VMware Aria Automation 8 には、NSX、ロード バランサ、セキュリティ グループに関して次の考慮事項があります。

NSX (T/V) に関する考慮事項

注: これらの考慮事項は、NSX を使用した vSphere ネットワークにのみ適用されます。

VMware Aria Automation 8 移行アシスタントは、プライベート ネットワーク コンポーネントを含むブループリントのうち、移行用のプライベート ネットワーク プロファイルが含まれていないものはサポートしていません。

VMware Aria Automation 8 では、すべてのオンデマンド NSX-T ネットワークで新しい Tier-1 論理ルーターが作成され、すべてのオンデマンド NSX-V ネットワークで新しい Edge が作成されます。

NSX のコンポーネントを VMware Aria Automation 7 から VMware Aria Automation 8 に移行すると、コンポーネントの名前は次のように変更されます。
表 1. ブループリント コンポーネント
vRealize Automation 7 コンポーネント VMware Aria Automation 8 のコンポーネント
NSX-(V/T) のオンデマンド NAT ネットワーク

Cloud.NSX.Network (networkType: outbound) +

Cloud.NSX.Gateway(NAT ルールが 7 BP で指定されている場合のみ)

NSX-(V/T) のオンデマンド ルーティング ネットワーク Cloud.NSX.Network (networkType: routed)
NSX-(V/T) のオンデマンド LB Cloud.NSX.LoadBalancer
NSX-V のオンデマンド プライベート ネットワーク Cloud.NSX.Network (networkType: private)
NSX-(V/T) の既存のセキュリティ グループ Cloud.SecurityGroup
既存のネットワーク Cloud.vSphere.Network

NSX-V のオンデマンド セキュリティ グループ

NSX-V の既存のセキュリティ タグ

サポート対象外。
表 2. 展開コンポーネント
vRealize Automation 7 コンポーネント VMware Aria Automation 8 のコンポーネント
NSX-(V/T) のオンデマンド NAT ネットワーク ネットワーク コンポーネント (networkType: outbound)
NSX-(V/T) のオンデマンド ルーティング ネットワーク ネットワーク コンポーネント (networkType: routed)
NSX-(V/T) のオンデマンド LB Cloud.NSX.LoadBalancer
NSX-V のオンデマンド プライベート ネットワーク ネットワーク コンポーネント (networkType: private)
NSX-(V/T) のセキュリティ グループ SecurityGroup コンポーネント (type: Existing)
既存のネットワーク ネットワーク コンポーネント (networkType: existing)
表 3. エンドポイント マッピング
vRealize Automation 7 エンドポイント VMware Aria Automation 8 でのエンドポイント
NSX-V NSX-V
注: NSX-V エンドポイントは vCenter Server にリンクされます。
NSX-T NSX-T
注: NSX-T エンドポイントは vCenter Server にリンクされます(1:N のマッピング)。
NSX-T および NSX-V vCenter Server(ハイブリッド)
注: 3 つのエンドポイントすべてが移行されますが、vCenter Server にリンクされるのは NSX-T エンドポイントのみです。必要な場合は、手動で追加のリンクを作成する必要があります。

ネットワーク プロファイル

vRealize Automation 7 の移行元環境に予約とネットワーク プロファイルの両方が含まれている場合は、移行時にマージされて VMware Aria Automation 8 では 1 つのネットワーク プロファイルになります。
表 4. ネットワーク プロファイルの変換
名前 vRealize Automation 7 VMware Aria Automation 8
外部プロファイル 予約の中でネットワークに割り当てられます。 同等の CIDR が 8.x のサブネットで設定されます。IP アドレス範囲がサブネットで設定されます。
ルーティング プロファイル

外部プロファイルにリンクされます。

予約の中で外部プロファイルが分散論理ルーターまたは Tier-0 論理ルーターで設定されます。

サブネットが隔離タイプであるネットワーク プロファイルが別途作成されます。

同等の CIDR(VMware Aria Automation 7 のルーティング プロファイルによる)とサブネットが決定され、ネットワーク プロファイルに設定されます。

サブネット サイズは、VMware Aria Automation 7 のサブネット マスクによって決定されます。

NAT プロファイル

外部プロファイルにリンクされます。

予約の中で外部プロファイルが分散論理ルーターまたは Tier-0 論理ルーターで設定されます。

サブネットが隔離タイプであるネットワーク プロファイルが別途作成されます。

同等の CIDR(VMware Aria Automation 7 の NAT プロファイルによる)とサブネットが決定され、ネットワーク プロファイルに設定されます。

デフォルトでは、サブネット サイズは 29 です。

VMware Aria Automation 7 で DHCP が有効にされていると同時に固定 IP 範囲も設定されている場合、VMware Aria Automation 8 では IP アドレス範囲として DHCP と固定 IP が割り当てられます。

プライベート プロファイル

外部プロファイルにリンクされます。

予約の中で外部プロファイルが分散論理ルーターまたは Tier-0 論理ルーターで設定されます。

サブネットが隔離タイプであるネットワーク プロファイルが別途作成されます。

同等の CIDR(VMware Aria Automation 7 のプライベート プロファイルによる)とサブネットが決定され、ネットワーク プロファイルに設定されます。

デフォルトでは、サブネット サイズは 29 です。

注: 外部 IP アドレス管理は、すべてのネットワーク プロファイルでサポートされます。ただし、CIDR は設定されず、IP アドレス管理の IP アドレス ブロックが範囲として設定されます。

ネットワーク プロファイルを作成するときは、アドレス空間と既存の IP アドレス ブロックを選択する必要があります。

[サードパーティ IP アドレス管理を使用した NAT ネットワーク プロファイル]

vRealize Automation 7 では、アドレス空間を選択する必要はありませんでした。ネットワーク プロファイルで指定されていたのは IP アドレス範囲のみです。展開時に、新しいオンデマンド アドレス空間が作成されて IP アドレス範囲が設定されました。

VMware Aria Automation 8 では、ネットワーク プロファイルを作成するときにアドレス空間と既存の IP アドレス ブロックを選択する必要があります。

セキュリティ グループ

VMware Aria Automation 8 では、ネットワーク コンポーネントがある場合にのみセキュリティ グループがリンクされます。仮想マシンがネットワーク コンポーネントに接続されていない場合、ブループリントと展開の移行時にデフォルトでネットワーク コンポーネントが作成されます。

vRealize Automation 7 のブループリントでは、ネットワーク コンポーネントをリンクすることなく、固定 IP アドレスが NIC に割り当てられます。VMware Aria Automation 8 への移行時には、これらのブループリントに対してデフォルトのネットワーク コンポーネントが作成されます。

Azure ネットワーク

VMware Aria Automation 8 では、次のコンポーネントを含む Azure ブループリントがサポートされます。
  • セキュリティ グループ
  • vNET およびサブネット
注: VMware Aria Automation 8 では、ロード バランサを使用する Azure ブループリントはサポートされません。新しいロード バランサを作成する必要があります。