リリース プロセスをモデリングするには、ソフトウェアのリリースに通常使用するステージ、タスク、および承認を表すパイプラインを作成します。その後、Automation Pipelines は、コードのビルド、テスト、承認、および展開を行うプロセスを自動化します。

これで、ソフトウェア リリース プロセスをモデリングするための準備が整いました。次に、Automation Pipelines でこれを実行する方法を示します。

前提条件

手順

  1. Automation Pipelines で使用可能なプロジェクトを調べ、適切なプロジェクトを選択します。
    • プロジェクトが表示されない場合は、プロジェクトを作成して自分をプロジェクトのメンバーにするように Automation Pipelines 管理者に依頼します。Automation Pipelinesでプロジェクトを追加する方法を参照してください。
    • リストに表示されているプロジェクトのメンバーでない場合は、自分をプロジェクトのメンバーとして追加するように Automation Pipelines 管理者に依頼します。
    Automation Pipelines 内のプロジェクトがカードに表示され、プロジェクト内の管理者およびメンバーの人数が示されています。
  2. パイプラインに必要な新しいクラウドベースのエンドポイント、およびオンプレミスのリモート エンドポイントを追加します。
    たとえば、Git、Jenkins、 Automation Pipelines ビルド、Kubernetes、および JIRA が必要になる場合があります。
    エンドポイントを追加するときは、エンドポイントのタイプを選択し、そのエンドポイントに Automation Pipelines が接続するときに使用する、エンドポイントに関する特定の情報を含める必要があります。
  3. オンプレミスの GitHub リポジトリなど、リモートのオンプレミス エンドポイントを追加する場合は、Automation Assembler でクラウド プロキシを追加します。これにより、Automation Pipelines はエンドポイントに接続できます。
    リモート エンドポイントは、クラウドベースの環境ではなくオンプレミスの、データ ソース、リポジトリ、または通知システムにすることができます。オンプレミスのエンドポイントは、ファイアウォールの背後に存在するため、パブリック インターネット経由ではアクセスできません。
    1. クラウド プロキシを追加するには、クラウド プロキシ OVA をダウンロードして vCenter インスタンスにインストールします。
    2. Automation Assembler サービスに移動し、[クラウド プロキシ] をクリックし、続いて [新規] をクリックしてクラウド プロキシをインストールします。
    クラウド プロキシをインストールするときは、ダイアログ ボックスからキーをコピーし、インストールが開始されたらそのキーを適用します。
  4. パイプライン タスクで値を再利用できるように変数を作成します。

    機密性のある情報を非表示および暗号化するには、シークレット変数を使用します。非表示にして暗号化して実行時に使用を制限する文字列、パスワード、URL については、制限付き変数を使用します。たとえば、パスワードや URL にシークレット変数を使用します。シークレット変数も制限付き変数も、パイプライン内の任意のタイプのタスクで使用できます。

    ホスト マシンなど、パイプラインで使用されるリソースを制限するには、制限付き変数を使用します。別のユーザーが明示的に承認するまで、パイプラインが実行を継続することを制限できます。

    管理者は、シークレット変数と制限付き変数を作成できます。ユーザーは、シークレット変数を作成できます。

    変数は、複数のパイプライン間で何度でも再利用できます。たとえば、ホスト マシンを定義する変数を HostIPAddress とします。パイプライン タスクでこの変数を使用するには、 ${var.HostIPAddress} と入力します。
    Automation Pipelines の変数には、プロジェクト、変数の名前と型、および通常の変数の値が表示されます。
  5. 管理者であれば、ビジネスに不可欠なエンドポイントと変数を制限付きリソースとしてマークします。

    管理者以外のユーザーが、制限されたリソースを含むパイプラインを実行すると、制限されたリソースを使用するタスクでパイプラインが停止します。その場合は、管理者がパイプラインを再開する必要があります。

    エンドポイントを制限付きとマークするには、切り替えスイッチをクリックして制限付きにします。
  6. ネイティブの CICD、CI、または CD パイプラインのビルド方法を計画します。
    コードを連続統合 (CI) および継続展開 (CD) するパイプラインを作成する前に、ビルド方法を計画します。ビルド計画は、コードのネイティブなビルド、統合、テスト、および展開を実行するために、 Automation Pipelines が何を必要とするかを判断するのに役立ちます。
    Automation Pipelines ネイティブ ビルドの作成方法 ビルド方法の結果
    スマート パイプライン テンプレートの 1 つを使用します。
    • すべてのステージとタスクをビルドします。
    • ソース リポジトリのクローンを作成します。
    • コードをビルドおよびテストします。
    • 展開のコードをコンテナ化します。
    • 選択内容に基づいて、パイプラインのタスク手順を入力します。
    手動でステージとタスクを追加します。

    ステージとタスクを追加し、それらに入力する情報を入力します。

  7. スマート パイプライン テンプレートを使用するかステージとタスクを手動でパイプラインに追加することにより、パイプラインを作成します。
    その後、すべてのリソースを制限付きとしてマークします。必要な承認を追加します。通常、制限付き、またはシークレットのいずれかの変数を適用します。タスク間にバインドを追加します。
    この CICD パイプラインには、ビルド、公開、開発、本番などのリリース プロセスのフェーズに関するいくつかのステージとタスクが含まれています。
  8. パイプラインを検証して有効にし、実行します。
  9. パイプラインの実行を表示します。
    [パイプラインの実行] 画面では、各ステージの実行中のステータスを確認したり、アクションを選択したり、リンクをクリックして詳細を確認したりできます。
  10. ステータスとキー パフォーマンス インジケータ (KPI) を追跡するには、パイプライン ダッシュボードを使用し、カスタム ダッシュボードを作成します。
    パイプライン ダッシュボードでは、パイプラインの実行回数、成功した変更の詳細、失敗数が上位のステージとタスクなど、パイプラインの実行に関するさまざまな詳細を確認できます。

結果

選択したプロジェクトで使用できるパイプラインを作成しました。

パイプライン YAML をエクスポートし、他のプロジェクトにインポートして再利用することもできます。

次のタスク

環境に適用する可能性のあるユースケースについて説明します。Automation Pipelines を使用するためのチュートリアルを参照してください。