Windows で実行されている VMware Aria Operations for Logs エージェントのターゲット VMware Aria Operations for Logs サーバを設定または変更できます。最大 3 つの宛先にログ イベントを送信し、宛先ごとに出力をフィルタできます。

デフォルトの宛先は、liagent.ini ファイルの [server] セクションで構成できます。デフォルトの宛先は常に存在し、ホスト名はデフォルトで loginsight に設定されます。ターゲットの宛先を追加するには、各ターゲットに [server|<dest_id>] セクションを作成します。追加された接続ごとに、宛先 ID として一意のホスト名を指定する必要があります。追加の宛先に、デフォルトの [server] セクションと同じオプションを使用できます。追加の宛先を自動アップグレード用に構成したり、エージェントの構成に使用したりしないでください。追加の宛先は 2 つ指定できます。

デフォルトでは、エージェントは収集されたすべてのログをすべての宛先に送信します。file オプションでログをフィルタリングすると、ログごとに異なる宛先に送信することができます。詳細については、ログ イベントのフィルタリングを参照してください。

前提条件

  • VMware Aria Operations for LogsWindows エージェントをインストールした Windows マシンにログインし、サービス マネージャを起動して VMware Aria Operations for Logs エージェント サービスがインストールされていることを確認します。
  • 統合ロード バランサが有効な VMware Aria Operations for Logs クラスタがある場合は、統合ロードバランサを有効にするのカスタム SSL 証明書の固有の要件を参照してください。

手順

  1. VMware Aria Operations for Logs Windows エージェントのプログラム データ ディレクトリに移動します。
    %ProgramData%\VMware\Log Insight Agent
  2. 任意のテキスト エディタで liagent.ini を開きます。
  3. 次のパラメータを変更し、使用環境に合わせて値を設定します。
    パラメータ 説明
    proto

    エージェントが、ログ イベントを VMware Aria Operations for Logs サーバに送信するために使用するプロトコル。設定可能な値は cfapiおよび syslog です。

    デフォルトは cfapi です。

    hostname VMware Aria Operations for Logs 仮想アプライアンスの IP アドレスまたはホスト名。
    IPv4 または IPv6 アドレスを指定することができます。IPv6 アドレスを指定する場合は、角括弧を使用してもしなくてもかまいません。例:
    hostname = 2001:cdba::3257:9652
    or
    hostname = [2001:cdba::3257:9652]
    ホストが IPv4 と IPv6 の両方のスタックをサポートし、ドメイン名がホスト名として指定されている場合、エージェントは名前リゾルバによって返される IP アドレスに応じて IP スタックを使用します。リゾルバが IPv4 と IPv6 アドレスの両方を返す場合、エージェントは指定された順番で両方のアドレスに接続しようとします。
    max_disk_buffer VMware Aria Operations for Logs Windows エージェントがこの特定のサーバ用に収集されたログ イベントをバッファするための最大ディスク容量 (MB)。このオプションは、このサーバの [storage].max_disk_buffer の値を上書きします。

    デフォルト値は 150 MB で、バッファ サイズを 50 ~ 8000 MB に設定できます。

    port
    エージェントが、ログ イベントを VMware Aria Operations for Logs またはサードパーティのサーバに送信するために使用する通信ポート。デフォルトでは、エージェントは SSL とプロトコルに設定されたオプションに基づいて適切なポートを使用します。以下のリストに指定されたデフォルトのポート値を参照してください。ポート オプションは、これらのデフォルトと異なる場合にのみ指定する必要があります。
    • SSL が有効になっている cfapi:9543
    • SSL が無効になっている cfapi:9000
    • SSL が有効になっている Syslog:6514
    • SSL が無効になっている Syslog:514
    ssl SSL を有効または無効にします。デフォルト値は yes です。

    ssl が [はい] に設定されている場合、特に指定しない限り、ポートは 9543 に設定されます。

    reconnect サーバへ強制的に再接続する時間(分)。デフォルト値は 30 です。
    filter エージェントによって宛先に送信される情報を指定します。このオプションでは、次の 3 つの引数が使われます。
    {collector_type; collector_filter; event_filter}
    [server]
    hostname=LOGINSIGHT
    ; Hostname or IP address of your Log Insight server / cluster load balancer. Default:
    ;hostname=LOGINSIGHT
     
    ; Protocol can be cfapi (Log Insight REST API), syslog. Default:
    ;proto=cfapi
    
    ; Log Insight server port to connect to. Default ports for protocols (all TCP):
    ; syslog: 514; syslog with ssl: 6514; cfapi: 9000; cfapi with ssl: 9543. Default:
    ;port=9543
    
    ; SSL usage. Default:
    ;ssl=yes
    
  4. liagent.ini ファイルを保存して閉じます。

次の構成例は、信頼された認証局を使用するターゲット VMware Aria Operations for LogsServer を設定します。
[server]
proto=cfapi
hostname=LOGINSIGHT
port=9543
ssl=yes;  
ssl_ca_path=/etc/pki/tls/certs/ca.pem

次の例では、宛先ごとのフィルタ メッセージを含む複数の宛先の構成を示します。

; The first (default) destination receives all collected events.
[server]
hostname=prod1.licf.vmware.com

; The second destination receives just syslog events through the plain syslog protocol.
[server|syslog-audit]
hostname=third_party_audit_management.eng.vmware.com
proto=syslog
ssl=no
filter={filelog; syslog; }


; The third destination receives vRealize Operations events if they have the level field equal to "error" or "warning" 
; and they are collected by sections whose name begins with "vrops-"

[server|licf-prod1]
hostname=vrops-errors.licf.vmware.com
filter={; vrops-.*; level == "error" || level == "warning"}

; Collecting syslog messages.
[filelog|syslog]
directory=/var/log
include=messages

; various vROPs logs. Note that all section names begin with a "vrops-" prefix, which is used in third destination filter.
[filelog|vrops-ANALYTICS-analytics]
directory=/data/vcops/log
include=analytics*.log*
exclude=analytics*-gc.log*
parser=auto

[filelog|vrops-COLLECTOR-collector]
directory=/data/vcops/log
include=collector.log*
event_marker=^\d{4}-\d{2}-\d{2}[\s]\d{2}:\d{2}:\d{2}\,\d{3}
parser=auto

[filelog|vrops-COLLECTOR-collector_wrapper]
directory=/data/vcops/log
include=collector-wrapper.log*
event_marker=^\d{4}-\d{2}-\d{2} [\s]\d{2}:\d{2}:\d{2}\.\d{3} 
parser=auto

次のタスク

VMware Aria Operations for Logs エージェント の追加の SSL オプションを構成できます。サーバと VMware Aria Operations for Logs エージェント間の SSL 接続の構成を参照してください。