[クラスタ パフォーマンス] ダッシュボードには、[クラスタ競合]、[クラスタ使用率]、[ESXi 競合]、および [ESXi 使用率] のダッシュボードの機能が組み合わされています。
ダッシュボードの使用方法
- [全体的な分析]
[平均クラスタ パフォーマンス] 健全性チャートは、すべてのクラスタのパフォーマンスが適切な場合に緑色になります。クラスタが仮想マシンを適切に処理できなくなると、すべてのクラスタが緑で表示されることはなくなり、複数のクラスタが赤で表示されます。
チャートにすべてのクラスタが表示されるため、vSphere ワールド オブジェクトが使用されます。このオブジェクトは vCenter Server オブジェクトの親であるため、すべての vCenter Server のすべてのクラスタが表示されます。
使用されるメトリックは
Performance \ Clusters Performance (%)
で、IaaS 全体のプライマリ KPI になります。IaaS の 5 分ごとパフォーマンスが表され、全体的なパフォーマンスの傾向がわかります。 - [マルチクラウド分析]
健全性チャートが緑でない場合に、パフォーマンスが高くないクラスタを特定するには、[vSphere クラスタ] ウィジェットを使用します。次の表に、パフォーマンスが最も低いクラスタを含む、すべてのクラスタが表示されています。デフォルトでは、過去 24 時間のデータが表示されます。[最悪のパフォーマンス] 列には、期間内で最低の値が表示されます。デフォルトでは、VMware Aria Operations は 5 分ごとにデータを収集するため、この値は 288 個 (12 x 24 = 288) のデータポイント中の最低値になります。
[最悪のパフォーマンス] 列には、[時間設定] で指定された前回の期間内の最低のパフォーマンスが表示されます。
- [クラスタ単位の分析]
[vSphere クラスタ] ウィジェットからクラスタを選択して、時間の経過に伴うトレンドを表示します。調査するクラスタを決定したら、CPU、メモリ、ディスク、ネットワーク、およびその他の 5 つのスコアボードを確認します。
- [VM シェア]
パフォーマンスが不均一になる問題の一般的な根本原因は、シェアが不均一なことです。円グラフの各スライスは、サービス クラスに対応している必要があります。クラスタ全体が 1 つのクラスを提供している場合は、スライスのない単純な円が表示されます。
- [リソース プールの分析]
仮想マシンのパフォーマンスが不均一になるもう 1 つの一般的な理由は、リソース プールです。リソース プールが極端に多いクラスタでは、パフォーマンス管理が困難になります。
[クラスタ内のリソース プール] の表には、すべてのリソース プールが一覧表示されています。
- [ESXi 分析]
クラスタは ESXi ホストの集まりであり、メンバー ホスト間でパフォーマンスが不均一になると、パフォーマンスが影響を受ける可能性があります。クラスタから ESXi ホストにドリルダウンできます。[選択したクラスタ内の ESXi ホスト] ウィジェットには、クラスタ内のすべての ESXi ホストが、過去 24 時間の最悪のパフォーマンスの順に一覧表示されます。表の値が緑色で表示されている場合は、これ以上分析する必要はありません。
期間は、目的の期間に変更できます。それに応じて最大数が設定されます。
この表は、各 ESXi のパフォーマンスをすばやく比較するのに役立ちます。また、パフォーマンスの時間推移を表示して、トレンドを確認することもできます。
電源管理やハイパー スレッディングなどの特定の設定は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。[選択したクラスタ内の ESXi ホスト] ウィジェットには、選択した ESXi ホストの関連するプロパティが表示されます。
- [仮想マシンの分析]
[選択したクラスタまたは ESXi の実行中の仮想マシン] ウィジェットからクラスタまたは ESXi を選択すると、実行中の仮想マシンが自動的に一覧表示されます。この表を使用して、クラスタまたはホストのパフォーマンス 問題の原因が仮想マシンの構成と使用率であるかかどうかを確認します。vMotion が原因で、問題発生時に仮想マシンが同じホスト上に存在しなかった可能性があります。
特定の仮想マシンにドリルダウンするには、仮想マシンを選択し、ウィジェットのタイトルの前にある二重矢印をクリックします。 - [データストア分析]
[クラスタ内の共有データストア] ウィジェットを使用して、クラスタ内のホストからアクセス可能な共有データストアのリストを表示します。選択したデータストアにドリルダウンすることもできます。