VMware Aria Operations for Networks は、複数の仮想マシンと物理 IP アドレスに対して定義されたフローに関連付けられたメトリックに基づく、外れ値の検出機能を備えています。この場合の仮想マシンと IP アドレスは、特定の仮想マシンまたは IP アドレスを意味ある外れ値として分類できるように、トラフィック パターンが似ていることが必要です。たとえば、あるアプリケーションの同じ階層に属する複数の仮想マシンは通常、そのアプリケーションに対して同じ機能を実行します(Web アプリケーションに対して要求を処理する SQL データベースの仮想マシンなど)。これらの種類の仮想マシンでは、受信した要求の数、送信されたトラフィックの量、セッション数などの値が似たような傾向を示します。

VMware Aria Operations for Networks の外れ値検出により、グループ内の他の仮想マシンや IP アドレスと比べてトラフィック パターンが大きく異なる特定の仮想マシンを検出できます。たとえば、ある仮想マシンが送受信しているトラフィックが、グループの他の仮想マシンと比較して大幅に多い、または少ないことがあります。原因として、ロード バランサの設定が正しくないことや、DDOS 攻撃が考えられます。VMware Aria Operations for Networks は、これらの仮想マシンまたは IP アドレスを外れ値として分類します。これらの外れ値を調べることで、ユーザーは予期しない動作を簡単に把握し、適切な措置を講じることができます。