Microsoft Azure は診断ダッシュボードを備えた組み込みアダプタです。各アダプタ インスタンスで、Microsoft Azure からメトリックを収集します。クラウド アカウントを追加して、VMware Aria Operations のアダプタ インスタンスを構成できます。VMware Aria Operations は、Microsoft Azure からデータを収集し、標準/商用サブスクリプションと Azure GovCloud サブスクリプションの両方をサポートします。複数のサービスとリージョンに対応しています。また、Azure サービスからアプリケーション メトリックやその他のカスタム メトリックを追加して、ダッシュボード、アラート、レポートで使用することもできます。

前提条件

  • VMware Aria OperationsMicrosoft Azure が無効になっている場合は、有効にします。詳細については、[リポジトリ] タブを参照してください。
  • この構成で使用できるクライアント シークレットを Microsoft Azure ポータルで生成します。詳細については、クライアント シークレットの生成を参照してください。
    表 1. Microsoft Azure 標準/商用アカウントの Microsoft Azure リージョン
    リージョン - フレンドリ名 リージョン識別子

    オーストラリア中部

    australiacentral

    オーストラリア中部 2

    australiacentral2

    オーストラリア東部

    australiaeast

    オーストラリア東南部

    australiasoutheast

    ブラジル南部

    brazilsouth

    ブラジル東南部

    brazilsoutheast

    カナダ中部

    canadacentral

    カナダ東部

    canadaeast

    インド中部

    centralindia

    米国中部

    centralus

    米国中部 EUAP

    centraluseuap

    東アジア

    eastasia

    米国東部

    eastus

    米国東部 2

    eastus2

    米国東部 2 EUAP

    eastus2euap

    フランス中部

    francecentral

    フランス南部

    francesouth

    ドイツ北部

    germanynorth

    ドイツ中西部

    germanywestcentral

    東日本

    japaneast

    西日本

    japanwest

    Jio インド中部

    jioindiacentral

    Jio インド西部

    jioindiawest

    韓国中部

    koreacentral

    韓国南部

    koreasouth

    米国中北部

    northcentralus

    北ヨーロッパ

    northeurope

    ノルウェー東部

    norwayeast

    ノルウェー西部

    norwaywest

    南アフリカ北部

    southafricanorth

    南アフリカ西部

    southafricawest

    インド中南部

    southcentralindia

    米国中南部

    southcentralus

    東南アジア

    southeastasia

    インド南部

    southindia

    スウェーデン中部

    swedencentral

    スウェーデン南部

    swedensouth

    スイス北部

    switzerlandnorth

    スイス西部

    switzerlandwest

    UAE 中部

    uaecentral

    UAE 北部

    uaenorth

    イギリス南部

    uksouth

    イギリス西部

    ukwest

    米国中部

    westcentralus

    西ヨーロッパ

    westeurope

    インド西部

    westindia

    米国西部

    westus

    米国西部 2

    westus2

    米国西部 3

    westus3
    表 2. Azure GovCloud(米国)アカウントの Microsoft Azure リージョン
    リージョン - フレンドリ名 リージョン識別子

    Azure GovCloud (US DoD Central)

    usdodcentral

    Azure GovCloud (US DoD 東部)

    usdodeast

    Azure GovCloud (US Gov Arizona)

    usgovarizona

    Azure GovCloud (US Gov テキサス)

    usgovtexas

    Azure GovCloud (US Gov バージニア)

    usgovvirginia

手順

  1. 左側のメニューで [データ ソース] > [統合] の順にクリックします。
  2. [アカウント] タブで [追加] をクリックし、[アカウント タイプ] 画面で [Microsoft Azure] を選択します。
  3. クラウド アカウント情報を入力します。
    オプション 操作
    名前 アダプタ インスタンスの名前を入力します。
    説明 アダプタ インスタンスの説明を入力します。
  4. 接続を構成します。
    オプション 操作
    アカウント タイプ Azure アカウント タイプを選択します。

    商用 Azure アカウントを設定する場合は、[Azure 標準アカウント] を選択します。

    GovCloud のサービスとリージョンを監視する Azure GovCloud(米国)アカウントを設定する場合は、[Azure GovCloud (米国) アカウント] を選択します。

    サービス/GovCloud サービス メトリックを取得するサービスを選択します。特定のサービスのメトリックを収集する場合は、ドロップダウン アイコンをクリックして、1 つ以上のサービスを選択します。たとえば、Azure Analysis Service、Azure Application Gateway などです。サービスを選択しない場合は、すべてのサービスのメトリックが収集されます。サポート対象の Microsoft Azure サービスについては、サポートされている Azure サービスを参照してください。
    注: アカウント タイプとして [Azure GovCloud (米国) アカウント] を選択した場合は、Azure GovCloud(米国)に適用可能なサービスのみを選択できます。
    リージョン/GovCloud リージョン サブスクライブするリージョンを選択します。特定のリージョンにサブスクライブする場合は、ドロップダウン アイコンをクリックして、1 つ以上のリージョンを選択します。たとえば、Central US, East Asia など。すべてのリージョンにサブスクライブする場合は、リージョンを選択しないでください。
    注: アカウント タイプとして [Azure GovCloud (米国) アカウント] を選択した場合は、Azure GovCloud(米国)に適用可能なリージョンのみを選択できます。
    サブスクリプション ID Microsoft Azure のサブスクリプション ID を入力します。
    ディレクトリ (テナント) ID Azure Active Directory のディレクトリ(テナント)ID を入力します。
    認証情報 プラス記号をクリックして、Microsoft Azure へのアクセスに使用する認証情報を追加します。
    • 作成する認証情報の値に対する名前を入力します。この値は、アダプタ インスタンスの名前ではなく、シークレット認証情報に対するフレンドリ名です。
    • Azure Active Directory でアプリケーション(クライアント)ID を入力します。
    • Microsoft Azure ポータルでアプリケーション用に生成したクライアント シークレットを入力します。
    • (オプション)ネットワークで必要なローカルのプロキシ情報を入力します。
      注: このプロキシ情報を使用すると、ローカル ネットワークに展開された VMware Aria Operations によるパブリック ネットワークへのアクセスが可能になり、Azure がアカウントの統計情報を収集できるようになります。
    コレクタ/グループ アダプタ インスタンスを実行するコレクタを選択します。コレクタは、オブジェクトをインベントリに収集して監視します。デフォルトで指定されているコレクタは、最適なデータ収集のために選択されています。
  5. [接続の検証] をクリックして、接続をテストします。
    注:

    テスト接続が失敗した場合は、クラウド アカウントを追加しないでください。

    失敗したテスト接続を使用するクラウド アカウントを追加すると、VMware Aria Operations でアダプタ インスタンスのデータが収集されないことがあります。この問題を解決するには、クラウド アカウントを削除し、正しい情報を使用してクラウド アカウントを再度追加します。プロキシを使用している場合は、プロキシ接続が効率的であることを確認します。

  6. [詳細設定] の左側にある矢印をクリックして、詳細設定を構成します。
    オプション 操作
    カスタムメトリックの収集 Azure アカウントからすべてのカスタム メトリックをインポートする場合は、このオプションを [true] に設定します。
    アクションが有効 VMware Aria Operations を使用して、Azure 仮想マシンに固有のアクションを実行するには、このオプションを有効にします。デフォルトでは、このオプションは [true] に設定されています。

    アクションの実行の詳細については、『vRealize Operations ユーザー ガイド』の「パワーオン、パワーオフ、および再起動アクション」を参照してください。

    注: アクションを有効にしている場合は、 [認証情報の管理] ダイアログ ボックスに [アプリケーション(オブジェクト)ID] を追加する必要があります。
  7. [追加] をクリックします。

次のタスク

VMware Aria Operations がデータを収集していることを確認します。
情報を表示する場所 表示する情報
[環境] アダプタ インスタンス関連のオブジェクトはインベントリに追加されます。詳細については、Microsoft Azure のオブジェクトの表示を参照してください。
[ダッシュボード] アダプタ インスタンスのダッシュボードが VMware Aria Operations に追加されます。詳細については、Microsoft Azure ダッシュボードを参照してください。