仮想インフラストラクチャ管理者などの IT 担当者は、ワークロード最適化機能を使用して、リソースの競合または不均衡のポイントを特定します。この例では、最適化アクションを手動で実行して、需要を統合します。
前提条件
ワークロード最適化ユーザー インターフェイスにアクセスし、vCenter Server オブジェクトを管理するために必要なすべての権限があることを確認します。
手順
- VMware Aria Operations にログインすると、[開始] 画面が表示されます。[キャパシティ] カードをクリックし、[ワークロード最適化] カードで [表示] をクリックします。
[ワークロード最適化] ページが表示されます。データセンターは、重要度別にグループ化され、ページ上部のカルーセルに、DC-Bangalore-18、DC-Bangalore-19、DC-Bangalore-20 という 3 つの問題のあるデータセンターが表示されます。[非最適化] バッジが各グラフィックの右下に表示されます。
- データセンターが事前に選択されていない場合は、カルーセルから DC-Bangalore-18 を選択します。
データセンターの状態に関する包括的なデータが下に表示されます。
- 利用できるデータを基に、最適化アクションが必要かどうかを判断します。
クラスタ 3 内のホストを解放できるように、CPU ワークロードを統合できます。
表 1.
ペインとウィジェット
ペイン |
コンテンツ |
ワークロード最適化 |
ステータスは [非最適化] と表示されます。システム メッセージには、「ワークロードを統合することで、使用率を最大限に引き上げてホストを 1 台解放できる可能性があります」と記されています。 このメッセージは、最適化移動の目標として統合を強調するようにポリシーを設定していたことを反映しています。システムは、統合によりホストを解放できることを示しています。 |
設定 |
現在のポリシーは、[統合] です。システムは、「パフォーマンスの問題を回避し、ワークロードを統合します」とアドバイスしています。 |
クラスタ ワークロード |
クラスタ 1 の CPU ワークロードは 16% です。クラスタ 2 の CPU ワークロードは 29% です。クラスタ 3 の CPU ワークロードは 14% です。クラスタ 4 の CPU ワークロードは 22% です。 |
- [ワークロード最適化] ペインで [今すぐ最適化] をクリックします。
最適化計画が作成され、最適化アクションの前と後(予測値)のワークロード統計が表示されます。
- 最適化アクションの予測結果で問題がなければ、[次へ] をクリックします。
ダイアログ ボックスが更新され、計画された移動が表示されます。
- プランに含める仮想マシンやプランから除外する仮想マシンに関する詳細情報が必要な場合は、[レポートのダウンロード] をクリックして、最適化プランを表示します。非互換性の理由と、複数の仮想マシンがプランから除外された理由を確認できます。
- オプション: 非互換性がなく、すべての仮想マシンを最適化プランに含めることができる場合に、移動の最適化可能性の合計を把握するには、[キャンセル] をクリックし、[ワークロード最適化] ページの [最適化の可能性] タブに移動します。[最適化の可能性の計算] をクリックして、データセンターの最適化の可能性の合計を確認します。
- 最適化の移動を確認し、[アクションの開始] をクリックします。
コンピューティング リソースとストレージ リソースの移動が実行されます。
結果
最適化アクションにより、データセンター内でコンピューティングおよびストレージ リソースが一部のクラスタから別のクラスタに移され、その結果、あるクラスタ上のホストが解放されます。
注: [ワークロード最適化] ページの表示は 5 分ごとに更新されます。最適化アクションの実行タイミングによっては、結果が最大 5 分間反映されないことがあるほか、実行に時間がかかるアクションによって処理が長引いた場合は、反映までに時間がさらにかかります。
次のタスク
最適化アクションが完了したかどうかを確認するには、左側のペインで [管理] をクリックして、[最近のタスク] 画面に移動します。[最近のタスク] ページで、メニュー バーの [ステータス] 機能を使用してステータスによりアクションを探します。各種フィルタを使用して検索することもできます。たとえば、まず開始時刻でフィルタし、アクションを開始した時刻までスクロールしてから、[オブジェクト名] フィルタを選択します。最後に、リバランス計画のいずれかの仮想マシンの名前を入力します。
注: 2 台のホストを統合するなどの最適化アクションが提案されることはありますが、最適化を実行した場合、生成される配置計画に可能性のある統合は表示されません。この不一致のように見える結果は、提案される最適化アクションが現在の条件に基づいているのに対し、配置計画ロジックに予測が含まれるという事実によるものです。統合が将来ストレスを招くと予測された場合、統合は提案されません。