組織の所有者は、VMware Aria Hub ユーザーが自身に割り当てられたアプリケーションを表示および管理できるように、ユーザーを設定する必要があります。選択したユーザーが、プロジェクトに関連付けられたリソースごとに異なる権限を保持するよう設定する場合は、プロジェクトを構成します。

VMware Aria Hub はロールベースのアクセス権を使用します。ロールには次の 3 種類があります。

  • 組織ロール
  • サービス ロール
  • プロジェクト ロール

サービス コンソールにアクセスするには、少なくとも組織のメンバー ロールが必要です。また、サービスのユーザー インターフェイスを開いて表示するには、少なくとも Aria Hub 閲覧者ロールが必要です。

追加のロールと権限については、次のセクションで説明します。

組織ロール

組織ロールは、サービス コンソールへのアクセス権を提供します。ロールには特定の権限があります。このセクションでは、4 つの主要なロールの概要について説明します。ロールが一般的な組織の権限に与える影響の詳細については、VMware Cloud Services の組織ロールを参照してください。

表 1. 組織ロールの説明
ロール 権限
組織の所有者 ユーザーはコンソールを開くことができます。また、すべてのユーザーに組織ロールを割り当てたり、自身を含むすべての組織ロールにサービス ロールを割り当てたりすることができます。
組織管理者 ユーザーはコンソールを開くことができます。また、組織のメンバーにサービス ロールを割り当てることができます。
組織のメンバー ユーザーはコンソールを開くことができます。サービスを開くには、所有者または管理者によってサービス ロールが割り当てられている必要があります。

サービス ロール

サービス ロールによって、VMware Aria Hub で表示および実行できる内容が決まります。VMware Aria Hub ユーザー インターフェイスに表示される一部のサービスには、追加のサービス ロールが必要です。これらのロールは、組織の所有者または管理者がコンソールで定義します。

VMware Aria Hub を開くには、ユーザーに少なくとも閲覧者ロールを付与する必要があります。

表 2. VMware Aria Hub サービス ロール
ロール 説明
Aria Hub 管理者 ユーザーはリソースを完全に管理し、必要に応じて変更することができます。
Aria Hub 閲覧者 ユーザーはリソースを表示できますが、変更することはできません。
Aria Hub 管理者バンドル ユーザーには、Aria Hub 管理者ロールと他の Aria サービスの読み取り専用ロールがあります。
Aria Hub 閲覧者バンドル ユーザーには、Aria Hub 閲覧者ロールと他の Aria サービスの読み取り専用ロールがあります。

VMware Aria Migration サービスを操作するには、ユーザーに次のいずれかのロールを付与する必要があります。

表 3. VMware Aria Migration サービス ロール
ロール 説明
Aria Migration 読み取り専用 ユーザーは、すべての評価と前提条件を表示できます。変更を加えることはできません。
Aria Migration 管理者

ユーザーは評価、範囲、前提条件を編集できます。

データ ソース アカウントを追加または更新するには、ユーザーに Aria Hub 管理者ロールが必要です。

2 つのサービスに基づいているガバナンスを使用するには、ユーザーに付与する権限に応じて、次のロールを 1 つ以上付与する必要があります。

表 4. ガバナンス サービス ロール
ロール 説明
VMware Aria Guardrails の管理者

ユーザーは、クラウド リソースの構成で使用するポリシー テンプレートを作成し、それらに対してアクションを実行できます。

データ ソース アカウントを追加または更新するには、このロールを持つユーザーに Aria Hub 管理者ロールが必要です。

VMware Aria Guardrails のビューア ユーザーは、ポリシー テンプレートと目的の状態、および目的の状態の実行履歴を表示できます。
VMware Aria Automation for Secure Clouds > セキュア状態管理者

ユーザーは、セキュリティ状態ポリシーとコンプライアンス フレームワークを作成および変更できます。

データ ソース アカウントを追加または更新するには、このロールを持つユーザーに Aria Hub 管理者ロールが必要です。

VMware Aria Automation for Secure Clouds > セキュア状態アナリスト ユーザーは、管理者よりも限定的な作成および編集タスクを実行できます。
VMware Aria Automation for Secure Clouds > セキュア状態閲覧者 ユーザーは、セキュリティ状態ポリシーとコンプライアンス フレームワークを表示できますが、変更を加えることはできません。

サービス ロールとプロジェクト ロールの相互作用

プロジェクトとは、さまざまなロールを持つユーザーを割り当てることができる一連のリソースのことです。たとえば、サービスで閲覧者ロールをユーザーに割り当てる場合がありますが、1 つのプロジェクトでリソースを完全に管理できるようにする場合は、プロジェクト管理者ロールを割り当てることができます。

次に示す、サービス ロールとプロジェクト ロールの相互作用を確認してください。

  • Hub 管理者サービス ロールを持つユーザーは、Aria Hub 内の任意の場所ですべてのアクションを実行できます。
  • サービスの Hub 閲覧者ロールを持つユーザーは、Aria Hub 内のすべての情報を表示できますが、変更を加えることはできません。
  • リソースがプロジェクトに割り当てられている場合、Hub 閲覧者ロールと Hub 閲覧者プロジェクト ロールを持つユーザーは、自分がメンバーになっているプロジェクトのリソースのみを表示できます。
  • ユーザーが Hub 閲覧者サービス ロールと Hub 管理者プロジェクト ロールを持っている場合は、VMware Aria Hub 内のすべての情報を表示できます。ただし、変更できるのは、自分のプロジェクト内のリソースのみです。プロジェクト管理者ロールは、プロジェクトのサービス閲覧者ロールよりも優先します。
  • ユーザーが Hub 管理者サービス ロールと Hub 閲覧者プロジェクト ロールを持っている場合は、そのプロジェクト内のリソースと任意のプロジェクトのリソースを変更することができます。サービス管理者ロールは、プロジェクト閲覧者ロールよりも優先します。