データセンターの移行

移行の推奨事項の生成

VMware Aria Cost powered by CloudHealth は、データセンター（複数も可）や VMware のアカウントを AWS、Azure、または GCP に移行する計画を策定する際に役立ちます。VMware Aria Cost は、お客様のデータセンターや VMware 環境にあるサーバの利用状況と構成に基づいて、移行に関する推奨事項を生成します。

手順 1：移行パラメータの構成

移行の評価を行うにあたって検討するデータセンターまたは VMware アカウントを指定します。サーバ名、タグ、またはパースペクティブでアカウントリストをフィルタリングします。評価に使用する詳細なオプションを指定します。

左側のメニューに移動し、推奨事項 > 移行の評価 の順に選択します。
評価に使用するパラメータを選択します。
- 移行元：VMware またはデータセンターから移行するかどうかを選択し、移行元のアカウントを選択します。
- フィルタ基準：サーバ名、タグ、またはパースペクティブグループを基準にアカウントリストを絞り込みます。さらに細かくフィルタを追加します。
- 移行先：評価の宛先クラウドプロバイダとして AWS、Azure、または GCP を選択します。より多くの推奨事項を受け取る場合は、複数のクラウドプロバイダを追加します。プラットフォームでは、同一のタグキー名の使用はサポートされません。同一の VMware またはデータセンタータグキー名でフィルタリングすると、Migration Assessment では、最後に使用されたキーと値のペアでのみフィルタリングされます。したがって、VMware Aria Cost では同一のタグキー名によるフィルタリングは推奨していません。
[詳細なオプション] で 推奨の基準 フィールドを使用して評価の基準を指定します。
- 構成：VMware Aria Cost は、使用率を考慮することなく、サーバの構成に基づいて推奨事項を作成します。
- 使用率：VMware Aria Cost は、サーバの使用率に基づいて推奨事項を作成します。このオプションを使用すると、使用する CPU、ディスク、またはメモリの平均メトリックと最大メトリック、分析対象のデータ範囲、CPU、メモリ、およびディスクのヘッドルームなど、追加のパラメータを指定できます。
[クラウドオプション] セクションで、クラウド固有の構成を選択します。
- AWS オプション：リザーブドインスタンスの購入を許可するか、またはデータセンターの推奨事項を算出するときに AWS バースト可能パフォーマンスインスタンスを使用するかを選択します。
- Azure オプション：予約の購入を許可するか、Azure 開発/テスト用の仮想マシンを使用するか、データセンターの推奨事項を算出するときに Enterprise Agreement (EA) の価格を使用するかを選択します。
- GCP オプション：データセンターの移行コストを算出するときに確約利用割引を使用するかを選択します。
評価を実行 をクリックします。

手順 2：推奨事項の確認

推奨事項は、データセンター別に編成されています。各明細項目は、データセンターまたは VMware の 1 台のサーバに対応します。ここには、次の情報が記載されます。

サーバの CPU、メモリ、およびディスクの構成。
VMware Aria Cost プラットフォームで指定したサーバ価格設定に基づく構成のコスト。
インスタンスのタイプ、インスタンスの構成、オンデマンドコスト、予約コストなど、AWS 内のサーバへの移行に推奨されるインスタンス。
仮想マシンのタイプ、仮想マシンの構成、オンデマンドコスト、予約コストなど、Azure 内のサーバへの移行に推奨される仮想マシン。
ストレージやオンデマンドコストなど、GCP 内のサーバへの移行に推奨されるタイプ。

手順 3：推奨事項に対する対応

次のいずれかのオプションを選択します。

推奨事項のリストを保存します。
推奨事項を CSV 形式でエクスポートします。