仮想化は、データセンターの統合において重要な役割を果たしており、データセンターにおけるハードウェア占有量の削減に貢献しています。仮想化により、データセンターの消費電力とフロア スペースを節約できるため、全体的な効率が向上し、IT インフラストラクチャの成長に起因する二酸化炭素排出量が抑制されます。

このページを使用してグリーンスコア データを構成してください。組織はグリーンスコアを使用することにより、自分たちが持続可能性をどの段階まで達成したかを追跡し、さらにその取り組みの一定期間内の進捗状況を把握することができます。
注: 次の権限を確実に割り当ててください。
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初めてのグリーンスコアの構成

[ホーム] 画面で、最後の列の [持続可能性] リンクをクリックします。 [持続可能性] 画面で、グリーンスコア パネルから [構成] をクリックします。 [組織の詳細] 画面で詳細を入力します。
表 1. 組織の詳細
オプション 説明
名前 組織の名前を追加します。
[グリーンスコア コンポーネント入力 - 仮想化率 (%)]
コンピューティングの仮想化 仮想化されているコンピューティング サービスの割合を入力します。デフォルト値は 80% です。デフォルト値は、最も一般的な数値に関する VMware の予測に基づいています。
ネットワークの仮想化 仮想化されているネットワーク サービスの割合を入力します。デフォルト値は 30% です。デフォルト値は、最も一般的な数値に関する VMware の予測に基づいています。
ストレージの仮想化 仮想化されているストレージ テクノロジーの割合を入力します。デフォルト値は 40% です。デフォルト値は、最も一般的な数値に関する VMware の予測に基づいています。
デスクトップの仮想化 仮想化されているデスクトップの割合を入力します。デフォルト値は 20% です。デフォルト値は、最も一般的な数値に関する VMware の予測に基づいています。
[電源 (%)]
電源の追加 使用する電源のシェアを追加するには、このオプションをクリックします。合計を 100% にする必要があります。

電源は、石炭、石油、天然ガス、水力、太陽電池、風力、バイオマス、原子力です。

石炭のデフォルト値は 79.2% で、水力のデフォルト値は 20.8% です。デフォルト値は、発電方式の温室効果ガス (GHG) 排出係数から算出した世界平均に基づいています。

実際のグローバル平均値は 709g/kWh です。

[ハードウェアの平均使用年数(本日の時点)]
サーバ (年) 組織内のサーバの平均使用年数を入力します。デフォルトは 2 年です。値は毎日動的に変更されます。デフォルト値は、最も一般的な数値に関する VMware の予測に基づいています。
ストレージ (年) 組織内のストレージの平均使用年数を入力します。デフォルトは 2 年です。値は毎日動的に変更されます。デフォルト値は、最も一般的な数値に関する VMware の予測に基づいています。
ネットワーク (年) 組織内のネットワークの平均使用年数を入力します。デフォルトは 3 年です。値は毎日動的に変更されます。デフォルト値は、最も一般的な数値に関する VMware の予測に基づいています。
デスクトップ (年) 組織内のデスクトップの平均使用年数を入力します。デフォルトは 5 年です。値は毎日動的に変更されます。デフォルト値は、最も一般的な数値に関する VMware の予測に基づいています。

[保存] をクリックすると、持続可能性データが計算されます。持続可能性データの計算には時間がかかることがあります。

グリーンスコアの詳細

グリーンスコアは、ワークロード効率、物理リソースの使用率、仮想化の割合、電源、ハードウェア効率の 5 つの構成要素に基づいて計算されます。各構成要素は、データセンターの二酸化炭素排出量に与える影響のレベルが異なるため、共通化したグリーンスコアに寄与する際の加重が異なります。
  • [ワークロード効率] – 22.5% の加重に寄与。効率 = 浪費/(浪費 + 非浪費)。
  • [リソース使用率] – バッファおよび HA を考慮しない絶対キャパシティからハードウェアの使用率に基づいて 12.5% の加重に寄与します。
  • [仮想化] – 15% の加重に寄与します。
  • [電源] – 37.5% の加重に寄与します。スコアリングは、使用されている電源の炭素強度に基づいています。
  • [ハードウェア効率] - 12.5% の加重に寄与。新しい世代のハードウェアの方がエネルギー効率が高いという事実に基づいています。
表 2. グリーンスコアの詳細と依存関係
名前 説明
グリーンスコア メーター 会社の持続可能性の程度を示します。スコアが高いほどグリーンスコアは大きくなります。グリーンスコアは、ワークロード効率、リソース使用率、仮想化、電源、ハードウェア効率について計算されたさまざまな値に基づいて計算されます。
グリーンスコア トレンド 会社のグリーンスコアのトレンドを示します。日、週、月それぞれのトレンドを表示できます。
[クリーン デマンド]
ワークロード効率 データセンターの浪費を測定し、各種の浪費ソースに基づいてスコアを計算します。ワークロード効率の値は、パワーオフ状態の仮想マシン、過剰サイズ状態の仮想マシン、アイドル状態の仮想マシン、スナップショット、実体なしディスクなどのさまざまなメトリックに基づいて計算されます。メトリックは以下のとおりです。

合計消費 CPU = (vCenter Server) CPU | すべてのパワーオン状態の利用者への割り当て済み vCPU

合計消費メモリ (GB) = (vCenter Server) メモリ | ホスト使用量 (KB)

合計消費ディスク (TB) = (vCenter Server) ディスク容量 | プロビジョニング済みディスク容量の合計 (GB)

過剰サイズの仮想マシン | vCPU = (仮想マシン)サマリ | 過剰サイズ状態 | 仮想 CPU および過剰サイズの仮想マシン | メモリ (GB) = (仮想マシン)サマリ | 過剰サイズ状態 | メモリ (KB) - これらのメトリックは、パワーオン状態の仮想マシンについてワークロード効率を計算するためにのみ使用されます。つまり、パワーオフ状態の仮想マシンと過剰サイズの仮想マシンの vCPU とメモリは計算から除外されます。

アイドル状態の仮想マシン | ディスク (TB) = (クラスタ)再利用可能 | アイドル状態の仮想マシン | ディスク容量 (GB)

アイドル状態の仮想マシン |vCPU = (クラスタ)再利用可能 | アイドル状態の仮想マシン | CPU (vCPU)

アイドル状態の仮想マシン | メモリ (GB) = (クラスタ)再利用可能 | アイドル状態の仮想マシン | メモリ (KB)

パワーオフ状態の仮想マシン | ディスク (TB) = (クラスタ)再利用可能 | パワーオフ状態の仮想マシン | ディスク容量 (GB)

スナップショット | ディスク (TB) = (クラスタ)再利用可能 | 仮想マシン スナップショット | ディスク容量 (GB)

実体なし VMDK | ディスク (TB) = (データストア)再利用可能 | 実体なしディスク | ディスク容量 (GB)

[無駄のない操作]
リソース使用率 サーバとストレージの使用率に基づいた値が提供されます。このスコアは、絶対的なキャパシティを持つハードウェアの使用率に基づいており、バッファと HA は考慮されていません。使用されるメトリックは次のとおりです。

ESXi ホストの合計 CPU 使用量 (GHz) = (vCenter Server) CPU | 使用量 (MHz)

ESXi ホストの合計 CPU キャパシティ (GHz) = (vCenter Server) CPU | 合計キャパシティ (MHz)

ESXi ホストの合計メモリ使用量 (TB) = (vCenter Server) メモリ | ホスト使用量 (KB)

ESXi ホストの合計メモリ容量 (TB) = (vCenter Server) メモリ | 合計キャパシティ (KB) 組織/物理

データストアの合計容量 = (vCenter Server) ディスク容量 | 合計キャパシティ (GB)

データストア合計使用量 = (vCenter Server) ディスク容量 | 使用量 (GB)

合計 RDM = 合計((仮想マシン)仮想ディスク \ 構成済みサイズ)

仮想化 仮想化スコアは、[組織の詳細] 画面で入力されたコンピューティング、ストレージ、ネットワーク、デスクトップの仮想化の割合に基づいて計算されます。式は、仮想化割合に対して対応する加重として 40%、30%、20%、10% を使用した加重平均です。
[Green Supply]
電源 スコアは、使用されている電源の炭素強度に基づいています。たとえば、従来型の炭素ベースの電源の場合、炭素強度の値は 888 g/kWh ですが、風力ベースの電源の炭素強度はわずか 26 です(参照:「WNA Report - Comparison of Lifecycle Greenhouse Gas Emissions of Various Electricity Generation Sources」)。

[注]:バッジ スコア 100% は、二酸化炭素排出ゼロを意味します。

[組織の詳細] 画面で入力した電源のシェアに基づいて各値が計算されてから、平均値が計算されます。各電源の値は次のように計算されます。

グリーン係数シェア (100%) 調整済みスコア(グリーン係数 * シェア)

石炭 = 17%(グリーン係数)

石油 = 31%(グリーン係数)

天然ガス = 53%(グリーン係数)

太陽電池 = 92%(グリーン係数)

バイオマス = 96%(グリーン係数)

原子力 = 97%(グリーン係数)

水力 = 98%(グリーン係数)

風力 = 98%(グリーン係数)

注: シェアは、 [組織の詳細] 画面でのユーザー入力です。
ハードウェア効率 ハードウェア効率バッジは、古い世代のハードウェアよりも新しい世代のハードウェアの方がエネルギー効率が高いという事実に基づいています。これは、同じサイズのハードウェアでより多くのワークロードが実行されること、およびハードウェアが消費電力を最適化する機能を備えていることによるものです。サーバ、ストレージ、ネットワーク、デスクトップを含むハードウェアの効率は、[組織の詳細] 画面で入力したハードウェアの平均使用年数に基づきます。たとえば、サーバの使用年数を 2 と入力した場合、サーバのハードウェア効率は 80% になります。これは、有効耐用年数が 10 年と考えられているためです。

消費電力チャート

消費電力チャートには、過去 1 か月の累積消費電力が示されます。電力使用メトリックを使用して計算され、毎日の消費電力を過去 1 か月について合計したものです。[消費電力] オプションをクリックすると、毎日、毎週、または毎月の [消費電力] のトレンドも表示できます。

カーボン フットプリント チャート

カーボン フットプリント チャートには、過去 1 か月の二酸化炭素排出量が表示されます。[カーボン フットプリント] オプションをクリックすると、日単位、週単位、または月単位の [カーボン フットプリント] トレンドを表示することもできます。

環境への影響

環境への影響は、Greenhouse Gas Equivalencies Calculator による計算に基づいて、充電できるスマートフォンの台数で表されます。詳細については、 https://www.epa.gov/energy/greenhouse-gases-equivalencies-calculator-calculations-and-references#smartphonesを参照してください。