クラウド管理者またはプロジェクト管理者は、Automation Assembler プロジェクトごとに個別の命名テンプレートを作成できます。

2021 3 月より前または 8.7.1 リリースより前では、クラウド管理者またはプロジェクト管理者はリソース カスタム命名テンプレートをプロジェクト レベルで定義していました。現在は、以下に示す方法を引き続き使用するか、現在のテンプレートを組織およびプロジェクトの新しいグローバル テンプレートに変換することができます。 カスタム命名テンプレートを作成したことがない場合、または Automation Assembler を初めて使用する場合は、 グローバル方法のみを使用できます。
この方法を続行するには、次の例を検討してください。ホストの命名規則でリソースのプリフィックスを projectname-sitecode-costcenter-whereDeployed-identifier にします。プロジェクトごとに、マシンのカスタム命名テンプレートを構成します。テンプレート変数の一部は、展開時にシステムから取得されます。それ以外の変数は、プロジェクトのカスタム プロパティに基づきます。上記のプリフィックスのカスタム命名テンプレートは、次の例のようになります。
${project.name}-${resource.siteCode}-${resource.costCenter}-${endpoint.name}-${######} 
テンプレートで ${######} と示されている識別子の部分には、6 桁の識別子が表示されます。この識別子は、一意性を確保するためのカウンタです。このカウンタは組織に対してグローバルであるため、現在のプロジェクトだけでなく、すべてのプロジェクトにわたって増加します。複数のプロジェクトがある場合、現在のプロジェクト内の展開の識別子は、たとえば 000123 から 000124 へは増加せず、000123 から 000127 のように増加します。

すべてのリソース名は一意である必要があります。一意性を確保するには、増加する番号のプロパティを使用します。番号は、Automation Assembler によって名前付けされる展開を含め、すべての展開について増加します。これによってシステムの堅牢性が向上します。また、多くのリソース タイプにカスタム名が適用されるため、番号付けはランダムのように見えますが、値は一意性が確保されます。また、テスト展開を実行したときも番号は増加します。

次のリストに、カスタム名が適用される場所の例を示します。このリストは、最終的なものではありません。

表 1. カスタム名が適用されるリソースのサンプル リスト
リソース グループ リソース タイプ
仮想マシン
  • Cloud.Machine
  • Cloud.vSphere.Machine
  • Cloud.AWS.EC2.Instance
  • Cloud.GCP.Machine
  • Cloud.Azure.Machine
ロード バランサ
  • Cloud.LoadBalancer
  • Cloud.NSX.LoadBalancer
ネットワーク
  • Cloud.Network
  • Cloud.vSphere.Network
  • Cloud.NSX.Network
セキュリティ グループ
  • Cloud.SecurityGroup
ディスク
  • Cloud.Volume
  • Cloud.vSphere.Disk
  • Cloud.AWS.Volume
  • Cloud.GCP.Disk
  • Cloud.Azure.Disk
NSX
  • Cloud.NSX.Gateway
  • Cloud.NSX.NAT
Microsoft Azure
  • Cloud.Azure.ResourceGroup

ここに記載されている例に加えて、ユーザー名、使用されるイメージ、その他の組み込みオプション、単純な文字列を追加することもできます。テンプレートの作成時には、使用可能なオプションに関するヒントが表示されます。

表示される値の一部は、使用事例での例に過ぎないことに注意してください。使用環境で、使用事例の一つ一つをそのまま使用することはできません。使用環境独自のクラウド インフラストラクチャや展開管理のニーズに合わせて、置き換える必要がある値を検討するか、使用事例の値を当てはめます。

前提条件

  • プロジェクトからの展開に使用する命名規則が明確になっていることを確認します。
  • この手順では、カスタム ホスト プリフィックスの名前付けをテストするために使用する単純なクラウド テンプレートがすでにあるか、作成できることを前提としています。

手順

  1. [インフラストラクチャ] > [プロジェクト] の順に選択します。
  2. 既存のプロジェクトを選択するか、新しいプロジェクトを作成します。
  3. [プロビジョニング] タブの [カスタム プロパティ] セクションで、サイト コード値とコスト センター値のプロパティを作成します。
    ここで、表示されている値を環境に適した値に置き換えます。
    プロジェクトのカスタム命名オプション
    1. 名前が siteCode で値が BGL であるカスタム プロパティを作成します。
    2. 名前が costCenter で値が IT-research である別のカスタム プロパティを追加します。
  4. [カスタム命名] セクションで、次のテンプレートを追加します。
    ${project.name}-${resource.siteCode}-${resource.costCenter}-${endpoint.name}-${######} 
    文字列をコピーすることはできますが、これが最初の命名テンプレートである場合は、ビルド時にヒント テキストとクイック選択を使用することを検討してください。
  5. プロジェクトに関連付けられているクラウド テンプレートを展開して、カスタム名がリソースに適用されていることを確認します。
    1. [デザイン] タブをクリックし、プロジェクトに関連付けられているクラウド テンプレートをクリックします。
    2. クラウド テンプレートを展開します。
      [展開] 画面が開き、進行中の展開が示されます。
    3. 展開が完了したら、展開名をクリックします。
    4. [トポロジ] タブの右側のペインで、カスタム名がリソース名になっていることを確認します。

      展開トポロジ内のカスタム リソース名の図
  6. 命名規則を確認するためにテスト クラウド テンプレートを展開した場合は、その展開を削除します。

次のタスク

他のプロジェクト用にカスタム命名テンプレートを作成します。