このダッシュボードを使用すると、仮想化を使用して達成されたカーボン フットプリントの削減が表示されるほか、サーバ数の削減、消費電力の削減、および仮想化を使用して達成された二酸化炭素排出量の削減も表示されます。

ダッシュボードの使用方法

  • ダッシュボードの上部にあるバナーはサンプル イメージです。ユーザーは自社のロゴ、タグ ラインなどをアップロードできます。
  • [地球グリーン化に対する貢献] ウィジェットに vSphere ワールド オブジェクトで節約される電力の詳細がパーセントで表示され、仮想化前と仮想化後の vCenter Server 環境の消費電力が比較されます(仮想化前のローレンジ サーバの消費電力が 100W であると仮定しています)。
  • [節約された CO2 排出量] および [電力コストの節約] ウィジェットを使用して、過去 24 時間に節約された二酸化炭素排出量と電力の合計を表示します。
  • [消費電力] ウィジェットを使用すると、仮想化前と仮想化後の消費電力を表示できます。仮想化前の消費電力は、ローレンジ サーバの消費電力が 100W であることが前提となります。したがって、仮想化前の消費電力は、仮想マシンの数(仮想化されていない場合は、物理サーバの数)を使用して、サーバあたり 100W で計算されています。
  • [CO2 排出量] ウィジェットを使用すると、仮想化前と仮想化後の CO2 排出量を表示できます。1 kWh あたりの CO2 排出量は 0.709 kg と想定されます(Greenhouse Gas Equivalencies Calculatorによる参照値に基づく)。この値はキログラム (kg) 単位で計算されます。
  • [CO2 排出量チャート] および [消費電力チャート] には、過去 24 時間の CO2 排出量(kg 単位)と、過去 24 時間の消費電力(kWh 単位)がそれぞれ示されます。

カスタム値

  • [定義済みの値]
    • 小規模サーバ(1 ソケット、10 コア、32 GB RAM)の消費電力 = 0.1 kW(仮想化前の消費電力の計算で使用される前提)。
    • kWh あたりの CO2 排出量 = 0.709 kg(「Greenhouse Gas Equivalencies Calculator」による参照値)。
    • kWh あたりの電力コスト = $0.108(「VMware TCO Reference Calculator」による参照値)。
  • クラスタ コンピューティング リソースごとに適用できる CO2 排出量および電力コストのカスタム プロパティを追加できます。

    名前が [CO2 排出量] でタイプが[ 数値] のカスタム プロパティと関連するカスタム値を作成することで、kWh あたりの CO2 排出量のカスタム値を各クラスタ コンピューティング リソースに追加できます。名前が [電力レート]、タイプが [数値] のカスタム プロパティと関連するカスタム値を作成することで、電力コストのカスタム値を各クラスタ コンピュータ リソースに追加できます。

    注: カスタム プロパティを定義しない場合は、CO2 排出量および電力コストに特別な設定が不要の値が使用されます。

注意点

実際の節約量の方がはるかに大きい可能性があります。以下は含まれません。

  • 物理的な建物と土地。仮想化を使用すると、カーボン フットプリント消費量は少なくなります。その結果、物理ラックは減少します。
  • ネットワーク機器。物理サーバの数が少ないほど、ネットワーク ポートは少なくなります。ファイアウォール、ロード バランサ、IDS、および IPS が仮想マシンになる可能性があるため、装置の数は少なくなります。
  • UPS、照明、冷却、人件費などのその他の構成要素。