正しいユーザー名とパスワードで Unified Access Gateway コンソールに root としてログインして、「Login incorrect」というエラーが返される場合は、キーボード マッピングの問題を確認し、root パスワードをリセットします。

ログイン エラーが発生する場合は、いくつかの原因が考えられます。
  • 使用されているキーボードが Unified Access Gateway のキーボード定義に従って特定のパスワード文字を正しくマップしていない。
  • パスワードの有効期限が切れている。root パスワードは、OVA ファイルを展開してから 365 日後に有効期限が切れます。
  • アプライアンスのデプロイ時に、パスワードが正しく設定されなかった。これは、Unified Access Gateway の古いバージョンの既知の問題です。
  • パスワードを忘れた。

キーボードが文字を正しくマッピングしていることをテストするには、「Login:」ユーザー名プロンプトに対してパスワードを入力します。これで、パスワードの各文字を表示でき、誤って解釈された文字がないかを確認することができます。

他の原因が考えられる場合は、アプライアンスの root パスワードをリセットしてください。
注: root パスワードをリセットするには、以下の条件を満たす必要があります。
  • vCenter Server へのログイン アクセス権がある。
  • vCenter Server のログイン パスワードを知っている。
  • アプライアンス コンソールへのアクセス権がある。

アプライアンスの Grub 2 ブートローダ メニューのパスワードを設定している場合は、この手順の一部としてそのパスワードを入力する必要があります。

手順

  1. vCenter Server からアプライアンスを再起動し、すぐにコンソールに接続します。
  2. Photon OS のスプラッシュ画面が表示されたら、すぐに「e」を押して GNU GRUB 編集メニューに切り替えます。
  3. GNU GRUB 編集メニューで、linux で始まる行を変更して、linux /boot/$photon_linux root=$rootpartition rw init=/bin/bash が含まれるようにします。この行を変更すると、GNU GRUB 編集メニューは次のようになります。
    GNU GRUB 編集メニュー
    注: FIPS アプライアンスの場合、この行は linux /boot/$photon_linux root=$rootpartition rw init=/bin/bash fips=1 となる必要があります。

    F10 キーを押します。

  4. (オプション)このコマンドを実行して、アカウントがロックされているかどうかを確認します。
    /sbin/pam_tally2 --user root
    アカウントがロックされている場合は、このコマンドを実行してアカウントのロックを解除します。
    /sbin/pam_tally2 --user root --reset
  5. [passwd] と入力して、パスワードを変更します。

    passwd

    New password:

    Retype new password:

    passwd: password updated successfully

  6. アプライアンスを再起動します。 reboot -f
    アプライアンスの起動後に、新しく設定したパスワードを使用して root としてログインします。