Automation Assembler の展開を続行する前に、仮想マシンの完全な初期化が必要な場合があります。

たとえば、展開しているマシンでパッケージのインストールと Web サーバの起動がまだ実行の途中である場合、アプリケーションが使用可能になる前に行動の速いユーザーがアプリケーションにアクセスしていることが考えられます。

この機能を使用する場合は、次の考慮事項に注意してください。

  • この機能は、cloud-init phone_home モジュールを使用しており、Linux マシンを展開するときに使用できます。
  • Cloudbase-init の制限のために、Windows では phone_home は使用できません。
  • phone_home は、明示的な依存関係と同様に展開順序に影響することがありますが、タイミングと処理のオプションの点で明示的な依存関係よりも柔軟です。

    Automation Assembler 内のリソース間でのバインドと依存関係の作成を参照してください。

  • phone_home を使用するには、クラウド テンプレート内に cloudConfig セクションが必要です。
  • アイデア次第で用途が広がります。初期化コマンドには、phone_home と連携して使用できる、操作間の組み込み待機時間が含まれる場合があります。
  • マシン テンプレートに phone_home モジュールの設定がすでに含まれている場合、クラウド テンプレートベースの phone_home は機能しません。
  • マシンには、Automation Assembler への送信通信アクセスが必要です。

Automation Assembler に展開の遅延を導入するには、クラウド テンプレートに cloudConfigSettings セクションを追加します。

cloudConfigSettings:
  phoneHomeShouldWait: true
  phoneHomeTimeoutSeconds: 600
  phoneHomeFailOnTimeout: true
プロパティ 説明
phoneHomeShouldWait 初期化を待機するかどうかを true または false で指定します。
phoneHomeTimeoutSeconds 初期化の実行中でも展開に進むかどうかを決定するタイミング。デフォルトは 10 分です。
phoneHomeFailOnTimeout タイムアウト後に展開に進むかどうかを true または false で指定します。進んだ場合でも、別の理由で展開が失敗する可能性があります。