環境用にアラート定義を作成するときには、監視対象オブジェクトのアラート動作を最適化するために一貫したベスト プラクティスを適用します。

アラート定義の名前付けと説明

アラート定義名は、次の場所に現れる短い名前です。

  • アラートが生成されるときのデータ グリッド内
  • 送信アラート通知内(環境内で送信アラートと通知が構成されるときに送信されるE メール通知など)

報告された問題を明瞭に示す具体性のある名前を指定してください。ユーザーは、アラート定義名からアラートを判断できます。

アラート定義の説明は、アラート定義詳細と送信アラートに現れるテキストです。アラートを生成した問題をユーザーが把握するのに役立つような説明を入力してください。

待機サイクルとキャンセル サイクル

待機サイクルの設定により、お使いの環境の感度を調整できます。アラート定義の待機サイクルは、シンプトムの定義の待機サイクルにより「トリガされたシンプトム」が生じた後で有効になります。ほとんどのアラート定義では、感度はシンプトムレベルに構成し、アラート定義の待機サイクルは 1 に構成します。このように構成することで、その適切なシンプトム感度レベルですべてのシンプトムがトリガされた後、そのアラートがただちに生成されます。

キャンセル サイクル設定により、お使いの環境の感度を調整できます。アラート定義のキャンセル サイクルは、シンプトムの定義のキャンセル サイクルにより「キャンセルされたシンプトム」が生じた後で有効になります。ほとんどの定義では、感度はシンプトムレベルに構成し、アラート定義のキャンセル サイクルは 1 に構成します。このように構成することで、その適切なシンプトムキャンセル サイクルですべてのシンプトム条件が消滅した後、そのアラートがただちにキャンセルされます。

最少のアラートを生成するアラート定義の作成

アラート リストを制御し、管理しやすいようにサイズを変更できます。アラートが多数のオブジェクトについてトリガされる可能性がある一般的な問題に関するものである場合は、個々のオブジェクトではなく、階層内の比較的高いレベルのオブジェクト 1 つに関してアラートが生成されるようにその定義を構成します。

アラート定義にシンプトムを追加するときには、1 つのアラート定義に 2 次シンプトムを追加し過ぎないようにしてください。シンプトムの組み合わせは、できるだけシンプルで単刀直入となるようにしてください。

一続きのシンプトムの定義を使用して、増分的な懸念レベルを表現することもできます。たとえば、容量限度に近いボリュームは重要度の値が [警告] で、容量限度に達したボリュームは重要度レベルが [重大] というケースが考えられます。最初のシンプトムは緊急的な脅威ではありませんが、2 つ目のシンプトムは緊急的な脅威です。この場合、Any 条件を使用して警告のシンプトムの定義と重大なシンプトムの定義を単一のアラート定義に含め、アラート重要度を [シンプトムベース] に設定できます。これらの設定を行うと、シンプトムのどちらか一方がトリガされるときに正しい重要度でアラートが生成されます。

複数アラート間の重複とギャップの回避

重複があると、基になる同一の条件に対して 2 つ以上のアラートが生成されます。ギャップは、重要度が比較的低い未解決のアラートはキャンセルされているが、重要度が比較的高い関連アラートがトリガできないという場合に発生します。

ギャップは、1 つ目のアラート定義では値が 50% 以下で、2 つ目のアラート定義では値が 75% 以上という場合に発生します。ギャップが発生するのは、使用度の高いボリュームの割合が 50% ~ 75% の場合に最初の問題はアラートをキャンセルするが 2 つ目の問題はアラートを生成しないためです。ギャップに対応するためにアクティブになるアラート定義が 1 つも存在しないため、この条件は問題をはらんでいます。

実行可能な推奨事項

アラート定義で特定されている問題の解決に役立つテキストベースの操作説明をユーザーに提供する場合は、アラートを解決するためにエンジニアや管理者がどのような方法で問題を修正すればよいかを正確に説明してください。

操作説明を提供する手段として、wiki やランダムブックなどの情報源にリンクを追加し、ターゲット システム上の VMware Aria Operations から実行するアクションを追加できます。