本番環境の実際の構成には、現在のアーキテクチャの標準が反映されている必要があります。アーキテクチャや標準は長い期間で変更されることがありますが、この変更はドキュメント化する必要があります。これにより、構成ダッシュボードを使用して、実際の標準と想定されていた標準を比較することができます。両者に差がある場合は、一方が誤りであるため、対処が必要です。

標準は運用を簡素化するものであり、通常はコンプライアンスに準拠するために必要になります。たとえば、VMware Tools バージョンについての標準で、メインの標準として特定のバージョンを選択しますが、アップグレードに時間がかかるため、VDI 環境においては他のバージョンの使用を許可します。VMware Tools のバージョンの分布を示す円グラフを作成できます。円グラフの各スライスは、特定の値の発生件数をカウントします。予測では、スライスのみが表示されます。スライスが 2 つを超えて表示される場合は、実際と標準が異なっています。

このダッシュボードを使用して、注意が必要な構成など、環境内の Horizon の全体的な構成を確認します。

設計上の考慮事項

このダッシュボードは既存の vSphere 構成ダッシュボードおよび vSAN 構成ダッシュボードと連携するように設計されているため、類似の設計になっています。vSphere オブジェクトと vSAN オブジェクトは重複しません。vSphere と vSAN の構成には、それぞれに相当するダッシュボードを使用します。

ダッシュボードの使用方法

このダッシュボードは、使いやすいように 3 つのセクションに分かれています。すべてのセクションに、関連する構成が表示されます。フィルタするポッドを選択する必要はありません。

最初のセクションには、ポッドの情報が表示されます。

  • このセクションには行が 2 つあります。いずれの行でも円グラフが使用され、色分けによって視覚的に区別されています。

    最初の行は、ユーザーとユーザーが使用するポットの情報を示します。

  • 2 番目の行は、基盤となるインフラストラクチャを示します。

  • 円グラフを使用して、実際の分布にプランが反映されているかどうかを確認します。たとえば、すべてのポッドですべてのアプリケーションを使用できる必要がある場合は、円グラフにスライスは表示されません。

2 番目のセクションには、ファームとプールの情報が表示されます。

  • このセクションには 1 つの行が含まれています。相対分布ではなく絶対分布を使用して、各バケットの実際の数を示しています。

  • ファームとプールのサイズに関するベスト プラクティスがあります。アーキテクチャはこれに従う必要があり、このダッシュボードに、ベスト プラクティスが正しく実装されていることが反映されている必要があります。

3 番目のセクションには、Client の情報が表示されます。

  • Horizon Client は(制御可能なデータセンターではなく)リモート エンドにインストールされるため、構成は時間の経過と共に最新でなくなることがあります。古いバージョンがあると、互換性の問題が発生する可能性があります。

  • このセクションを使用して、必要な標準を満たしていない Horizon Client があるかどうかを確認します。

このセクションには、その他の項目についての情報が表示されます。

  • ダッシュボード全体をシンプルに保つために、各項目はデフォルトで折りたたまれています。これによってロード時間も短縮されます。

注意点

このダッシュボードには、RDS と VDI の両方が表示されます。どちらかのみを使用している場合は、不要なウィジェットを折りたたみ、必要なウィジェットを展開します。