この機能は、VMware Aria Universal サブスクリプションがある場合にのみ使用できます。管理者は、既存のオンプレミス vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 のテンプレートを Automation Service Broker クラウド カタログに追加できます。

Automation テンプレートをカタログ アイテムとして追加すると、ユーザーは、最新のオンプレミス クラウド テンプレート、または 1 つの SaaS カタログの任意の Automation Service Broker カタログ アイテムを申請できるようになります。カタログが 1 つになると、オンプレミスで開発されたテンプレート、SaaS インスタンス内のテンプレート、またはそれ以外のコンテンツ ソースにあるテンプレートを申請するとき、ユーザーは統一的な申請環境を利用できます。

この機能に関心があり、VMware Aria Universal サブスクリプションがない場合は、統合を追加するときにサブスクライブできます。

Automation の場合の手順を示すワークフロー図

次の考慮事項を確認して、vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 のテンプレートをカタログ アイテムとしてインポートするかどうかを決定します。

  • カスタム リソース タイプのテンプレートはインポートされません。
  • 展開処理中に展開をキャンセルすることはできません。プロビジョニング プロセスが完了するまで待機する必要があります。
  • これらのインポートされたクラウド テンプレートを実行している各プロジェクト内で設定された申請のタイムアウトは、VMware Aria Automation インスタンスのクラウド テンプレートの展開時間と一致している必要があります。デフォルト タイムアウト値は 120 分です。正常に展開するには、この値では不十分な場合があります。[申請のタイムアウト] 値を変更するには、[インフラストラクチャ] > [管理] > [プロジェクト] の順に選択して、[プロビジョニング] をクリックします。
  • カタログ アイテムが展開された後、展開では Delete、Change Lease、Power On、Power Off の Day 2 アクションのみを実行できます。vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 で他のアクションを使用できる権限を持っている場合でも、実行できるのはこれらのアクションのみです。ユーザーがこれらのアクションを実行できるようにするには、Deployment.Delete、Deployment.ChangeLease、Deployment.PowerOff、Deployment.PowerOn の各アクションを実行する権限をプロジェクト メンバーに与えるポリシーを作成する必要があります。このポリシーは、組織レベルまたはプロジェクト レベルに配置することができます。ポリシーを使用して展開ユーザーに Automation Service Broker の Day 2 アクションの資格を付与する方法を参照してください。Change Lease アクションにより、vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 インスタンスにリース日を設定します。

前提条件

  • vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 インスタンスのホスト名 URL があることを確認します。複数の組織があるときに vRealize Automation 8.x 以降を統合する場合、各組織に一意の URL が割り当てられます。各組織について、各組織の統合の作成も含めてこの手順を繰り返し実行する必要があります。最終的に得られるカタログは 1 つのみになります。
  • Automation Assembler 管理者権限を持つ vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 のユーザー名とパスワードを把握していることを確認します。これらの認証情報は、カタログ アイテムを VMware Aria Automation に展開する際に使用されます。また、展開で許可された Day 2 アクションを実行する際にも使用されます。
  • クラウド テンプレートをインポートする前に、そのクラウド テンプレートが展開可能であり、Automation Assembler にリリースされていることを確認します。
  • 別のプロジェクト用に作成されたテンプレートをこのプロジェクトのメンバーと共有する場合は、Automation Assembler のテンプレート設定で共有を許可していることを確認します。

手順

  1. Automation 統合を構成します。
    オンプレミスの vRealize Automation 8 .x または VMware Aria Automation 8.12 との統合を設定できます。
    1. [インフラストラクチャ] > [接続] > [統合] の順に選択します。
    2. [統合の追加] をクリックしてから、[Automation] をクリックします。
    3. コンテンツ ソースの作成時にこのインスタンスを識別するための名前を入力します。
      統合を作成した後で名前を変更することはできません。
    4. [Automation URL] を入力します。
    5. [クラウド プロキシ] を選択または追加します。
    6. vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 のインスタンスに、Automation Assembler 管理者ユーザー ロールを持つユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。
    7. 認証情報と URL を検証するには、[検証] をクリックします。
    8. [追加] をクリックします。
  2. クラウド テンプレートをインポートします。
    1. [コンテンツとポリシー] > [コンテンツ ソース] の順に選択します。
    2. [新規] をクリックし、[Automation] をクリックします。
    3. コンテンツを共有するときに識別できるように、このコンテンツ ソースの [名前] を入力します。
    4. 前の手順で構成した [ソース Automation 統合環境] を選択します。
    5. インポートするテンプレートを含む [ソース プロジェクト] を選択します。
      複数のプロジェクトのクラウド テンプレートをインポートする場合は、プロジェクトごとに別のコンテンツ ソースを作成する必要があります。
    6. [作成してインポート] をクリックします。
  3. プロジェクトを追加して、インポートしたクラウド テンプレートを Automation Service Broker ユーザーと共有できるようにします。
    インポートしたクラウド テンプレートを展開できる必要があるユーザーを含むプロジェクトがある場合は、既存のプロジェクトを使用できます。そうでない場合は、新しいプロジェクトを作成します。
    1. Automation Service Broker で、[インフラストラクチャ] > [管理] > [プロジェクト] の順に選択し、[新規プロジェクト] をクリックします。
    2. [サマリ] タブにプロジェクト情報を入力します。
    3. [ユーザー] タブをクリックしてから、[ユーザーの追加] をクリックします。
      プロジェクト ユーザーを追加するには、個人またはグループがすでにアクティブなサービスの組織ユーザーである必要があります。
    4. [作成] をクリックします。
  4. インポートしたクラウド テンプレートをプロジェクトと共有します。
    権限を付与する対象のユーザーは、インポートされたテンプレートを展開しますが、選択したプロジェクトのメンバーになります。
    1. [コンテンツとポリシー] > [ポリシー] > [定義] の順に選択して、新しいコンテンツ共有ポリシーを作成します。
    2. コンテンツ共有ポリシーの名前を入力します。
    3. [スコープ] リストで、インポートしたアイテムを展開する権限が必要なユーザーを含むプロジェクトを選択します。
    4. [コンテンツの共有] セクションで [アイテムの追加] をクリックし、プロジェクト メンバーと共有するカタログ アイテムを 1 つ以上選択します。
      Automation コンテンツ ソースからインポートされたすべてのアイテムを選択することも、個々のアイテムを選択することもできます。特定のアイテムのみを選択するには、[コンテンツ ソース] ドロップダウン メニューで [すべてのコンテンツ] を選択します。
    5. [ユーザー] セクションで、コンテンツへのアクセスを許可するユーザーとユーザー グループを選択します。
      プロジェクト内のすべてのユーザーおよびグループとコンテンツを共有することも、ユーザーとグループを個別に選択することもできます。
    6. [作成] をクリックします。
  5. 選択されたプロジェクトのメンバーがカタログ内のクラウド テンプレート カタログ アイテムを使用できることを確認します。
    1. [使用] タブをクリックします。
    2. [プロジェクト] ドロップダウン メニューで、カタログ アイテムを共有したプロジェクトを選択します。

      複数のプロジェクトを選択できます。

    3. [カタログ] 画面で、インポートされたカタログ アイテムを特定して、構成したプロジェクトが含まれていることを確認します。
    4. [申請] をクリックし、必要な情報を入力します。
    5. [送信] をクリックします。
    プロビジョニング プロセスが開始し、[展開] 画面が開いて現在の申請内容が一番上に表示されます。
  6. プロビジョニング プロセスを監視して、カタログ アイテムが正常に実行されていることを確認します。
    Automation カタログ アイテムは、アプリケーションに割り当てられたインフラストラクチャに展開されます。
    1. [展開] を選択し、展開された申請を探します。
    2. 正常に完了するまでカードのステータスを監視します。
  7. 展開されたカタログ アイテムに対してユーザーが Day 2 アクションを実行できることを確認します。
    Day 2 アクションは、展開されたカタログ アイテムに加えることができる変更です。展開レベルのアクションには、Delete、Change Lease、Power Off、Power On などが考えられます。vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 インスタンスは、ターゲット システムでアクションを実行します。プロジェクト メンバーには、アクションを実行する資格が付与されている必要があります。
    1. [展開] > [展開] の順に選択し、正常に展開されたカタログ アイテムを見つけます。
    2. カードの右側にある [アクション] メニューをクリックします。
      想定されるアクションは、Change Lease、Delete、Power Off、Power On です。アイテムの目的に応じて、いずれかのアクションを実行します。

結果

vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 のテンプレートが Automation Service Broker にインポートされ、カタログ内で共有されます。

次のタスク

  • 展開が失敗した場合は、vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 インスタンスのエラーのトラブルシューティングを行う必要があります。
  • 展開が存続できる期間を制御する場合は、リースを作成します。Automation Service Brokerポリシーの設定を参照してください。
  • 申請時のユーザー入力の数を増やす、または減らすには、カスタム フォームを作成します。Automation Service Broker のアイコンと申請フォームのカスタマイズを参照してください。申請フォームの変更は、vRealize Automation 8.x または VMware Aria Automation 8.12 テンプレートではなく、VMware Aria Automation SaaS の申請に適用されます。
  • 申請に承認ポリシーを適用するには、指定できる 2 つの基準(requestedBy と catalogItem)に対する承認ポリシーを作成します。これらのインポートされたクラウド テンプレートに他の基準を適用することはできません。Automation Service Broker の承認ポリシーの構成方法を参照してください。