VMware Aria Automation に対してオンプレミスの拡張性アクションの統合または Automation Orchestrator 8.x の統合を作成する前に、vCenter Server または VMware Cloud on AWS (VMC) ライブラリにクラウド拡張性プロキシを展開する必要があります。

クラウド拡張性プロキシは、Automation Assembler におけるオンプレミスの拡張性アクション統合および VMware Aria Automation Orchestrator 8.x の統合の構成で使用される仮想アプライアンス (VA) です。

前提条件

  • クラウド管理者の認証情報を持っていることを確認します。VMware Aria Automation でクラウド アカウントを使用するために必要な認証情報を参照してください。
  • クラウド管理者ユーザー ロールが割り当てられていることを確認します。VMware Aria Automation のユーザー ロールについてを参照してください。
  • 次の URL にアクセス可能であることを確認します。
    • ci-data-collector.s3.amazonaws.com:クラウド プロキシ OVA のダウンロードに関して、Amazon Web Services S3 アクセスを有効にします。
    • symphony-docker-external.jfrog.io:JFrog Artifactory による Docker イメージへのアクセスを許可します。
    • console.cloud.vmware.com:VMware Cloud Services への Web API およびクラウド プロキシサービス接続を有効にします。
    • data.mgmt.cloud.vmware.com:クラウド要素とオンプレミス要素の間で安全なデータ通信を行うために、VMware Cloud Services へのデータ パイプライン サービス接続を有効にします。米国以外のリージョンの場合は、リージョンの値を置き換えます。たとえば、英国の場合は uk.data.mgmt.cloud.vmware.com を、日本の場合は ja.data.mgmt.cloud.vmware.com を使用します。他の米国以外のリージョンの値は、sg(シンガポール)、br(ブラジル)、ca(カナダ)などです。
    • api.mgmt.cloud.vmware.com:VMware Cloud Services への Web API およびクラウド プロキシサービス接続を有効にします。米国以外のリージョンの場合は、リージョンの値を置き換えます。たとえば、英国の場合は uk.api.mgmt.cloud.vmware.com を、日本の場合は ja.api.mgmt.cloud.vmware.com を使用します。他の米国以外のリージョンの値は、sg(シンガポール)、br(ブラジル)、ca(カナダ)などです。
    • クラウド拡張性プロキシは、API ゲートウェイまたはデータ パイプライン サービスを使用して VMware Cloud Services に接続します。すべての接続には、通信ポート 443 を介した TLS 1.2 が必要です。

手順

  1. [インフラストラクチャ] > [接続] > [統合] の順に選択します。
  2. [統合の追加] をクリックします。
  3. 統合タイプに応じて、[オンプレミスの拡張性アクション] または [Orchestrator] を選択します。
    [新しい統合] 画面が開きます。
  4. [新規クラウド拡張性プロキシ] を選択します。
  5. クラウド拡張性プロキシ OVA をダウンロードするか、用意されているリンクをコピーします。
    注: Automation Assembler[クラウド拡張性プロキシのインストール] 画面を開いたままにします。クラウド拡張性プロキシの展開における後の手順で、この画面に戻る必要があります。
  6. お使いの vSphere Client データセンターに移動して vCenter Server クラスタの名前をクリックし、[OVF テンプレートの展開] を選択します。
    注: クラウド拡張性プロキシ OVA を VMC に展開することもできます。「 VMware Cloud™ on AWS データセンターの管理」の「 コンテンツライブラリの OVF テンプレートからの仮想マシンの展開」を参照してください。
  7. プロンプトに沿って、展開情報を入力します。
  8. クラウド拡張性プロキシのネットワーク設定を構成します。
    1. ネットワーク構成では、DNS の逆引きおよび順引き参照で解決可能な完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用する必要があります。
      注: 展開したクラウド拡張性プロキシのシェルに表示されるホスト名が photon-machine の場合は、ネットワークの設定が正しくありません。
    2. (オプション) ネットワーク プロキシの IP アドレス/ホスト名、ポート、および認証情報を入力します。
    3. リモート データ コレクタ (RDC) の表示名を入力します。
      注: RDC に入力した表示名は、 Automation Assembler[クラウド プロキシ] 画面でクラウド拡張性プロキシを識別するために使用されます。
    4. Automation Assembler[クラウド拡張性プロキシのインストール] 画面に戻り、手順 3 で提供されたキーをコピーします。
    5. vSphere Client に戻り、[VMware Cloud Services ワンタイム キー (OTK)] テキスト ボックスにキーを貼り付けます。
    6. [次へ] をクリックします。
  9. 展開情報を確認して、[終了] をクリックします。
  10. 展開が完了したら、クラウド拡張性プロキシをパワーオンします。
    クラウド拡張性プロキシにより、オンプレミスの拡張性アクションの統合または VMware Aria Automation Orchestrator 8.x の統合に必要なコンポーネントが自動的にダウンロードされて、構成されます。この操作が完了するまで、最大で 30 分かかることがあります。
  11. Automation Assembler で、[インフラストラクチャ] > [接続] > [クラウド プロキシ] の順に移動します。
  12. クラウド拡張性プロキシの名前をクリックします。
  13. [vro-agent][cloudassembly-abx-agent] サービス プロキシのステータスが [実行中] であることを検証します。
  14. VMware Aria Automation Orchestrator 統合で、コンポーネントが実行中であることを確認します。
    1. https://my_extensibility_va_FQDN.com/vco-controlcenter に移動します。
    2. root としてログインします。
    3. [構成の検証] を選択して、VMware Aria Automation Orchestrator のコンポーネントが実行中であることを確認します。

結果

これで、オンプレミスの拡張性アクションの統合または VMware Aria Automation Orchestrator 8.x の統合を構成する際に、展開したクラウド拡張性プロキシを使用できるようになりました。

次のタスク

外部ネットワーク プロキシを使用するようにクラウド拡張性プロキシを構成できます。

  1. クラウド拡張性プロキシのコマンド ラインに root としてログインします。
  2. /opt/scripts/updateProxy.sh スクリプトを実行します。
    注: /opt/scripts/updateProxy.sh スクリプトで必要なパラメータは --proxy のみです。 /opt/scripts/updateProxy.sh --help コマンドを実行すると、使用可能なすべてのスクリプト パラメータを表示できます。たとえば、オプションのパラメータ noProxy を使用すると、構成するプロキシから除外するホストのリストを指定できます。次の例には、 /opt/scripts/updateProxy.sh スクリプトに含めることができるオプションのパラメータがいくつか含まれています。
    updateProxy.sh --proxy <your_proxy_URL> --user <your_proxy_user> --pass <your_proxy_password> --updateInternalProxy --redeploy

また、スナップショットを使用してクラウド拡張性プロキシをバックアップし、プロキシのリストアに使用することもできます。

  1. vSphere Client にログインします。
  2. クラウド拡張性プロキシのスナップショットを作成します。
    注: [仮想マシンのメモリを含める] および [ゲスト ファイル システムの静止 (仮想マシン ツールが必要)] オプションの値が いいえ に設定されていることを確認します。
  3. クラウド拡張性プロキシをリストアするには、作成したスナップショットからノードを元に戻します。
  4. クラウド拡張性プロキシ ノードをパワーオンします。

クラウド拡張性プロキシで問題が発生した場合は、KB93142 に移動します。