マスター プラグインは、Salt マスター ファイルシステムの複数の種類のデータを SQLite データベース内にキャッシュします。これらのファイルは Salt マスター キャッシュ ディレクトリに格納されます。通常は /var/cache/salt/master/ です。

sseapi_cache runner を使用すると、これらのキャッシュ ファイルの検査と管理が可能になります。
キャッシュ 内容
load master-id と jid でインデックスされた Salt ジョブ情報
tgt ターゲット グループ UUID でインデックスされた RaaS からのターゲット グループ情報
tgtmatch ターゲット グループ UUID および minion-id でインデックスされた、ターゲット一致データ
exprmatch minion-id でインデックスされた、ターゲット式一致データ
pillar ピラー UUID(暗号化済み)でインデックスされた RaaS からのピラー データ

sseapi_cache runner は、次のコマンドをサポートします。

コマンド 説明
info キャッシュに関するサマリ情報を報告します
list キャッシュ内のキーを一覧表示します
fetch キャッシュから 1 つ以上の値を取得します
flush キャッシュからすべてのエントリを消去します

runner の 4 つのコマンドはすべて、キャッシュ名を引数として使用します。list、fetch、flush コマンドは、オプションの 2 番目の引数として、オプションの SQL 形式のワイルドカードを含むキー名も使用します。例:

コマンド ライン 説明
# salt-run sseapi_cache.info tgtmatch tgtmatch キャッシュに関するサマリ データを表示します
# salt-run sseapi_cache.list load ロード キャッシュ内のすべてのキーを一覧表示します
# salt-run sseapi_cache.list load %2896 2896 で終わるロード キャッシュ内のすべてのキーを一覧表示します
# salt-run sseapi_cache.fetch tgt tgt キャッシュからのすべてのキーと値を報告します
# salt-run sseapi_cache.fetch tgtmatch %:minion1 minion1 に一致するターゲット グループを表示します(tgtmatch キャッシュのキーは target-group-uuid:minion-id 形式の文字列です)
# salt-run sseapi_cache.fetch exprmatch minion1 minion1 のターゲット式の一致結果を表示します(exprmatch catche のキーはミニオン ID です)
# salt-run sseapi_cache.flush ピラー ピラー キャッシュからすべてのエントリをフラッシュします