仮想化は、データセンターの統合において重要な役割を果たしており、データセンターにおけるハードウェア占有量の削減に貢献しています。仮想化により、データセンターの消費電力とフロア スペースを節約できるため、全体的な効率が向上し、IT インフラストラクチャの成長に起因する二酸化炭素排出量が抑制されます。この画面を使用して、vCenter Server アカウント、VMware Cloud on Dell EMC アカウント、または VMware Cloud Foundation アカウントに追加され、グリーン スコア用に構成された物理データセンター用に、VMware Aria Operations でグリーン スコア データを構成します。組織はグリーン スコアを使用することにより、自分たちが持続可能性をどの段階まで達成したかを追跡し、さらにその取り組みの一定期間内の進捗状況を把握することができます。
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物理データセンターのグリーン スコアの初回構成
- [ホーム] 画面で、 の順にクリックします。
- [持続可能性] 画面のグリーン スコア パネルで、[構成] をクリックします。[組織] タブで詳細を入力します。
注: 持続可能性データは組織レベルで構成する必要があります。この構成を行った後にのみ、物理データセンターの持続可能性を構成できます。持続可能性を組織レベルで構成する方法については、 組織レベルのグリーン スコア持続可能性データの構成を参照してください。
- [組織] タブの [保存] ボタンをクリックして、組織レベルの詳細を保存し、[物理データセンター] タブを有効にします。
- 以前に [物理データセンター] タブの [物理データセンターの追加] ボタンをクリックして、vCenter Server アカウント、VMware Cloud on Dell EMC アカウント、または VMware Cloud Foundation アカウントに物理データセンターを追加します。物理データセンターの追加方法については、VMware Aria Operations での物理データセンターの追加を参照してください。 画面から物理データセンターを追加しなかった場合は、
- 物理データセンターを作成すると、その物理データセンターのグリーン スコア構成画面が表示され、すべての詳細を入力することができます。
注: 追加した物理データセンターが 画面からすでに追加されている場合は、 [物理データセンター] タブに物理データセンターのリストが表示されます。 [グリーンスコア構成の追加] という名前の垂直方向の省略記号から、各物理データセンターを選択できます。
- 物理データセンターのマップ/リストから物理データセンターを選択し、[物理データセンター] タブで詳細を入力します。
オプション | 説明 |
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[グリーン スコア コンポーネント入力 - 仮想化率 (%)] | |
コンピューティングの仮想化 | 仮想化されているコンピューティング サービスの割合を入力します。物理データセンターのグリーン スコア構成のデフォルト値は、組織レベルの入力から継承されます。 |
ネットワークの仮想化 | 仮想化されているネットワーク サービスの割合を入力します。物理データセンターのグリーン スコア構成のデフォルト値は、組織レベルの入力から継承されます。 |
ストレージの仮想化 | 仮想化されているストレージ テクノロジーの割合を入力します。物理データセンターのグリーン スコア構成のデフォルト値は、組織レベルの入力から継承されます。 |
デスクトップの仮想化 | 仮想化されているデスクトップの割合を入力します。物理データセンターのグリーン スコア構成のデフォルト値は、組織レベルの入力から継承されます。 |
[電源 (%)] | |
電源の追加 | 使用する電源のシェアを追加するには、このオプションをクリックします。合計を 100% にする必要があります。 電源は、石炭、石油、天然ガス、水力、太陽電池、風力、バイオマス、原子力です。 石炭のデフォルト値は 79.2% で、水力のデフォルト値は 20.8% です。デフォルト値は、発電方式の温室効果ガス (GHG) 排出係数から算出した世界平均に基づいています。 実際のグローバル平均値は 709g/kWh です。 |
[ハードウェアの平均使用年数(本日の時点)] | |
サーバ (年) | 物理データエンターのサーバの平均使用年数を入力します。物理データセンターのグリーン スコア構成のデフォルト値は、組織レベルの入力から継承されます。値は毎日動的に変更されます。 |
ストレージ (年) | 物理データエンターのサーバの平均使用年数を入力します。物理データセンターのグリーン スコア構成のデフォルト値は、組織レベルの入力から継承されます。値は毎日動的に変更されます。 |
ネットワーク (年) | 物理データエンターのサーバの平均使用年数を入力します。物理データセンターのグリーン スコア構成のデフォルト値は、組織レベルの入力から継承されます。値は毎日動的に変更されます。 |
デスクトップ (年) | 物理データエンターのサーバの平均使用年数を入力します。物理データセンターのグリーン スコア構成のデフォルト値は、組織レベルの入力から継承されます。値は毎日動的に変更されます。 |
[保存] をクリックすると、持続可能性データが計算されます。持続可能性データの計算には時間がかかることがあります。
グリーン スコアの詳細
- [ワークロード効率] – 22.5% の加重に寄与。効率 = 浪費/(浪費 + 非浪費)。
- [リソース使用率] – バッファおよび HA を考慮しない絶対キャパシティからハードウェアの使用率に基づいて 12.5% の加重に寄与します。
- [仮想化] – 15% の加重に寄与します。
- [電源] – 37.5% の加重に寄与します。スコアリングは、使用されている電源の炭素強度に基づいています。
- [ハードウェア効率] - 12.5% の加重に寄与。新しい世代のハードウェアの方がエネルギー効率が高いという事実に基づいています。
名前 | 説明 |
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物理データセンター(マップ/リスト) | 構成された物理データセンターがマップ ビューまたはリストに表示されます。右上隅のオプションを使用して、マップ ビューまたはリストから、グリーン スコアの詳細を表示する物理データセンターを選択します。 組織レベルにリセットするには、選択した物理データセンターの [X] ボタンをクリックします。 |
グリーン スコア別の物理データセンター | すべての物理データセンターの数が表示されます。パネルの下部に、グリーン スコア用に構成されている物理データセンター(緑色)とグリーン スコア用に構成されていない物理データセンター(灰色)の数が表示されます。構成された物理データセンターの場合、構成された物理データセンターに適用可能なグリーン スコア値の範囲が表示されます。 |
グリーンスコア メーター | 会社の持続可能性の程度を示します。スコアが高いほどグリーン スコアは大きくなります。グリーン スコアは、ワークロード効率、リソース使用率、仮想化、電源、ハードウェア効率について計算されたさまざまな値に基づいて計算されます。 |
グリーンスコア トレンド | 会社のグリーン スコアのトレンドを示します。日、週、月それぞれのトレンドを表示できます。 |
[クリーン デマンド] | |
ワークロード効率 | データセンターの浪費を測定し、各種の浪費ソースに基づいてスコアを計算します。ワークロード効率の値は、パワーオフ状態の仮想マシン、過剰サイズ状態の仮想マシン、アイドル状態の仮想マシン、スナップショット、実体なしディスクなどのさまざまなメトリックに基づいて計算されます。メトリックは以下のとおりです。 合計消費 CPU = (vCenter Server) CPU | すべてのパワーオン状態の利用者への割り当て済み vCPU 合計消費メモリ (GB) = (vCenter Server) メモリ | ホスト使用量 (KB) 合計消費ディスク (TB) = (vCenter Server) ディスク容量 | プロビジョニング済みディスク容量の合計 (GB) 過剰サイズの仮想マシン | vCPU = (仮想マシン)サマリ | 過剰サイズ状態 | 仮想 CPU および過剰サイズの仮想マシン | メモリ (GB) = (仮想マシン)サマリ | 過剰サイズ状態 | メモリ (KB) - これらのメトリックは、パワーオン状態の仮想マシンについてワークロード効率を計算するためにのみ使用されます。つまり、パワーオフ状態の仮想マシンと過剰サイズの仮想マシンの vCPU とメモリは計算から除外されます。 アイドル状態の仮想マシン | ディスク (TB) = (クラスタ)再利用可能 | アイドル状態の仮想マシン | ディスク容量 (GB) アイドル状態の仮想マシン |vCPU = (クラスタ)再利用可能 | アイドル状態の仮想マシン | CPU (vCPU) アイドル状態の仮想マシン | メモリ (GB) = (クラスタ)再利用可能 | アイドル状態の仮想マシン | メモリ (KB) パワーオフ状態の仮想マシン | ディスク (TB) = (クラスタ)再利用可能 | パワーオフ状態の仮想マシン | ディスク容量 (GB) スナップショット | ディスク (TB) = (クラスタ)再利用可能 | 仮想マシン スナップショット | ディスク容量 (GB) 実体なし VMDK | ディスク (TB) = (データストア)再利用可能 | 実体なしディスク | ディスク容量 (GB) |
[無駄のない操作] | |
リソース使用率 | サーバとストレージの使用率に基づいた値が提供されます。このスコアは、絶対的なキャパシティを持つハードウェアの使用率に基づいており、バッファと HA は考慮されていません。使用されるメトリックは次のとおりです。 ESXi ホストの合計 CPU 使用量 (GHz) = (vCenter Server) CPU | 使用量 (MHz) ESXi ホストの合計 CPU キャパシティ (GHz) = (vCenter Server) CPU | 合計キャパシティ (MHz) ESXi ホストの合計メモリ使用量 (TB) = (vCenter Server) メモリ | ホスト使用量 (KB) ESXi ホストの合計メモリ容量 (TB) = (vCenter Server) メモリ | 合計キャパシティ (KB) 組織/物理 データストアの合計容量 = (vCenter Server) ディスク容量 | 合計キャパシティ (GB) データストア合計使用量 = (vCenter Server) ディスク容量 | 使用量 (GB) 合計 RDM = 合計((仮想マシン)仮想ディスク \ 構成済みサイズ) |
仮想化 | 仮想化スコアは、対応する物理データセンターの構成中に入力されたコンピューティング、ストレージ、ネットワーク、デスクトップの仮想化の割合に基づいて計算されます。式は、仮想化割合に対して対応する加重として 40%、30%、20%、10% を使用した加重平均です。 |
[Green Supply] | |
電源 | スコアは、使用されている電源の炭素強度に基づいています。たとえば、従来型の炭素ベースの電源の場合、炭素強度の値は 888 g/kWh ですが、風力ベースの電源の炭素強度はわずか 26 です(参照:「WNA Report - Comparison of Lifecycle Greenhouse Gas Emissions of Various Electricity Generation Sources」)。 [注]:バッジ スコア 100% は、二酸化炭素排出ゼロを意味します。 [組織の詳細] 画面で入力した電源のシェアに基づいて各値が計算されてから、平均値が計算されます。各電源の値は次のように計算されます。グリーン係数シェア (100%) 調整済みスコア(グリーン係数 * シェア) 石炭 = 17%(グリーン係数) 石油 = 31%(グリーン係数) 天然ガス = 53%(グリーン係数) 太陽電池 = 92%(グリーン係数) バイオマス = 96%(グリーン係数) 原子力 = 97%(グリーン係数) 水力 = 98%(グリーン係数) 風力 = 98%(グリーン係数)
注: シェアは、対応する物理データセンターの画面でユーザーが入力した値です。
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ハードウェア効率 | ハードウェア効率バッジは、古い世代のハードウェアよりも新しい世代のハードウェアの方がエネルギー効率が高いという事実に基づいています。これは、同じサイズのハードウェアでより多くのワークロードが実行されること、およびハードウェアが消費電力を最適化する機能を備えていることによるものです。サーバ、ストレージ、ネットワーク、デスクトップを含むハードウェアの効率は、[組織の詳細] 画面で入力したハードウェアの平均使用年数に基づきます。ただし、使用年数を変更したり、物理データセンターに固有の使用年数を入力することができます。たとえば、サーバの使用年数を 2 と入力した場合、サーバのハードウェア効率は 80% になります。これは、有効耐用年数が 10 年と考えられているためです。 |
消費電力チャート
消費電力チャートには、過去 1 か月の累積消費電力が示されます。電力使用メトリックを使用して計算され、毎日の消費電力を過去 1 か月について合計したものです。[消費電力] オプションをクリックすると、毎日、毎週、または毎月の [消費電力] のトレンドも表示できます。
カーボン フットプリント チャート
カーボン フットプリント チャートには、過去 1 か月の二酸化炭素排出量が表示されます。[カーボン フットプリント] オプションをクリックすると、日単位、週単位、または月単位の [カーボン フットプリント] トレンドを表示することもできます。
環境への影響
環境への影響は、Greenhouse Gas Equivalencies Calculator による計算に基づいて、充電できるスマートフォンの台数で表されます。詳細については、 https://www.epa.gov/energy/greenhouse-gases-equivalencies-calculator-calculations-and-references#smartphonesを参照してください。
持続可能性ダッシュボードの詳細については、持続可能性ダッシュボードを参照してください。