VMware Aria Hub の組織の所有者または管理者は、vCenter Server アカウント ワークフローを実行できます。このワークフローでは、アカウント認証情報を追加し、vCenter Server インスタンスにクラウド プロキシをインストールして、VMware Aria Hub と vCenter Server の間で通信を管理できるようにするプロセスを進めます。

開始する前に

  • vCenter Server の認証情報があることを確認します。認証情報には、対象の vCenter Server にクラウド プロキシをインストールするのに十分な権限が必要です。
  • アカウントを VMware Aria Hub プロジェクトに関連付ける場合は、プロジェクトが作成済みであることを確認します。手順については、プロジェクトの追加を参照してください。

クラウド プロキシのインストール

クラウド プロキシの概要とインストールするタイミング

クラウド プロキシは、オンプレミスの vCenter Server インスタンスと VMware Aria Hub 間の安全な通信を管理します。クラウド アカウントごとにクラウド プロキシを追加することも、1 つのクラウド プロキシをデプロイして、複数の vCenter Server インスタンスで使用することもできます。

クラウド プロキシは、アカウント構成ワークフローの一部として追加することができます。または、クラウド プロキシを最初にインストールし、アカウント構成の一部としてクラウド プロキシ インスタンスを選択することもできます。

アカウント構成プロセスの途中で VMware Aria Hub から離れることを回避するために、このワークフローでは、クラウド プロキシをインストールして、クラウド プロキシを選択するアカウントを構成する方法を示します。

  1. [構成] > [クラウド プロキシ] の順に選択し、[新規クラウド プロキシ] をクリックします。
  2. 画面に表示される指示に従います。
    参考までに、ここでもその手順を説明します。
    この画面のテキストを参考にし、vCenter Server インスタンスにクラウド プロキシ OVA をダウンロードしてデプロイします。インストールを完了するには、この画面のキーが必要です。
  3. クラウド プロキシ OVA ファイルをダウンロードするには、[OVA のダウンロード] をクリックします。必要に応じて、リンクを OVA にコピーできます。
  4. vCenter Server インスタンスで、.ova ファイルをインポートし、インストールを開始します。
  5. インストール中に、キーを指定する必要があります。インストール プロセス中に使用できるようキーをコピーします。
  6. vCenter Server 画面のデプロイ手順を実行します。
  7. [閉じる] をクリックします。

    インストールが完了してから、VMware Aria Hub でクラウド プロキシが検出されるまでに 10 分以上かかります。

クラウド プロキシが [クラウド プロキシ] 画面に表示されている場合は、vCenter Server アカウントを追加して、新しくデプロイされたプロキシを選択できます。

単一の vCenter Server インスタンスの追加

  1. VMware Aria Hub で、[構成] > [アカウント] の順に選択します。
  2. [新しいアカウント] をクリックし、[vCenter Server] をクリックします。
  3. [アカウント情報] セクションで、アカウントを追加して設定を選択します。
    名前、アドレス、認証情報を使用して [vCenter Server アカウントの追加] 画面を設定します。
    1. 使用できるアカウント名、vCenter Server の IP アドレスまたは FQDN を入力し、新しい認証情報を選択または追加します。
    2. プロジェクトを操作する場合は、vCenter Server アカウントに関連付ける VMware Aria Hub プロジェクトを選択します。
    3. [環境] 識別子、[所有者名] とメール アドレス、およびリソースの管理に使用する任意の [タグ] を入力することもできます。
    4. VMware Aria Hub で使用するアプリケーション データを収集できるようにするには、[IPFIX が有効] を選択します。そうすることで、Aria Operations for Networks が VMware Aria Hub で使用するアプリケーション データを収集できるようになります。
    5. [アカウントを保存して続行] をクリックします。
  4. クラウド プロキシを選択または追加します。

    「クラウド プロキシのインストール」セクションで説明したように、この時点でクラウド プロキシを追加できます。

    クラウド プロキシをインストールした場合は、 [クラウド プロキシ] ドロップダウン リストでそのクラウド プロキシを選択するだけでかまいません。
    クラウド プロキシが実行されていることを確認します。

    Aria Performance for Network は基盤となるサービスの 1 つであり、エンティティの変更点について、対象の vCenter Server に継続的なクエリを行います。

  5. [完了] をクリックします。

次の手順

  • 収集したデータが表示されるまでに、最長で 30 分かかる場合があります。プロセスを監視するには、[調査] > [インベントリ] の順に選択します。「検出されたインベントリの確認」を参照してください。
  • vCenter Server アカウントに変更を加える必要がある場合は、[構成] > [アカウント] を選択し、ターゲット アカウントの詳細を展開して、個々のアカウントのプロパティを編集します。
  • リソースを移動してコストを削減する必要があるかどうかを判断するには、vCenter Server リソースに対して移行評価を実行します。この評価は、一部のワークロードを他のインフラストラクチャ ノードまたはプラットフォームで実行する方がコストを抑えられるかどうかを判断する場合に役立ちます。開始するには、「移行評価の作成」を参照してください。