オブジェクト タイプをフィルタリングして設定を変更すると、それらの設定が VMware Aria Operations で適用されます。これにより、必要なデータがダッシュボードとビューに表示されます。

キャパシティ ワークスペースの仕組み

ポリシーのキャパシティ設定をオンにして構成することにより、VMware Aria Operations がアラートのトリガやデータの表示に使用するポリシー要素の設定をオーバーライドできます。これらのタイプの設定には、アラートに基づくシンプトムしきい値、キャパシティと残り時間を計算するためのコミットされたプロジェクトなどの状況設定、およびその他の詳細設定が含まれます。

ポリシーの適用対象はオブジェクトとオブジェクト グループです。ローカル ポリシーのポリシー設定を構成する場合、オブジェクト タイプ、および予期通りにダッシュボードとビューに表示する結果を考慮する必要があります。これらの設定を変更しないと、ローカル ポリシーは、選択したベース ポリシーから継承した設定をそのまま保持します。

ポリシーのキャパシティ設定を設定できる場所

ポリシーのキャパシティ設定を行うには、左側のメニューで [操作] > [構成] の順にクリックし、[ポリシー定義] タイルをクリックします。[追加] をクリックしてポリシーを追加するか、必要なポリシーを選択します。

右側のペインで、[ポリシーの編集] をクリックしてポリシーを編集します。<ポリシー名> [編集] ワークスペースで、[キャパシティ] カードをクリックします。選択したホスト システム、仮想マシン、その他のオブジェクト タイプのキャパシティ設定が、ワークスペースに表示されます。

[環境] タブでオブジェクトを操作しているときに、キャパシティ設定を編集することもできます。[環境] の下の [キャパシティ] タブで、[Foundation ポリシー] ドロップダウンをクリックして、[キャパシティ設定の編集] を選択します。

表 1. [ポリシーの作成] または [ポリシーの編集] ワークスペースにおけるキャパシティ設定
オプション 説明

リスク レベルの構成

メトリックの予測合計必要量が使用可能なキャパシティに達したときに残っている時間のリスク レベルを設定できます。ロック アイコンをクリックして設定をオーバーライドし、ポリシーのしきい値を変更します。

リスク レベルの設定は以下のとおりです。グラフィック表示の下にあるスライダを使用して、リスク レベルを変更します。[積極的] と [保守的] の間でスライダを移動できます。

  • 保守的。本番環境およびミッション クリティカルなワークロードには、このオプションを使用します。
  • 積極的。重要ではないワークロードには、このオプションを使用します。
  • フォーカスされたピーク。[フォーカスされたピーク] を選択すると、デマンド履歴で特定されたピークを使用して予測を作成するようキャパシティ エンジンに指示されます。データの上限を含める場合は、このオプションを使用します。使用率の高いポイントに基づいて予測されます。使用率が急増した仮想マシンの [フォーカスされたピーク] チェックボックスをオンにします。
営業時間スケジュール

キャパシティの分析と予測を計算するために、タイム ゾーンに従って営業時間を構成します。VMware Aria Operations は、現在のポリシーを使用しているすべてのオブジェクトの営業時間を考慮します。

営業時間以外でも、仮想マシンが OS のアップグレード、ウイルス スキャンなどの他のデータセンター アクティビティを営業時間後に実行している可能性があるため、仮想マシンはアイドル状態でない可能性があります。営業時間スケジュールにマークを付けると、VMware Aria Operations は、インベントリ、コンプライアンス、トラブルシューティングなどのために営業時間後のメトリックを分析できます。再利用分析と適切なサイジング分析および推奨事項は営業時間に基づいているため、営業時間後の急増は無視されます。

営業時間スケジュールはポリシーに基づいているため、オブジェクトごとに異なる営業時間を設定できます。キャパシティ チャートは営業時間に基づいて作成されます。

注: 営業時間スケジュールは、仮想マシンおよびクラスタに対してのみ設定できます。
注: 営業時間を指定した後、オブジェクトのキャパシティ予測は 24 時間ではなく、営業時間に基づいて決まります。

各要素の左側にあるロック アイコンをクリックして、設定をオーバーライドし、ポリシーのしきい値を変更します。

フィルタ フィルタリングするオブジェクト タイプを選択します。[オブジェクト タイプ]、[ローカルでの変更]、および [未保存の変更] でフィルタリングできます。

キャパシティ設定

オブジェクト タイプのポリシー要素と設定を表示するオブジェクトを選択し、VMware Aria Operations にオブジェクト タイプを分析させることができます。

次のポリシー要素の設定の表示や変更ができます。
  • 割り当てモデル
  • カスタム プロファイル
  • キャパシティ バッファ

各要素の左側にあるロック アイコンをクリックして、設定をオーバーライドし、ポリシーのしきい値を変更します。

重要度のしきい値とメトリック

この設定には 2 つのタブがあります。

各要素の左側にあるロック アイコンをクリックして、設定をオーバーライドし、ポリシーのしきい値を変更します。

[重要度のしきい値] タブ
次のポリシー要素のしきい値設定の表示や変更ができます。
  • 残り時間
  • 残りキャパシティ
  • ワークロード
[カスタム メトリック] タブ
[カスタム メトリック] タブでは、すべてのキャパシティ計算でカスタム メトリックを使用するように VMware Aria Operations を構成できます。このタブで構成するメトリックによって、 VMware Aria Operations キャパシティ エンジンが使用するデフォルトのメトリックが置き換えられます。カスタム メトリックを定義する場合は、 VMware Aria Operations に付属するメトリックを選択するか、スーパー メトリックを選択できます。キャパシティ エンジンで使用される内部メトリックと単位が同じメトリック、または単位のないメトリックのみが表示されます。
注: キャパシティ計算でのカスタム メトリックの有効化は高度な構成です。カスタム メトリックでは、 VMware Aria Operations によるキャパシティの計算方法がご使用の環境全体で変更されます。この設定は、必要な場合にのみ使用してください。
割り当て以外のすべてのキャパシティ モデルのカスタム メトリック設定を表示および変更できます。たとえば、データセンターの場合、メモリ、CPU、デマンドのキャパシティ合計と使用率のカスタム メトリック設定を行うことができます。
キャパシティ合計と使用率の設定の横にある [編集] アイコンをクリックすると、使用可能なメトリックのリストが右側のペインに表示されます。リストでデフォルトのメトリックまたはスーパー メトリックをダブルクリックして選択します。 [デフォルトにリセット] をクリックして変更を元に戻します。行った変更は、次の収集サイクルの後で有効になります。

[保存] をクリックして変更を保存します。

ローカルで行われた変更は、[ポリシー] > [デフォルト ポリシー] > [キャパシティ] セクションに表示されます。キャパシティ カードで変更のプレビューを表示することもできます。