このトピックでは、Automation Assembler での論理タグ付けストラテジに関する基本的なアプローチとオプションについて説明します。これらの例を実際の展開の開始点として使用することも、ニーズに合った別のストラテジを考案することもできます。

通常、タグを作成および維持するための主要な役割はクラウド管理者が担います。

このトピックでは、Automation Assembler のドキュメントの他の場所で説明されている WordPress のユースケースを参照して、いくつかのキー項目にタグを追加する方法について説明します。また、WordPress のユースケースで示されているタグ付けの例に関連して、その代替方法と応用についても説明します。

WordPress のユースケースの詳細については、チュートリアル:Automation Assembler でのマルチクラウド インフラストラクチャおよび展開のセットアップとテストを参照してください。

WordPress のユースケースでは、クラウド ゾーンやストレージ プロファイルおよびネットワーク プロファイルにタグを配置する方法について説明します。これらのプロファイルは、リソースを体系化したパッケージのようなものです。プロファイルに配置されたタグは、そのプロファイル内のすべての項目に適用されます。タグを作成し、コンピューティング リソースのほか、ストレージ リソースや個別のネットワーク アイテムに配置することもできますが、そのようなタグは、配置された特定のリソースのみに適用されます。タグを設定する場合、通常はコンピューティング リソースへのタグ付けから始め、その後、プロファイルやクラウド ゾーンに追加することをお勧めします。また、これらのタグを使用して、クラウド ゾーン用のコンピューティング リソースのリストをフィルタリングできます。

たとえば、このユースケースに示されているようにストレージ プロファイルにタグを配置することもできますが、個別のストレージ ポリシー、データストア、ストレージ アカウントにタグを配置することもできます。これらのリソースにタグを配置すると、ストレージ リソースの展開方法を細かく制御できます。展開の準備のための処理中に、これらのタグはプロファイル タグの後に、次の処理レベルとして解決されます。

一般的なユーザーを設定するシナリオの例のように、ネットワーク プロファイルに region: eastern のタグを配置することもできます。このタグは、そのプロファイル内のすべてのリソースに適用されます。そのため、networktype:pci のタグはプロファイル内の pci ネットワーク リソースに配置することも考えられます。eastern および pci の制約があるクラウド テンプレートからは、この pci ネットワークを eastern 地域に使用する展開が作成されます。

手順

  1. コンピューティング インフラストラクチャ リソースに対するタグ付けは、論理的で適切な方法で実行します。
    特に重要なことは、[クラウド ゾーンの作成] 画面の [コンピューティング] タブで検索機能を使用して見つけることができるように、コンピューティング リソースに対するタグ付けを論理的にすることです。この検索機能を使用することで、クラウド ゾーンに関連付けられているコンピューティング リソースを素早くフィルタリングすることができます。ストレージとネットワークにプロファイル レベルでタグ付けすると、個別のストレージ リソースやネットワーク リソースに対するタグ付けが不要になる可能性があります。
    1. Automation Assembler インスタンスに対してインポート済みのコンピューティング リソースを表示するには、[リソース] > [コンピューティング] の順に選択します。
    2. 適切なコンピューティング リソースを選択し、[タグ] をクリックしてリソースにタグを追加します。必要に応じて、各リソースに複数のタグを追加することができます。
    3. 対象となるストレージ リソースとネットワーク リソースについて、前の手順を繰り返します。
  2. クラウド ゾーンとネットワーク プロファイルの機能タグを作成します。
    各実装に応じて、クラウド ゾーンとネットワーク プロファイルの両方に同じタグを使用することも、それぞれのアイテムに一意のタグを作成することもできます。

    ネットワーク プロファイルでは、プロファイル全体とそのサブネットに対してタグを配置できます。プロファイル レベルで適用されたタグは、サブネットなど、そのプロファイル内のすべてのコンポーネントに適用されます。サブネットに対するタグは、配置された特定のサブネットにのみ適用されます。タグの処理時には、プロファイル レベルのタグがサブネット レベルのタグよりも優先されます。

    クラウド ゾーンまたはネットワーク プロファイルへのタグの追加については、WordPress インフラストラクチャの例のクラウド ゾーンとネットワークに関するセクションを参照してください。

    この例では、Automation Assembler のクラウド ゾーンおよびネットワーク プロファイル タグのユースケースに関するドキュメント全体で使用されている 3 つのシンプルなタグを作成します。これらのタグは、プロファイル コンポーネントの環境を識別します。

    • zone:test
    • zone:dev
    • zone:prod
  3. ストレージ コンポーネントのストレージ プロファイル タグを作成します。

    通常、ストレージ タグは、tier1、tier2 などのストレージ項目のパフォーマンス レベルを識別します。または、pci などのストレージ項目の特性を識別します。

    ストレージ プロファイルへのタグの追加については、WordPress インフラストラクチャの例のストレージに関するセクションを参照してください。

    • usage:general
    • usage:fast

結果

タグ付けの基本的な構造を作成したら、それに対する作業を開始し、必要に応じてタグを追加または編集してタグ付け機能を強化したり拡張したりできます。