コンテンツ共有ポリシーは、ユーザーおよびユーザー グループが Automation Service Broker カタログで使用可能なアイテムとアクションを制御します。ガバナンスの強化が必要なカタログ アイテムがある場合は、それらのアイテムにコンテンツ共有ポリシーを適用できます。
コンテンツはプロジェクト レベルまたは組織レベルで共有できます。コンテンツ共有ポリシーにコンテンツ ソースまたはカタログ アイテムを追加する場合は、ポリシーで指定されたユーザーとユーザー グループに、Automation Service Broker カタログ内のアイテムを申請する許可を与えます。
コンテンツ共有ポリシーの適用方法
- 組織全体、選択したプロジェクト、または単一のプロジェクトに適用するコンテンツ共有ポリシーを作成できます。特定のプロジェクトに関連付けられているすべてのコンテンツに対して、コンテンツ ソースまたはカタログ アイテム レベルでガバナンスを強化することもできます。
- 組織範囲の場合、すべてのユーザーが共有カタログ アイテムを申請できます。共有されていないアイテムの場合、閲覧者ロールとユーザー ロールを持つユーザーは、アイテムが関連付けられているプロジェクトのメンバーである場合にのみ、プロジェクト ロールに基づいてカタログ アイテムを表示または申請できます。
- プロジェクトごと、および組織ごとに複数のコンテンツ共有ポリシーを作成できます。
- vRealize Automation 8.8.2 にアップグレードすると、すべての共有コンテンツが移行されます。コンテンツ共有ポリシーは、[コンテンツ共有] タブで追加された資格を持つすべてのプロジェクトに対して自動的に作成されます。
コンテンツ共有ポリシーの制約
- API 要求を使用してポリシーを作成する場合は、引き続き、ポリシー範囲で指定された、組織またはプロジェクトのメンバーではないユーザーをコンテンツ共有ポリシーに追加できます。ただし、このようなユーザーは、プロジェクトに関連付けられたカタログ アイテムにアクセスできません。ポリシー範囲を、選択したプロジェクトに属するユーザーの追加に限定できます。
手順
この使用事例では、コンテンツ共有ポリシーの作成方法と適用結果を示すポリシー定義が 3 つあります。
- の順に選択します。
- コンテンツ共有ポリシー 1 の構成。
管理者は、プロジェクト内の 2 人の新しいユーザーに、プロジェクトに関連付けられているすべてのクラウド テンプレートへのアクセス権を付与します。
- ポリシーを適用するプロジェクトを選択します。
設定 サンプルの値 範囲 [プロジェクト] を選択し、プロジェクトを検索します。 このポリシーは、このプロジェクトに関連付けられているコンテンツに適用されます。
- プロジェクトのメンバーと共有するコンテンツを選択します。
設定 サンプルの値 コンテンツの共有 の順にクリックし、cs-project1 コンテンツ ソースを選択してユーザーと共有します。このシナリオでは、cs-project1 に 4 つのクラウド テンプレートが含まれています。
- コンテンツを共有するユーザーを選択します。
設定 サンプルの値 資格タイプ ユーザー ベース ユーザー [ユーザーの追加] をクリックして、2 つの新しいユーザーの E メールを入力します。 [email protected]、[email protected]
範囲内のプロジェクトに関連付けられているユーザーのみを選択できます。
このシナリオでは、指定したコンテンツ ソースに関連付けられている 4 つのすべてのクラウド テンプレートを、ユーザー 1 とユーザー 2 が使用できるようになります。
- ポリシーを適用するプロジェクトを選択します。
- コンテンツ共有ポリシー 2 の構成。
新しいクラウド テンプレートを複数のプロジェクトの開発者と共有します。
- ポリシーを適用するプロジェクトを選択します。
設定 サンプルの値 範囲 [複数のプロジェクト] を選択し、プロジェクトの基準を定義します。次に例を示します。 Project name contains dev
このポリシーは、名前に「dev」という語句が含まれているプロジェクトにのみ適用されます。
- 共有するコンテンツを選択します。
設定 サンプルの値 コンテンツの共有 の順にクリックして、ユーザーと共有するクラウド テンプレートを個別に選択します。 - コンテンツを共有するユーザーを選択します。
設定 サンプルの値 資格タイプ ユーザー ベース ユーザー [プロジェクト内のすべてのユーザー/グループと (コンテンツ) を共有] チェック ボックスをオンにします。 このシナリオでは、ポリシー範囲に含まれる開発者プロジェクト内のすべてのユーザーおよびユーザー グループがクラウド テンプレートを使用できるようになります。
- ポリシーを適用するプロジェクトを選択します。
- コンテンツ共有ポリシー 3 の構成。
管理者に組織全体の複数のコンテンツ ソースへのアクセス権を付与します。
- ポリシーを適用するプロジェクトを選択します。
設定 サンプルの値 範囲 組織 - プロジェクトのメンバーと共有するコンテンツを選択します。
設定 サンプルの値 コンテンツの共有 の順にクリックし、共有するコンテンツ ソースを選択します。cs-project3、cs-project4
- コンテンツを共有するユーザーを選択します。
設定 サンプルの値 資格タイプ ロール ベース ユーザー [管理者] を選択します。 コンテンツ共有権限は、プロジェクト管理者ロールまたはプロジェクト メンバー ロール、およびカスタム ユーザー ロールを持つユーザーにのみ付与できます。
このシナリオでは、組織全体のプロジェクト管理者ロールを持つユーザーが、選択したコンテンツ ソースのすべてのコンテンツを使用できるようになります。
- ポリシーを適用するプロジェクトを選択します。
次の手順
- 他のポリシーの処理方法と適用方法の例については、Automation Service Brokerポリシーの処理方法を参照してください。
- 組織およびプロジェクトに関連するポリシーを構成します。
- ユーザーにコンテンツを提供します。Automation Service Broker カタログへのコンテンツの追加を参照してください。