VMware Aria Automation で VMware Cloud Director クラウド アカウントを構成または使用するときに問題が発生する場合は、次の説明に従ってログやその他のリソースを確認してください。

VMware Cloud Director クラウド アカウントの接続問題のトラブルシューティング

VMware Cloud Director アダプタがクラウド アカウント作成画面に表示されていない場合、または応答していない場合は、次のコマンドを使用して VMware Aria Automation Kubernetes ホストにログインし、アダプタ ポッドのステータスを確認して、ステータスを確認することができます。

root@host [ ~ ]# kubectl -n prelude get pods | grep adapter-host-service-app
adapter-host-service-app-65f5c945bb-p6hpn      1/1     Running   0          4d1h 

VMware Cloud Director アダプタが Cloud Director 物理マシンと通信できない場合は、クラウド アカウント画面にエラーと、接続および処理の例外に関する説明が表示されます。このエラーはログにも記録されます。

VMware Cloud Director ログの操作

VMware Cloud Director アダプタのメイン ログ ファイルはローカル(ポッド)ディレクトリ /var/log/adapter-host-service-app.log 内にあります。アダプタが VMware Aria Automation アプライアンス ホスト内で実行されている場合、このログは /services-logs/prelude/adapter-host-service-app/file-logs/ にもコピーされます。デフォルトでは、ほとんどのログはデバッグ レベルまたは情報レベルに制限されています。次のロガーの構成を変更して、デバッグのためにより詳細なログを有効にすることができます。
  • org.apache.cxf.services=INFO - このロガーは、アダプタと VMware Cloud Director 間の通信に関する詳細情報を提供します。
  • com.vmware.vra.vcloud.director.adapter=TRACE - このロガーは、アダプタと VMware Aria Automation 間の通信に関する詳細情報を提供します。
ログにアクセスするには、次の 3 つの方法があります。
  • アダプタ ポッドにログインしてログにアクセスする

    root@host [ ~ ]# kubectl -n prelude exec -ti adapter-host-service-app-65f5c945bb-p6hpn -- bash
    root [ / ]# less /var/log/adapter-host-service-app.log
    
  • kubectl を使用してログにアクセスする
    root@host [ ~ ]# kubectl -n prelude get logs adapter-host-service-app-65f5c945bb-p6hpn
  • アダプタの kubernetes ホストのローカル コピーを使用してログにアクセスする
    root@host [ ~ ]#  less /services-logs/prelude/adapter-host-service-app/file-logs/adapter-host-service-app.log
    
//actuator/loggers の REST API エンドポイントを使用して、ロガーの構成をクエリまたは変更できます。
  • curl を介して VMware Cloud Director クライアント通信のトレースを有効にする例:
    curl -i -X POST -H 'Content-Type: application/json' -d '{"configuredLevel": "INFO"}'
     http://{adapter-url}/actuator/loggers/org.apache.cxf.services
    
  • curl を介して VMware Cloud Director クライアント通信のトレースを無効にする例:
    curl -i -X POST -H 'Content-Type: application/json' -d '{"configuredLevel": "OFF"}'
     http://{adapter-url}/actuator/loggers/org.apache.cxf.services
    
  • curl を介して VMware Cloud Director クライアント通信の現在の構成を取得する例:
    curl http://{adapter-url}/actuator/loggers/org.apache.cxf.services
    ...
    {"configuredLevel":"OFF","effectiveLevel":"INFO"}
    

VMware Cloud Director のパフォーマンスを変更するために調整できる他のパラメータがあります。

  • vcd.max.thread.count - このパラメータは、VMware Cloud Director API 呼び出しを実行するときの最大並列度を決定します。デフォルトは 128 です。
    注: このパラメータの値を小さくすると、列挙を実行するときの VMware Cloud Director バックエンドの負荷は軽減されますが、列挙のパフォーマンスは低下する可能性があります。
  • VCD_ADAPTER_PAGINATION_SIZE_IMAGES - このパラメータは、イメージ列挙を実行するときのページ サイズを決定します。デフォルトは 50 です。
    注: イメージの列挙中にアダプタ タイムアウト エラーが発生した場合は、このパラメータを小さくします。