキュリティベンダー ソリューションを利用した RADIUS。
  • スマート カード、CAC、または PIV X.509 ユーザー証明書。
  • SAML。

これらの認証方法は、Horizon Connection Server でサポートされます。Unified Access Gateway は、Active Directory と直接やりとりする上で不要です。この通信は、Active Directory に直接アクセスできる Horizon Connection Server を介するプロキシとして動作します。認証ポリシーに従ってユーザー セッションが認証されると、Unified Access Gateway は資格情報に関する要求とデスクトップやアプリケーションの起動要求を Horizon Connection Server へ転送できるようになります。また、Unified Access Gateway は承認されているプロトコル トラフィックのみを転送できるようにデスクトップやアプリケーション プロトコル ハンドラを管理します。

Unified Access Gateway 自体ででスマート カード認証を扱います。無効になっている X.509 証明書を確認するためなど、Unified Access Gateway が Online Certificate Status Protocol (OCSP) サーバと通信するオプションも含まれます。