カスタム フォームでデータ グリッド要素を使用すると、表に表示されるデータを手動で指定できる場合があります。

CSV データを入力する例

この使用事例では、カスタム申請フォームに入力する値のテーブルを用意します。テーブル内の情報を、定数値のソースとして入力します。ソースは CSV データ構造に基づいていて、最初の行によってグリッド ヘッダーが定義されます。ヘッダーは、列 ID をカンマで区切ります。それ以降の各行は、テーブルの各行に表示されるデータです。

  1. データ グリッドの汎用要素をデザイン キャンバスに追加します。
  2. データ グリッドを選択し、プロパティ ペインで値を定義します。
    データ グリッドのプロパティ ペイン
    ラベル ID タイプ
    Username username 文字列
    Employee ID employeeId 整数
    Manager manager 文字列
    CSV 値を定義します。
    username,employeeId,manager
    leonardo,95621,Farah
    vindhya,15496,Farah
    martina,52648,Nikolai
  3. データ グリッドに申請フォームで想定されるデータが表示されていることを確認します。
    カスタム申請フォームのデータ グリッド

外部ソースの例

この例は前の例を使用していますが、値は VMware Aria Automation Orchestrator アクションに基づいています。これは単純なアクションの例ですが、別のデータベースまたはシステムからこの情報を取得する、より複雑なアクションを使用することができます。

  1. VMware Aria Automation Orchestrator で、次の例のような配列で getUserDetails アクションを構成します。
    カスタム フォームのデータ グリッドに値を入力するための vRealize Orchestrator アクション
    1. [一般] タブで、名前として getUserDetails と入力し、モジュール名を入力します。
    2. [スクリプト] タブで、次のスクリプトの例を使用します。
      return [{"username":"Fritz", "employeeId":6096,"manager":"Tom"}] 
    3. [戻り値のタイプ] 領域で、初期選択をクリアし、[新しい複合タイプ] をクリックします。
    4. UserDetails という名前の新しい複合タイプを定義し、次のフィールドを追加して、[作成] をクリックします。
      フィールド タイプ
      username string
      employeeId 数値
      manager string
    5. [戻り値のタイプ] 領域で、[配列] をクリックします。
    6. バージョンを作成し、アクションを保存します。
  2. Automation Service Broker で、データ グリッドを追加し、[値] タブを使用して次の値を含むデータ グリッド列を構成します。
    ラベル ID タイプ
    Username username 文字列
    Employee ID employeeId 整数
    マネージャ manager 文字列
  3. [デフォルト値] の [値のソース] リストで、[外部ソース] を選択します。
  4. [アクションの選択] で、getUserDetails と入力し、VMware Aria Automation Orchestrator で作成したアクションを選択します。
  5. フォームを保存します。
  6. カタログ内で、申請フォームのテーブルを確認します。
    vRealize Orchestrator アクションを使用して値が入力されたデータ グリッド

データ グリッド内の複合値の検査

データ グリッドの行を別のモーダルで調べることができます。その場合は、複合値が拡張可能なツリー ノードとして表示されます。

データ グリッドの最初の列の値はリンクです。リンクをクリックすると、調べる行の値に関する詳細情報が表示されます。

次の表に、さまざまな値タイプがテーブルにどのように表示されるかについての情報を示します。

値タイプ 表示形式
ブール値 true/false 文字列
非複合値 label:value ペア
複合値
  1. 値がオブジェクトの配列の場合は、{objects.count} objects が表示されます。配列の要素が 1 つのみの場合、セルには object が表示されます。
  2. オブジェクトのプロパティが 2 つ以下で、どのプロパティも複合的でない場合、label:value ペアはカンマで区切られた状態でセルに Object, object として表示されます。
  3. オブジェクトが 2 つより多いプロパティを持つか、複合プロパティを持つ場合、セルに object が表示されます。
複合値の配列 {length of array} objects
空の値 ハイフン (-)
データ グリッドに 1 つの列しか含まれていない場合、フッターの非表示/表示コントロールは表示されません。