VMware Aria Automation アプライアンスのコマンド ライン インターフェイス (CLI) を使用して、さまざまな Automation Orchestrator オプションを構成できます。これらのオプションは、Automation Orchestrator 展開のコントロール センターでも更新できます。CLI コマンドを使用するには、VMware Aria Automation アプライアンスに root ユーザーとしてログインする必要があります。

コマンド ライン インターフェイスのコマンドを使用して構成できる Automation Orchestrator オプションは、次のとおりです。

  • ライセンスの構成
  • システム プロパティの構成
  • 拡張機能の構成
  • トラブルシューティング
  • システム情報の取得
  • ログ作成の構成

ライセンスの構成

次のコマンドを実行して、現在の Automation Orchestrator ライセンスの構成を取得できます。

vracli vro license

次のコマンドを実行して、新しいライセンス キーを設定できます。

vracli vro license set <license_key>

次のコマンドを実行して、現在のライセンスを認証プロバイダのデフォルトのライセンスにリセットできます。

vracli vro license default

システム プロパティの構成

次のコマンドを実行して、構成済みのすべての Automation Orchestrator システム プロパティのリストを JSON ファイルとして取得できます。

vracli vro properties

次のコマンドを実行して、システム プロパティを設定できます。

vracli vro properties set

このシステム プロパティ コマンドには、次のプロパティがあります。

プロパティ 重要度 説明
-k または --key 必須 このプロパティは、設定するシステム プロパティの名前を定義します。
-v または --value 必須 このプロパティは、システム プロパティの値を定義します。
-n または --noRestart オプション このプロパティは、設定されたシステム プロパティが Automation Orchestrator サービスの再起動を必要とするかどうかを定義します。デフォルトでは、新しいシステム プロパティを設定すると必ずサービスの再起動が実行されます。

このシステム プロパティ コマンドの例を次に示します。

vracli vro properties set -k com.vmware.o11n.property -v true

次のコマンドを実行して、既存のシステム プロパティを削除できます。

vracli vro properties remove -k <key_value>
注: -k または --key プロパティに、削除するシステム プロパティの名前を含める必要があります。

次のコマンドを実行して、使用頻度の高いシステム プロパティの名前、値、説明を取得できます。

vracli vro properties advanced

拡張機能の構成

次のコマンドを実行して、構成済みのすべての Automation Orchestrator 拡張機能のリストを取得できます。

vracli vro extensions

次のコマンドを実行して、拡張機能を有効にできます。

vracli vro extensions <extension_name> activate

次のコマンドを実行して、拡張機能を無効にできます。

vracli vro extensions <extension_name> deactivate

次のコマンドを実行して、特定の拡張機能のすべての構成プロパティを一覧表示できます。

vracli vro extensions <extension_name> list

次のコマンドを実行して、拡張機能プロパティを設定できます。

vracli vro extensions <extension> set

この拡張機能プロパティ コマンドには、次のプロパティがあります。

プロパティ 重要度 説明
-k または --key 必須 このプロパティは、拡張機能プロパティの ID を定義します。
-v または --value 必須 このプロパティは、拡張機能プロパティの値を定義します。

たとえば、拡張機能を有効にし、そのすべてのプロパティを一覧表示し、システム プロパティを設定するワークフローは、次のようになります。

vracli vro extensions tokenreplay activate
vracli vro extensions tokenreplay list
vracli vro extensions tokenreplay set -k recordScripting -v true

トラブルシューティング

次のコマンドを実行して、すべての有効なワークフローをキャンセルできます。

vracli vro cancel executions

特定のワークフローの実行をキャンセルするには、その ID を次のコマンドに追加します。

vracli vro cancel workflow <workflow_id>

次のコマンドを実行して、すべての有効なスケジュール済みタスクを一時停止できます。

vracli vro cancel tasks

次のコマンドを実行して、信頼されているすべての証明書のリストを取得できます。

vracli vro keystore list

システム情報

次のコマンドを実行して、Automation Orchestrator 環境の現在のシステム情報を取得できます。

vracli vro info
注: システム情報コマンドにオプションのプロパティ -d または --details を追加して、 Automation Orchestrator サーバの API に関するすべての健全性ステータスを確認できます。

ログ作成の構成

次のコマンドを実行して、現在の Automation Orchestrator ログ作成の構成を取得できます。

vracli vro logs

次のコマンドを実行して、Automation Orchestrator ログ サーバを構成できます。

vracli vro logs configure

ログ サーバ コマンドには、次のパラメータを指定できます

パラメータ 重要度 説明
-l または --level オプション このパラメータは、サーバのログ レベルを定義します。
-sc または --scripting-count オプション このパラメータは、保存されたスクリプト ログのローテーション数を定義します。
-sl または --scripting-level オプション このパラメータは、スクリプト ログのレベルを定義します。
-ss または --scripting-size オプション このパラメータは、スクリプト ログのサイズを MB 単位で定義します。
注: 有効なレベル値は、 ALLTRACEDEBUGINFO, WARNERROR FATALOFF です。

CLI コマンド ログ

Automation Orchestrator CLI コマンドは、ログを /services-logs/prelude/vco-app/file-logs/vco-server-app_cfg-cli.log に出力します。コマンドがゼロ以外の結果を返し、標準出力に特定のエラーが表示されない場合は、このファイルに例外が記録されます。