[ターゲット] ワークスペースは、ターゲット グループの表示、アドホック ジョブまたはコマンドの実行、ターゲット グループの作成および削除に使用されます。また、複数のターゲット グループをすばやく変更および管理することもできます。

ターゲットはミニオンのグループで、これに対してジョブの Salt コマンドが適用されます。Salt マスターもミニオンのように管理でき、ミニオン サービスを実行している場合はターゲットにすることができます。ジョブや処理のターゲットを定義することで、実行する必要のないノードで処理が実行されるのを防ぐこともできます。

[ターゲット] ワークスペースは、次の場合にも使用されます。
  • ターゲット基準の編集
  • ピラーの適用
  • ジョブの実行
  • ピラーおよびターゲットへのロールの割り当て

デフォルトでは、ワークスペースを開くと、自分がアクセス権限を持つすべてのターゲット グループが表示されます。

複数のターゲット グループを表示する SaltStack Config ユーザー インターフェイスの [ターゲット] ワークスペース

ターゲット グループを選択すると、そのターゲット グループに属するミニオンのリストが表示されます。ミニオンは minion サービスが実行されるノードであり、Salt マスターからのコマンドをリッスンして、要求されたタスクを実行できます。

CentOS ターゲット グループ内の CentOS ミニオンのリスト

ターゲット グループに関連付けられているすべてのジョブのリストを表示するには、[アクティビティ] タブを選択します。[アクティビティ] ワークスペースの詳細については、ジョブのステータスとジョブの戻り値を確認する方法を参照してください。

ミニオンの詳細を表示するには、[ミニオン ID] を選択します。ミニオンの詳細画面には、グレインのリスト、または Salt のバージョン、オペレーティング システム、関連するターゲット グループなど、ミニオンに関する情報が表示されます。

ターゲット グループの作成と管理の詳細については、ターゲットの作成方法を参照してください。

アドホック ジョブまたはコマンド

各ターゲット グループ画面には [コマンドの実行] コントロールも含まれており、再利用可能なジョブを作成することなく単一のアドホック コマンドを 1 台以上のミニオンで実行できます。この機能は、コマンドの迅速な実行のほか、日常のワークフローに含まれない 1 回限りのジョブの実行に便利です。

アドホック ジョブまたはコマンドは、次の場所で実行できます。
  • 単一のミニオン
  • 1 つ以上のミニオン
  • 1 台またはすべての Salt マスター(salt-run を使用)

ミニオンの存在

[存在] 列には、raas_presence_expiration という定義された直近の時間内に Automation Config がミニオンからジョブ データを受信したかどうかが示されます。デフォルトでは、この時間は 3,600 秒に設定されています。[存在] には、ミニオンにインストールされた存在ビーコンを使用して、マシンの健全性を示すインジケータを表示できます。

存在ビーコンが配置されている場合は、ミニオンが Salt マスターに定期的なステータス ペイロードを送信し、これを Automation Config が取得して、[存在] 列に表示されるステータスに影響します。

Automation Config には、以下の存在ステータスが表示されます。

ステータス 説明
不明 Automation Config では、このミニオンからの応答が一度も確認されていません。これは、新しく接続されたミニオンのデフォルト ステータスです。ミニオンがコマンドを受信すると、ステータスが [存在] に更新されます。
存在 Automation Config では、デフォルトで 3,600 秒に設定されている最後の raas_presence_expiration 期間内にミニオンからの応答が確認されました。
切断済み Automation Config でミニオンからの応答が確認されましたが、最後の raas_presence_expiration 期間外でした。