VMware Aria Operations はクラウド プロキシなどのコレクタを使用して、オブジェクトからのメトリックの収集などのクラウド アカウント プロセスを管理します。クラウド アカウントの構成時には、コレクタまたはコレクタ グループを選択できます。

環境内にクラウド プロキシがある場合は、コレクタ グループを作成してクラウド プロキシをそのグループに追加できます。アカウントをコレクタ グループに割り当てると、そのアカウントはグループ内の任意のコレクタを使用できます。コレクタ グループを使用して、コレクタでネットワークの中断が発生したり、使用できなくなったりした場合に高可用性を実現します。これが発生し、コレクタがグループの一部である場合、グループ内のすべてのコレクタ間で合計ワークロードが再配分され、各コレクタのワークロードが減少します。詳細については、「VMware Aria Operations でのクラウド プロキシの構成」を参照してください。

VMware Aria Operations でコレクタ グループの追加、編集、削除を行い、クラウド アカウントをリバランスできます。

クラウド アカウントのリバランス

クラウド アカウントのリバランスは、コレクタ グループ内の各コレクタでクラウド アカウントを均等に分散するものではありません。リバランス アクションでは、リバランスの配置を決定するために各クラウド アカウントが収集するリソース数を考慮します。リバランスがクラウド アカウントで発生すると、VMware Aria Operations インスタンス内で、単一コレクタ上の複数の小さなクラウド アカウント、および別のコレクタ上の大きな単一クラウド アカウントが得られます。

コレクタ グループのリバランスによって、クラスタ全体のロードが大幅に増加することがあります。あるコレクタから別のコレクタにクラウド アカウントを移動する場合、VMware Aria Operations では移動元コレクタでクラウド アカウントとそのすべてのリソースを停止した後、移動先コレクタ上でそれらを開始する必要があります。

コレクタが応答しないか、クラスタへの接続を喪失した場合、VMware Aria Operations によってコレクタ グループ内で自動リバランスが開始されます。コレクタでの手動による停止や再起動など、コレクタでユーザーが開始したその他の手動操作では自動リバランスは行われません。

いずれかのコレクタが応答しないか、ネットワーク接続を喪失した場合、VMware Aria Operations によって自動リバランスが実行されます。自動リバランスでは、コレクタ グループを適切にリバランスするために、コレクタ グループ内のコレクタ上に予備キャパシティが必要です。

コレクタ グループを管理できる場所

左側のメニューで [データ ソース] > [クラウド プロキシ] の順にクリックし、[コレクタ グループ] タブをクリックします。

表 1. コレクタ グループの概要グリッド
オプション 説明
コレクタ グループ ツールバー コレクタ グループの管理には、ツールバー アイコンを使用します。
  • [追加]。コレクタ グループを追加します。
  • [垂直の省略記号] をクリックして、次のいずれかのアクションを実行します。
    • [編集]。クラウド プロキシを追加または削除して、コレクタ グループを変更します。コレクタ グループを編集して、アプリケーション監視の高可用性を有効または無効にすることもできます。
    • [削除]。選択したコレクタ グループを削除します。
    • [コレクタ グループのリバランス]。各コレクタ グループを 1 つずつリバランスします。クラスタの管理権限がある場合、コレクタ グループ内のコレクタおよびクラウド プロキシ間でワークロードをリバランスできます。リバランス アクションでは、コレクタ グループ内の各コレクタのオブジェクト数をリバランスするために、あるコレクタ グループから別のコレクタ グループにオブジェクトを移動します。ディスク リバランスがすでに処理中である場合、コレクタ リバランスは実行されません。
    • [コレクタ グループの構成の再試行]:アプリケーション監視の高可用性が有効になっているコレクタ グループの構成が失敗した場合は、構成を再試行できます。
    • アプリケーション監視の高可用性が有効になっているコレクタ グループの構成が進行中の場合、アクションは無効になります。構成が完了したら、アクションを実行できます。
名前 コレクタ グループの作成または更新時にそのコレクタ グループに付ける名前。
コレクタ グループ ID コレクタ グループの作成時に作成されるコレクタ グループ ID。
説明 コレクタ グループの作成または更新時にそのコレクタ グループに付ける説明。
HA アプリケーションの監視 コレクタ グループのアプリケーション監視の高可用性ステータスを表示します。
  • 有効。コレクタ グループは、アプリケーションの監視に使用できます。
  • 無効。コレクタ グループは、アプリケーションの監視に使用できません。
注: デフォルトのコレクタ グループの場合、アプリケーション監視の高可用性はデフォルトで無効になっています。
HA ステータス コレクタ グループのアプリケーション監視の高可用性を表示します。
  • OK。コレクタ グループの高可用性構成が成功しました。
  • 処理中。コレクタ グループの高可用性構成が処理中です。このステータスは、コレクタ グループの追加、削除、更新、または無効化の処理中に表示されます。
  • 空。高可用性が構成されていない場合、ステータスは表示されません。
注: クラウド プロキシの高可用性ステータスが失敗すると、失敗したクラウド プロキシの HA ステータスが表示されます。HA ステータスが失敗であるコレクタ グループに複数のクラウド プロキシがある場合は、最初に失敗したメッセージが [コレクタ グループ] ページに表示されます。
仮想 IP アドレス コレクタ グループの仮想 IP アドレス。
注: コレクタ グループ内のクラウド プロキシが、どの仮想 IP アドレスからのトラフィックを所有および受信できるかを選択します。仮想 IP アドレスは、クラウド プロキシの物理アドレスと同じサブネット内にある必要があります。仮想 IP アドレスを構成したら、別のネットワークから ping を実行して、ルーティング可能であることを確認します。
フィルタ 次の条件でコレクタ グループのリストを検索します。
  • 名前
  • 説明
  • コレクタ名
  • コレクタ IP アドレス
  • HA アプリケーションの監視
  • HA ステータス
  • グループ仮想 IP アドレス
  • コレクタ グループ ID

コレクタ グループをクリックして、コレクタ グループの詳細を表示します。

表 2. コレクタ グループ詳細グリッド
詳細グリッドのオプション 説明
コレクタ グループ名 コレクタ グループの名前が表示されます。[編集] をクリックして、コレクタ グループの詳細を変更します。[説明の表示] をクリックして、コレクタ グループの説明を表示します。
アプリケーション監視の高可用性ステータス アプリケーション監視の高可用性のステータスが表示されます。
仮想 IP アドレス コレクタ グループの作成中に追加された仮想 IP アドレスが表示されます。
名前 クラウド プロキシの作成時にクラウド プロキシに付けられた名前。クラウド プロキシの詳細を表示するには、名前をクリックします。

クラウド プロキシの詳細については、「クラウド プロキシの健全性の監視」を参照してください。

IP アドレス クラウド プロキシの IP アドレス
ステータス クラウド プロキシのステータス:オンラインまたはオフライン。
HA ステータス クラウド プロキシの高可用性のステータスが表示されます。
  • OK。クラウド プロキシのアプリケーション監視の高可用性の構成が成功しました。
  • アクティベーション中。アプリケーション監視の HA が有効なコレクタ グループにクラウド プロキシが追加されたとき、またはアプリケーション監視の HA が有効なコレクタ グループの新規作成中に表示されます。
  • アクティベーション解除中。アプリケーション監視の HA が有効なコレクタ グループを無効にしているときに表示されます。
  • 削除中。アプリケーション監視の HA が有効なコレクタ グループからクラウド プロキシを削除しているときに表示されます。
  • グループの削除中。アプリケーション監視の HA が有効なコレクタ グループ全体を削除しているときに表示されます。
  • 空。高可用性のコレクタ グループにクラウド プロキシが含まれていない場合、ステータスは表示されません。
  • クラウド プロキシの高可用性構成が失敗すると、失敗の理由が表示されます。たとえば、「Keepalived が失敗しました」や「Apache South が失敗しました」などです。
タイプ

クラウド プロキシのタイプが表示されます。

オブジェクト数 クラウド プロキシによって収集されたオブジェクトの数が表示されます。
クラウド アカウント数 クラウド プロキシを使用しているクラウド アカウントの数が表示されます。