vRealize Automation 7.x に組み込まれた単一ノード vRealize Orchestrator インスタンスを、組み込みの VMware Aria Automation Orchestrator 8.x 環境に移行できます。

移行すると、組み込みの vRealize Orchestrator 7.x の設定が VMware Aria Automation Orchestrator 8.x 環境に転送されます。移行により、VMware Aria Automation Orchestrator 8.x 環境に含まれる既存のすべての要素が上書きされます。

VMware Aria Automation Orchestrator アプライアンスにバンドルされている vro-migrate スクリプトを使用して移行を実行します。
注： 移行スクリプトにより、 VMware Aria Automation Orchestrator サービスは自動的に停止します。移行元の VMware Aria Automation 環境のメンテナンス ウィンドウをスケジューリングすることが必要になる場合があります。

前提条件

  • 移行は組み込みの vRealize Orchestrator 7.3 以降でサポートされています。
  • 移行先 VMware Aria Automation 環境をバックアップします。
  • root を使用して SSH 経由で VMware Aria Automation 8 にログインし、curl -v telnet://<FQDNofvRO7>:22 コマンドを実行して、移行元の vRealize Automation 7 インスタンスと移行先の VMware Aria Automation の環境で SSH アクセスが有効になっていることを確認します。
  • curl -v telnet://<FQDNofvRO7>:5432 コマンドを実行して、移行先の VMware Aria Automation 環境から移行元の vRealize Automation データベースにアクセスできることを確認します。

手順

  1. SSH を使用して、移行先環境の VMware Aria Automation Orchestrator アプライアンスのコマンド ラインに root としてログインします。
  2. 移行を開始するには、vro-migrate スクリプトを実行します。
  3. コマンド プロンプトに従って、移行元の vRealize Orchestrator インスタンスの完全修飾ドメイン名 (FQDN) と認証情報を指定します。
  4. （オプション） 移行の進行状況を追跡するには、移行ログにアクセスします。
    1. 別の SSH セッションを使用して、移行先の VMware Aria Automation Orchestrator アプライアンスのコマンド ラインに root としてログインします。
    2. tail -f /var/log/vro-migration.log コマンドを実行します。
    移行プロセスが開始します。移行が終了すると、移行先の VMware Aria Automation Orchestrator アプライアンスに通知が送信されます。
  5. （オプション） 移行プロセスが完了したら、移行元の vRealize Orchestrator Appliance にログインし、vco-server サービスと vco-configurator サービスを再起動します。
    注： vRealize Orchestrator サービスを再起動することで、移行後に確実に 7.x 展開にアクセスできるようになります。再起動後、移行元の vRealize Automation の [サービス] タブに移動して、vRealize Orchestrator サービスが登録されていることを確認します。
  6. SSH 経由で移行先 VMware Aria Automation アプライアンスにログインし、kubectl get pods -n prelude を実行して、VMware Aria Automation Orchestrator アプライアンスから 3/3 がレポートされることを確認します。
    注： kubectl get pods -n prelude コマンドを実行する前に、最大 20 分待つことが必要な場合があります。
  7. 移行先の VMware Aria Automation 環境で VMware Aria Automation Orchestrator にアクセスできることを確認します。