[マスター プラグイン] ワークスペースでは、Salt マスターのマスター プラグインを更新して、バージョンを Automation Config のバージョンと一致させることができます。この機能は、クラウドとオンプレミスの両方の展開でサポートされます。マスター プラグインの最新バージョンをダウンロードすることもできます。

[マスター プラグイン] ワークスペースには、プラグインのステータス、プラグインのバージョン、Salt のバージョン、最終更新 JID などの情報が表示されます。sseapiclient の最新バージョンは、[マスター プラグイン] ワークスペースからも入手できます。詳細については、Using the APIを参照してください。

[マスター プラグイン] ワークスペースには、プラグインのステータス、プラグインのバージョン、Salt のバージョン、最終更新 JID などの情報が表示されます。sseapiclient の最新バージョンは、[マスター プラグイン] ワークスペースからも入手できます。詳細については、Using the APIを参照してください。

マスター プラグインを使用すると、Salt マスターは Automation Config と通信することができます。プラグインには各種の設定が含まれており、調整することでパフォーマンスを向上させることができます。詳細については、マスター プラグインの構成設定のリファレンスを参照してください。

RaaS(サービスとしてのリカバリ)によって、マスター プラグインの現在および以前のバージョンが保持されています。RaaS に接続した Salt マスターは、自身が持っていないバージョンのプラグインが RaaS にあるかどうかを確認します。RaaS にあるバージョンのプラグインが Salt マスターにない場合、Salt マスターは RaaS からプラグインを取得して、ローカルの /var/cache/salt/master/plugin_cache/ にキャッシュします。

Automation Config の新しいバージョンが利用可能になっても、プラグインは自動的に更新されません。更新プロセスはユーザーが開始する必要があります。ベスト プラクティスとしては、最新バージョンが使用可能になった時点でプラグインを更新するようにします。

マスター プラグインの更新プロセスは、Salt の service モジュールと service.running 状態に依存しており、プラグインの更新後には Salt マスターが再起動されます。service モジュールは、ディストリビューションの初期化マネージャによって異なります(systemd など)。

注:

コンテナ内で、または初期化マネージャを使用しないディストリビューションで Salt マスターを実行している場合は、更新後に Salt マスターを手動で再起動する必要があります。Salt マスターを再起動しないと、Salt マスターで古いバージョンのプラグインが実行されていることが [マスター プラグイン] ワークスペースから報告されます。

開始する前に

[マスター プラグイン] ワークスペースを使用するには、次の前提条件を完了しておく必要があります。

  • Salt マスターにマスター プラグインをインストールします。詳細については、マスター プラグインのインストールと構成を参照してください。
  • Salt マスターにマスター プラグインをインストールします。詳細については、マスター プラグインのインストールと構成を参照してください。
  • Automation Config ユーザー インターフェイスで Salt マスターのキーが受け入れられていることを確認します。
  • Salt マスターが root として実行されていることを確認します。Salt マスターが非 root ユーザーとして実行されていると、更新は失敗します。
  • Salt マスターで実行されている Salt のバージョンが 3002.1 以降であることを確認します。Salt マスターでバージョン 3002 以前が実行されている場合は、[マスター プラグイン] ワークスペースを使用する前に Salt のバージョンを更新する必要があります。詳細については、Salt のアップグレードを参照してください。
  • Salt マスターで実行されているマスター プラグインのバージョンが 8.11.2 以降であることを確認します。Salt マスターで 8.11.1 以前が実行されている場合は、[マスター プラグイン] ワークスペースを使用する前にプラグインを手動でアップグレードする必要があります。詳細については、SaltStack Config のアップグレードを参照してください。

マスター プラグインの更新

1 つ以上の Salt マスターにあるマスター プラグインのバージョンを更新できます。

注:

プラグインのステータスが [更新が必要] の場合、マスター プラグインのバージョンは [マスター プラグイン] ワークスペースからのみ更新できます。Salt マスターが手動操作を必要としていることがプラグインのステータスによって示されている場合は、Salt マスターにログインして問題を解決する必要があります。詳細については、プラグインの更新のトラブルシューティングを参照してください。

マスター プラグインを更新するには、次の手順を実行します。

  1. Automation Config で、[管理] > [マスター プラグイン] の順に選択します。
  2. プラグインのステータスが [更新が必要] になっている Salt マスターを選択します。
  3. [更新] をクリックします。
  4. ダイアログ ボックス内の情報で、正しい Salt マスターが選択されていることを確認します。
  5. [更新] をクリックします。
  6. 更新の進行状況を監視するには、[最終更新 JID] をクリックします。
  7. [マスター プラグイン] ワークスペースで、プラグインのステータスが [最新] に変わったことを確認します。

    更新が失敗する場合は、プラグインの更新のトラブルシューティングを参照してください。

プラグインの更新のトラブルシューティング

プラグインの更新に失敗する場合は、Salt マスターにログインして問題を手動で解決する必要があります。失敗したプラグインの更新に対する自動復旧はありません。

プラグインの更新は、次の原因で失敗する可能性があります。
  • インフラストラクチャの問題
  • 仮想マシンに関する構成の問題
  • Salt マスターとの接続の問題

更新が失敗した原因を特定するには、次の手順を実行します。

  1. [最終更新 JID] を確認し、未フォーマット データにエラーがないかを調べます。
  2. systemctl status salt-master を実行して、salt-master サービスのステータスを確認します。
  3. salt-master -l debug を実行して、Salt マスターをデバッグ モードで起動します。
  4. [マスター プラグイン] ワークスペースからマスター プラグインをダウンロードし、プラグインを手動でインストールします。